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共産が全面選挙協力をすると、小沢民主党が衆参で自公に三連勝した時以上の威力で、民主の日本会議をパージしても政権交代です。
http://www.asyura2.com/15/cult15/msg/289.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2015 年 10 月 21 日 09:00:57: 4sIKljvd9SgGs
 

それも当然で、共産は創価が小選挙区から撤退してからも全選挙区にかかしを立て続けてきた訳で、それが政権交代を阻んでもきましたが、今となってはそれが大きな力となります。
いつも書いているように、共産は中ソという親を失ってから、米国にすり寄り、米国叩きのガス抜き係というポジションを得て生きながらえてきましたが、中露がオルガルヒや江派という偽ユダヤ系をパージして、共産主義詐欺を卒業し、資本主義詐欺も中退し、貿易世界一と資源世界一という肩書きを引っ提げて共産の前に登場し、米英時代を終わらせるべくホワイトナイトとして子供の前に現れた訳ですから、共産が確変するのも当然です。
また、ドル詐欺陣営のくそじじいが新自由主義という名の中世主義に退化してリバイアサンのように暴走を始めた訳ですから、欠陥のある共産主義もワンポイントリリーフとしての大義名分を得た訳で、ブラック企業で非正規として奴隷労働をさせられている若者が、念仏に来世の救いを求めた先祖のように、アレルギーなしで共産に救いを求めるのは当然で、我々中高年も酷い共産主義詐欺よりも更に資本主義詐欺が酷くなり、中露のように共生主義に移行するには、一度共産主義詐欺をお試ししないと移行できない事に気付き、分かった上で一度騙されてみる必要があります。
心配しなくても親である中露が既に共産主義詐欺を卒業していますから、共産が日本を共産化しようとしても無理で、毒には毒をもって制すではありませんが、新自由主義詐欺を潰すには共産主義詐欺をぶつけて中和させるというのはお料理的に算数的に理解できる所です。
それにあたり、出汁をこす手間が大事で、自公別動隊というかドル詐欺陣営のパシリの政経塾や日本会議という灰汁を取り除く作業を惜しんでは駄目で、連中を斬っても失う票はほとんどなく、むしろ増える票のが多く、共産アレルギーよりも前田アレルギーや前園アレルギーの方が蔓延しているのですから躊躇なく斬る事です。
キューピー三分クッキング政局です。  

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コメント
 
1. 2015年10月21日 10:17:34 : 9qpsXgVWG6
民主党は官公労の政党になってしまっているとか。御用政党というか体制補完政党だと。そういうわけで、こいつら全部いらんわ…と、できれば一番いいけども、マスコミが正常に機能しない中では、はやり組織票が選挙においてモノを言ってしまうのも事実。ならばせめて日本会議を排除すれば、ちっとは役立つ民主党になりはしないかと…そんなところでしょうか。じれったいですが、マスコミに一切流されずに自公にNOを突き付ける投票行動を現実にとれる人がまだまだ少ない状況では、根気強くいかないといけません。(不正選挙のことは、置いとくとして…)

2. 2015年10月21日 11:58:27 : 9qpsXgVWG6
飯山さんのところが、朝から見られないのは自分だけでしょうか? メンテでしょうか、弾圧でしょうか。

3. 2015年10月21日 12:20:51 : 0ws7HB4Nmo
これは筆者の妄想に過ぎん。
理由もよくわからん。
共産党との選挙協力をしてそのあとで裏切るだと?
これは選挙の有権者をバカにしているに他ならない。日本未来の党と同じじゃないか。

小沢さん率いる生活の党の支持率は低いままだが、これはどうするのか。
ある日突然、小沢さんの「壊し屋」「陸山会事件」という言葉を国民が忘れるとでもいうのか。

支持は天から降ってはこない。橋下フィーバーも今になっては下火だ。

自分の妄想を語るのは結構だが、それを大衆に向けるのはやめてほしい。
自分が世界の中心だ!と思い込むのは中学2年生までだ。
そろそろ大人になったらどうだろうか。


4. 2015年10月21日 12:29:14 : AI0Ln3VM1c
3様 有権者を馬鹿にしているのは、自民党と公明党でございますです。

5. 2015年10月21日 13:05:30 : 9qpsXgVWG6
>>3
●共産党との選挙協力をしてそのあとで裏切る? どこを読んだらそんなことが書いてあるんだ?
●小沢さん率いる生活の党の支持率は低いまま? これは当初から不当に低く押さえられているというのが、共通認識では?
●橋下フィーバーも今になっては下火? 橋下フィーバーに希望が一時でもなったような書き方だが、最初からインチキバレバレだっただろ

