6. 2015年10月28日 00:05:39
: nuIqx95RXM
「待望論」投稿氏のナウでヤングな噺の妙味は面白く、また全体イメージの俯瞰の仕方、ストーリー・テリングは大変勉強になる。少しく氏の論考の一助になればとコメントするが、米国=米植民地帝国はハードの面でも露中印ではなくロシア一国にさえ勝てないことを指摘しておきたい。 レーガン時代、米英はMAD(相互確証破壊)ドクトリン=全面核戦争に基づいたシミュレーションを何度も試みている。結果は米国防省、英対外軍事情報部(MI6)ともにソ連(現ロシア)に勝てない=負けるという結論しか導き出せなかった。 この基本構造はソ連崩壊、ロシア連邦に縮み戦略核兵器削減交渉を経た現在でも変わっていない。保有核弾頭の数の問題ではなく、米国、ロシアの立地条件から来るもので、変わりようがないからである。 ナポレオン、ヒトラーの例にだすまでもなく、ロシアの大地は広すぎてプーチンが白旗を上げない限り屈服させようがない=戦略縦深が深く抗堪性がある。逆に北米大陸は打たれ弱い=抗堪性がないという単純な事実から来ている。ARPANET=後のインターネットは自らの脆弱性を自覚、残存性を高めたい企図から生まれた技術。 軍事テクノロジーの点からみても米国はロシアの先を走ったことはない。米国が世界最強と自ら喧伝してきたのは、メディアを通じた広告宣伝に長けた米国のプロパガンダであり、一方通行のTVショッピングのプレゼンと同じ類とみた方が宜しい。 ノーベル平和賞を受賞した米オバマ大統領が発射命令を出した最先端兵器とプレゼンした「神の杖」=核弾頭の代わりに重質量弾頭に変えた弾道ミサイルをロシアのチェリャビンスカ(核兵器を製造しているかつての秘密閉鎖都市)に撃ち込んだが、ロシアABM網により最終ステージであろうが迎撃されている。世界では隕石がチェリャビンスカ近郊に落下したというニュースを思い出されたい。 MI6情報を信じるならば気象改変兵器、地震兵器の先鞭をつけたのも旧ソ連。ブレジネフ時代、ソ連はロスアンジェルス沖合いにプラズマ兵器をぶち込んでいる。これに驚愕した米国が互いに気象改変兵器は用いないと協定を結んだ後、HAARPをしゃかりきになって開発した「らしい」 米国が主導し、日本も導入しているMDシステム。公称命中率40%の「優れもの」だが、発射地点、時刻、飛翔経路全て予めプログラムされた上での40%命中率。 かたやロシアの防空システムだが、昨年米・イスラエルがスペインのNATO基地からシリア向けに発射した複数のミサイルが地中海に展開していたロシア艦隊の発射したミサイルにより叩き落されている。 米国ご自慢のイージス・システムも対ロシアには全く無力。昨年のウクライナ政変の際、クリミアが親ロシア勢力に制されたことに米国はトマホーク・ミサイル満載のイージス艦を黒海に投入したが、このイージス艦、ロシアの1970年代就役の旧式S-24×2機に電磁的妨害を受けてリンクシステム発動どころか、個艦防御システムすら盲目にされ12回も仮想攻撃を受けほうほうの態で逃げ帰っている。その時の乗員23名が現地除隊を申し出たというエピソードあり。 この事案に対しロシアは親切にアドバイスしている。「今度来るときはもっとお仲間を連れておいで」とね。 数ヵ月後、ウクライナ情勢と連動してロシアの腹背を突く形でバルト3国に海兵隊を展開、バルト海に空母USS・F・ルーズベルトを旗艦とする空母打撃群を投入したのはいいが、この空母打撃群がロシアの「対抗手段」により完全に無力化、英国まで逃げ帰ったのはいいが、空母が入れるような港ではなかったというオチあり。 「待望論」投稿氏が言及しているのはステルス・テクノロジーの件だと思われるが、こんな枝葉末節な件、戦術局面すら左右するものではない。史上最強をうたわれるF22ラプターさん、飛ぶたんびに厚化粧施さなければ次飛べない花魁仕様らしいし、ご自慢のリンケージ切られたらどうする?大体このステルス・テクノロジー発案したのはロシアだよ。対抗手段も同時に思いつくのは当然だと思うがね・・・ by(米軍人の友人が沢山いた自衛隊OBの殴り書き) |