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[1878]難民(なんみん)問題としての世界の古代史。『古代倭王(わおう)の正体』を読んだ。
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
副島隆彦です。 今日は、2016年3月13日です。
今の世界の中心の問題は、中東、アフガニスタン、北アフリカからヨーロッパ諸国への難民(なんみん、レフュジー refugees )問題だ。 難民と言う、移動する民衆の問題が世界の中心だ。
このことは、北アメリカの メキシコ国境から、アメリカ合衆国へ流入してくる移民、季節労働者、経済難民(けいざいなんみん。エコノミック・マイグラント economic migrants)、出稼ぎ労働者 の問題と同じだ。 共和党のドナルド・トランプ候補は、演説の中で、「メキシコ国境に高い塀(ビッグ・ウォール)を作る費用を出すのは誰ですか」 「そうです。メキシコ政府です」 という大唱和(だいしょうわ)を聴衆、支持者たちとやっている。
(中略)
私は、日本の右翼あるいは保守的な人々が、「日本にも、中国や朝鮮半島で動乱が起きて、難民が何十万人も押し寄せて来なければいいが」と、心配している事実を重視する。
沖縄をこれ以上、安倍政権と右翼的な人々 が、差別して虐(いじ)めると、沖縄で独立論が起きる。と ヒドく心配した、安倍政権は、態度を変えて懐柔策(かいじゅうさく)に出たようだ。佐藤優(さとうまさる)氏が、鋭く、このことを 毎日新聞に書いたそうだ。 今の沖縄県の翁長(おなが)知事の 副知事が、自民党(東京政府)との連絡係だ。両者は深く話し込んでいる。
辺野古崎への米海兵隊のヘリポート用の滑走路付きの移転計画を日本政府が、「アメリカとの約束だ」としてこれ以上、強行すると沖縄に異変が起きると、察知したようである。
沖縄を見下して、「あいつらは態度が大きい。、それでも独立論と称して、中国に取られたらかなわない。このまま、緩衝地帯(かんしょうちたい、バッファー)でいてもらわないと日本が困る」
「この点では、韓国、北朝鮮が、日本にとっての中国との、緩衝地帯として今のまま残ってくれた方がいい」と、 恐ろしいまでの現実主義(リアリズム)で考える。この 日本の為政者 や、支配層の人々の考えを、私たち普通の日本人も、真剣に考えたほうがいい。
それで、私は、来週から発売の、『日本が中国の属国にさせられる日』(ベストセラーズ刊)を書いた。
…
それらは、現代の難民問題につながるのである。北朝鮮からの核兵器の脅威というものも同類だ。
民族(ネイションズ、あるいは、人種。レイス)の移動 の 時代に、世界が入った。動乱の時代の始まりだろう。 それに対して、島国=島嶼(とうしょ)国の 我々、日本人は、世界から吹いてくる大きな嵐を避けようとして、いよいよこの島国に立て籠もろうとしている。そのために、結婚しない、子供も作らない、人口を増やさない、独身者のまま生きる、という目に見えない悲しい運動を、国民運動として、やっている。
人間が、我儘(わがまま)になり尽くして、もう、親、兄弟、親戚 友人とさえ、話が合わない、という人が増えて、ひとり暮らしのまま生きて、そして死んでゆく、というライフ・スタイルになりつつある。私も、海を見下ろす崖の上の家にひとりいて、太陽信仰で朝日を拝みながら(出たばかりの初めの5分間の太陽は、黄色と赤色で美しい。そのあとはただの太陽、お日様だ)生きている。
そして、誰かが、私が死んでいるのを見つけてくれて、それを片付けてくれる人が、たった一人だけいてくれればそれでいい。
…
私は、この3日間、一冊の本を、ずっと読み続けた。 それは大きくはこの難民問題に関わるからだ。
『古代倭王(こだいわおう)の正体』(祥伝社新書、2016年2月刊)という本で、著者は、小林恵(やす)子 氏だ。 小林氏は、1936年生まれで、岡山大学の東洋史を出た女性で、現在、 80歳になるおばあちゃんだ。
…
私は、この小林本が、一番、おしまいの方で書いている、日本(倭)に、西暦600年に、タクラマカン砂漠の方から、渡って来た、西突厥(にしとっけつ)の達頭(タルドウ)可汗(カガン。ハーン)が聖徳太子(しょうとくたいし)である、というあまりの 大きな話に、卒倒しそうになった。
(以下略)
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