お前はどこのドテカボチャだw


6. 2015年10月21日 16:51:59 : oTi1q0Ucdk
>>1.民主党は官公労の政党になってしまっているとか。御用政党というか体制補完政党だと。>>>

官公労も国のカネがなくなれば大リストラしかないんだから勝手にさせておけ。
嘗て日本国有鉄道、日本電信電話公社、専売公社みんな民営化したんだから。
公務員は給料引下げの上、大人員整理だ。
諸外国との公務員給与比較を見ると呆然とするぞ。
こんなのがいつまでも持つわけないよ。
http://matome.naver.jp/odai/2140274305322007501


7. 2015年10月21日 18:06:40 : 2JzhWjAG7r
共産党の親が中ソという認識はアメリカCIAの洗脳が見事に成功したことを意味する。
冷戦構造はアメリカを牛耳るネオコン・シオニストが、意図的に作り出したトリック。
マルクス思想・共産主義思想はロスチャイルドがNWO世界支配へと導くために作り出さ
れたもの。中国はロックフェラーが育てソ連の武器兵器技術開発にも深く関わっていた。
世界覇権が中国へ移動するというのもロックフェラーの予告どおり。国連もNWO世界支
配の雛形。要は新しい覇権を握った連中が昔からNWO世界支配を企図していた連中なの
かそうでないのかという点。

8. 2015年10月21日 19:02:53 : Ooqgfbrnks
クズ公務員どもは自民に投票する。

宮城県を見てみろ。


9. 2015年10月21日 20:10:03 : Xzr6qRZDis
中と露に おねだりしよう 義侠心

10. 2015年10月21日 23:57:51 : MWsws0Lyso
今どき共産主義の国など世界のどこにもない。中国は市場経済の国。ロシア、中国とも官の経済への介入は大きいがそれを言えば日本も社会主義の国。民間の仕事にこと細かく介入し業界団体を通じて官庁の意向を伝える。会社の本社は霞ヶ関のある東京に集中する。どこも変わらない。

共産党が政権に加わったところで企業も証券市場もそのまんま。
何の心配もない、本当にそんな動きがあれば検察が、裁判所が、マスコミが、霞ヶ関が動き共産党幹部は全員有罪になって刑務所へ入ることになる。

まだ日本の本当の権力構造がわからんかね。


11. 2015年10月22日 00:12:03 : fP6x5C3Dt2
>>10
日本の検察、裁判所、マスコミ、霞ヶ関も全部
アメリカ・ネオコン・シオニスト・グローバリストの支配下に
置かれてますものね!
そりゃ安倍や麻生のようにボスの言うこときかなければ
小沢のように濡れ衣冤罪で社会的生命奪われることくらい
日本国民すべて先刻御承知!

12. 2015年10月22日 00:31:54 : Mz0XqnNMiM

★スレチです ごめんなさい

どなたか見かけた方は、至急ご連絡してください


●行方不明者 尋ね人

※国会前数万人規模のデモ参加者の熱烈反対″走ッを上回るはずの

→自民党公明党熱烈支持の支持率40パーセント以上の日本国民が行方不明です。

ほぼ同一集団と思われる

秘密保護法熱烈賛成日本国民
マイナンバー熱烈賛成日本国民
戦争法案熱烈賛成日本国民
原発再稼働熱烈賛成日本国民
TPP熱烈賛成日本国民
もいったいどこにいるのか、見かけた方はお知らせくださ〜い

だって、戦争法案強行採決のときに、数万人規模の祝賀パレードをするものと思われていたのに〜
いっこうに姿を見せてくれませ〜ん
どこへ行ってしまったのでしょうか〜

※売国奴支持に回ってしまった米国傀儡政府40パーセント支持国民が、本当に心配なまともな日本国民より


13. 3流人 2015年10月22日 06:09:00 : XctgDAAL2QhHk : l6QjxfC0wU
共産党を加えた連立政権が誕生しても、日本が共産主義に変わる可能性はない。
せいぜい、内省的には貧民対策を重視し、外向的にはアメリカ追従の度合いが弱まる、といった程度の変化が生じるにすぎない。

ところで上に述べた二つの変化は、まさに日本を健全な国家とするための必須事項である……
と、皆さんは思いませんか?

