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“岸田降ろし”勃発?萩生田政調会長「増税前に解散・総選挙」発言が波紋…揺さぶりのねらいは/日刊ゲンダイ
公開日:2022/12/27 06:00 更新日:2022/12/27 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/316466
支える立場の政調会長が解散に言及(萩生田光一同会長)/(C)日刊ゲンダイ
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「岸田降ろし」の狼煙なのか。25日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演した自民党の萩生田政調会長の発言が波紋を広げている。
岸田首相が掲げる防衛費増額のための増税について、萩生田氏は「明確な方向性が出た時には国民に判断してもらう必要がある」と言い、増税を行う前に衆院解散・総選挙で国民に信を問うべきだとの考えを示した。
正論ではあるが、支持率が低迷する岸田首相が解散・総選挙に踏み切れば、議席を減らすことは確実。
それを分かっていながら、支える立場の政調会長が解散に言及したのは、岸田首相に対する揺さぶりに他ならない。
「選挙公約になかった増税をいきなり言い出した岸田首相に対する党内の不満はかなりのものです。増税するなら選挙で問うべきという萩生田氏の主張はもっともで、岸田首相は分が悪い。世論も味方につけ、党内の増税反対派にアピールすることが狙いでしょう。ただし、テレビに出て花火を上げるだけでなく、実際に党内の増税反対派をまとめることができるのか。萩生田氏を頼る増税反対派からは、党内議論も玉虫決着で結局は萩生田氏は腰砕けになったと見られています」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
岸田首相が打ち出した「防衛増税」に反対している議員の多くは、萩生田氏が所属する安倍派だ。党内議論でも、萩生田自身が先頭に立って「(増税話を)統一地方選前に出すのは大きなマイナス」「国債の選択肢も排除しない」と騒いでいたのだが、「最後はオレがまとめた」と自分の手柄にしている。
「総理は萩生田さんに安倍派と党内を増税容認でまとめるよう頼んだのに、政調会長が反対論をあおるようなことをして、党内は紛糾し、収拾がつかなくなってしまった。党をまとめられないどころか、増税反対派を勢いづかせた萩生田さんに総理は激怒し、政調会長を交代させると息巻いていました」(官邸関係者)
秋葉復興相ら問題閣僚を交代させるために、岸田首相は通常国会前の内閣改造を考えているとされるが、実は一番代えたがっているのが政調会長だというのだ。萩生田氏の解散発言には、人事を牽制する意味もあったのだろう。
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