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https://jp.sputniknews.com/20220810/12410005.html
ロシア外務省 文豪・徳冨蘆花の小説を引用し「原爆の日」の日本側対応を批判
2022年8月10日, 06:02
ロシア外務省のザハロワ報道官は9日、日本がロシア代表団の招待を見送った広島の原爆の日の式典について、「米国の行為による犠牲者の記憶を忘却し、ロシアの名誉を棄損する試みだ」とする声明を発表。明治から昭和を生きた日本の作家・徳冨蘆花(とくとみ・ろか)の小説の一説を引き合いに出し、演説でトルストイを引用した松井一実・広島市長に応える格好となった。
ザハロワ報道官は声明で、広島市の松井市長が6日の原爆の日の式典で、原爆を投下した米国の責任に触れず、ロシア批判に終始したことをふまえ、次のように指摘している。
「日本人の歴史上、最も恐ろしい悲劇に関連する式典で、真に責任を負う米国については言及さえされなかった。一方で、厚顔無恥にも『ロシアによる世界への核の脅威』という根拠のない主張を吹き散らした」
また、松井市長がロシアの文豪トルストイが残した「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない」という言葉をかみ締めるべきだとロシアに呼びかけたことに対し、ザハロワ報道官は「不適当だ」と断じた。さらに、トルストイとも親交があった明治時代の日本の作家、徳冨蘆花の「黒潮」の一説を引用して次のように締めくくった。
「広島と長崎の悲劇に関して、日本の政治家は自国の文学を思い出した方がいい。日本の軍国主義の力が高まっていた1903年に書かれた、徳冨蘆花の代表作『黒潮』は『日本は潰れるぞ、今の様ではきっと潰れるぞ』という予言的な言葉で締めくくられている。1945年にまさにそれが現実に起こったのだ。問題は東京(日本政府)がこの歴史から教訓を得ているかどうかだ」
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