従来、共産党のよくなかつたところは、「党が人民を指導してやる」という高飛車な態度であったが、この点は共産党も変わらねばならないし、また、実際に今回の選挙協力への申し出は、変わる兆しの一つと見てよい。

今後の共産党には大いに期待したい。
同時に、民主党も「二流の自民党」の位置から脱するためには、共産党の今回の提言に真摯に答えるべき。


14. 2015年10月22日 08:12:01 : G1oK0K7haU
まあ、>>10さんのコメントで終了ですなw


15. 2015年10月22日 11:14:49 : 0xVl8B3J8B

SEALDs奥田愛基君のパパは内閣府特命チームとはね!
https://twitter.com/x_pq_x/status/655057048837603328

16. 母系社会 2015年10月22日 13:32:02 : Xfgr7Fh//h.LU : 3fZDkI7e8M

●55年体制時代の社会党も、社会主義協会などのバリバリのマルクス主義派が、労働運動の最前線で支えていた政党だった。

しかし、大変残念なことに、社会党を支えていた社会主義協会や日本共産党、そして、ほとんどの欧米の共産党も、1920〜30年代にトロツキー派を弾圧・追放したソ連は、腐敗したスターリン主義官僚が労働者を支配する国に変質していたことに気が付かず、ソ連は社会主義国という宣伝をしたので、日本でも、「ソ連のような官僚制国家が社会主義」というイメージが定着してしまった。

ただし、西側の共産党の中では、日本共産党やイタリア共産党は比較的早く、ソ連の異常に気が付き、追随を止めた。特に日本共産党は、朝鮮戦争時代の武装闘争で散々な目に合い、ソ連共産党や中国共産党とも対立するようになって、党内からソ連派や武装闘争派であった中国派を追放して孤立した。

しかし、国際的に孤立したことで、共産党ではあるが、市民運動や労働運動さえも余り熱心にしない極めて特殊な議会主義に特化した「日本民族主義共産党」へと変貌し、ソ連の崩壊や中国の改革開放という大変貌が起きても党組織が混乱することもなく、共産党は生き残ることができた。

★おそらく、「社会主義」だけでなく、千島列島を全て返せとか、尖閣は日本領とかの「日本民族主義」も掲げることで、日本共産党は生き残ることができたのであろう。それで、今では、日本共産党は西側では最大の共産党である。

(残念ながら、イタリア共産党はマルクス主義を放棄して左翼民主党と改名してしまい、今の日本の社民党と同じ「社会民主主義=民主社会主義」へと移行することで、1990年代には政権まで樹立した)

●かつての日本共産党は、新左翼系が高く評価したトロツキーの文献などは禁書扱いで、共産党系の学者はトロツキーについて批判的にしか言及できなかった。しかし、今は全く自由になり、共産党系の学者でさえもトロツキーを高く評価するなど、かつては考えられないほど、共産党が変貌したのは確か。

また、かつての日本共産党は、党員が非共産党系の市民団体に参加することを許さない雰囲気があった。しかし、今は奨励もしないが禁止もせず、「放置」しているようで、これも驚くべき変貌ぶりである。

★とにかく、共産党の一般党員自体には純真な人が多いのは確かであるので、指導部は、他党との選挙協力を望む一般党員の期待を裏切らないでもらいたい。



17. はろー 2015年10月22日 14:18:51 : TdFHwK8PKxIPA : gC3dpK31Vo
12さん。
何処かへワープしちゃったか、
ガラガラぽんの後に降臨する天帝の露払い隊に真っ先にお掃除されたか、
または元々そんな人達は居なかったのでは・・・?

18. 2015年10月22日 17:16:13 : rrhrFN6JLd
12)賛成していたのは在特会やネトウヨ街宣右翼や日本会議の連中だから恥ずかしくて出てこれないんじゃないの?

19. 2015年10月22日 22:53:16 : RcL8nRIbZq
16 母系社会氏は日本共産党の現状を解説したという事でしょうか?
最近の共産党の党内事情を全く知りませんので、理解の一助になりそうです。
志位委員長が前面に出て来て各所で一生懸命説明をされている姿勢は歓迎出来ます。
さなぎが一気に蝶に脱皮したような印象です。
国民共闘の核になってくれることを期待して、応援します。

20. 2015年10月22日 23:50:08 : Yk2Co3svnA
はっきりいって朝鮮半島カルトの統一協会=勝共連合よりまだ共産党の方がましですからね。
統一協会=勝共連合日本支部が自民党清和会でありおおさか維新の会ですからね。

21. 母系社会 2015年10月23日 12:03:13 : Xfgr7Fh//h.LU : FjHLYlSgO6

>>19さん

>志位委員長が前面に出て来て各所で一生懸命説明をされている姿勢は
>歓迎出来ます。さなぎが一気に蝶に脱皮したような印象です。
>国民共闘の核になってくれることを期待して、応援します。

その通りで、私も3・11以降の共産党には期待していますし、実際にも、共産党は変貌しつつあるようです。

変貌した要因は党員の高齢化とか、共産党としては余り自慢できない面もあるのでしょうが、国民の側の意識の変化=共産党アレルギーの減少もあるでしょう。

●共産党は長年の宿敵だった社会党と新左翼が自滅したことで、左翼世界での主導権を握り、また、小沢氏を冤罪で追い落とすことで、民主党を「烏合の衆」にすることにも成功し、国会でも共産党を弱小政党から、誰も無視できない勢力にすることにも成功しました。

西側の世界では、ソ連の崩壊と中国の変貌で壊滅状態の左派勢力ですが、そうした不利な環境下で、ここまで来た共産党指導部のマキァヴェッリな「政治力」は半端ではありません。

しかし、「政治の玄人たち」は原発事故以来、共産党とも協力しなければならない政治情勢から、共産党批判を控えていますが、本音では厳しい視線を向けていることも確かでしょう。自民党を復活させ、解釈改憲までさせてしまった一因は、小沢氏を冤罪で追い落とすことで民主党政権をグチャグチャにしたからとも言えるからです。

★英明にも、小沢氏本人が「過去を水に流す」態度で、とにかく野党が大同団結できる情勢を創りだそうとしているので「許されている」だけ。万一、共産党指導部が邪魔をして大同団結に失敗したら、非難が溢れ出すでしょう。

陰謀ばかり駆使するアメリカやロシアのスターリン派が断罪されているように、結局、あのような「策略的政治」をしていたら、一時的には良くても最後は敗北します。

●また、共産党の議員が多少増えようが、実際の政治が改善されなければ、国民には関係ないことで、これが選挙での勝利ばかり考えている議会主義政党が陥る欠点です。

現実の政治への影響力の第一は何と言っても国民世論ですね。自民党が「解釈改憲」しかできなかったのは、9条改悪が世論の支持を得られなかったから。

その次がストライキやデモなどの具体的な運動での治安情勢の危機がもっとも強く影響しますね。もし、国会を警備していた警察官僚が安倍に、デモ隊の制御に責任が持てないと進言する状態になれば、安倍は直ちに「安保法制」を撤回して退却したでしょう。安倍もデモ隊に「リンチ」されたくないので。

この点、最近、デモが社会的にも受け入れられるようになったのは大前進です。次はストライキで、ヨーロッパ社会のように、ゼネストも理由により社会が容認するようになれば、今回の「安保法制」のように、政府が国民の支持を得ていないことを公然と認めつつ、強行するようなことは不可能となるでしょう。

自民党は「何も出来ない」と国民を見くびっているのですが、ゼネストの懸念がある国なら、あのような「なめた態度」はとても不可能です。 


22. 2015年10月23日 13:29:44 : LKXRYf922A
>>16. 母系社会さん

日本共産党が自らを変革するためになすべきことは,あとは「民主集中制」の放棄だけだと思います。もっともこれを党外に及ぼさない限り,悪影響は限定されたものにとどまります。

前衛党論(および一国一前衛党論),プロレタリア独裁,暴力革命(武装闘争路線),外部注入論,社会ファシズム論(社民主要打撃論),個人崇拝などはすでに放棄しています。また現在ではスターリンを厳しく批判しています。

現在の日本共産党の組織規約。
http://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Kiyaku/index.html

だからと言って,民主党のようなバラバラな党でも問題なので,

「第三条 党は、党員の自発的な意思によって結ばれた自由な結社であり、民主集中制を組織の原則とする。その基本は、つぎのとおりである。」
ここで,「民主集中制」→「民主主義」と変更

「(四) 党内に派閥・分派はつくらない。」
→「党内に,反党的活動を目的とする派閥・分派は作らない。」

「第五条 (五) 党の諸決定を自覚的に実行する。決定に同意できない場合は、自分の意見を保留することができる。その場合も、その決定を実行する。党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない。」

→「党の決定に反する・・・」→「党に対する公然たる批判を,外部に対して行わない」と変更

等々。
こんなところでしょうか。


さて,イタリアについて書かれていますね。
日本の社会党は,ヨーロッパ基準で言えば社会党より共産党に近い,と誰かが言っていました。

イタリア共産党は日本では社会党に当たり,戦後,共に万年第二党で万年野党でした。

ベルリンの壁が崩壊してからしばらくして,
イタリア共産党は共産主義を放棄し党名を左翼民主党と変更しました。
その後,オリーブの木の中核になり政権奪取しました。
それに反対した人たちは共産主義再建党を結成しました。

日本社会党は社会主義を放棄し党名を社民党と変更しました。
その後,8党連立細川内閣や村山内閣で与党入りしました。
それに反対した人たちは新社会党を結成しました。

イタリア共産主義再建党,日本の新社会党とも,その後衰退し,国会に議席を持たない極小勢力になりました。

そっくりなのはここまでです。
イタリアの左翼民主党は他党と合同し党名を民主党と変え,現在でも有力な政党です。
日本の社民党はかろうじて政党要件を維持するまでに衰退しました。社民党員がすべて民主党に移ったとしたら,イタリアと同じになったのですが。

  
さて,以上のストーリーに登場しない,日本共産党というのは,どうもヨーロッパには類を見ないユニークな政党のようです。

日本共産党は,創価学会と並ぶ生活互助会の役割を果たしていて(例をあげると生活保護の申請に市会議員が付き合うことや,民商の活動,など),これがこの党の存続に大いに寄与していると思いますが,ヨーロッパではどうなのでしょうか?
あるいはヨーロッパのキリスト教会の役割を日本共産党が担っている?

また,仰るとおり,日本共産党は,右翼以上に愛国的なところも受ける原因にはなっていると思います。(ごく一部を除き今の日本の右翼は対米従属ですから。)



23. 2015年10月23日 15:33:21 : LKXRYf922A
>>21 母系社会さん

あ,>>22で言い忘れました。

>ソ連の崩壊と中国の変貌で壊滅状態の左派勢力ですが、

これは違うでしょう。先日カナダでの総選挙で,中道左派の自由党が勝利しました。対米従属路線は修正されるでしょう。
新自由主義の弊害に,多くの人が気づくようになったのです。

イギリスの労働党は,ブレア政権以来新自由主義の党に変貌しましたが,先日の党首選で,最左派で社会主義者を自称するコービンが党首に選ばれました。

アメリカでは,次期大統領候補として,社会主義者を自称するサンダースが,ヒラリー・クリントンを追い上げています。TPPについてはサンダースは初めから反対ですが,ヒラリー・クリントンも反対を表明せざるを得なくなっています。アメリカでも,TPPは一部の大企業の利益にしかならないという認識が広がってきているのです。

ついでながら共和党の候補を争っているトランプもTPP反対と言っていますね。外国の安い工業製品が入ってきたらアメリカの製造業で働く労働者が失業するというのが理由です。でもこの人の場合は,いつ裏切るかわからない,信用できない人だと思います。

ギリシャではチプラス政権が頑張っていたのですが,残念ながらEUから緊縮政策の継続を迫られ,妥協せざるを得なくなったようです。

もっとグローバルに見たら,今では中南米に左派政権が多くなりました。70年代のチリで,民主的な選挙で選ばれ社会主義を目指したアジェンデ政権が,CIAが裏で手を引いたピノチェト将軍によるクーデターで倒されたのは,もう昔日のことです。

希望を持ちましょう。


24. 2015年10月23日 19:44:34 : qobMpUf446
このコメント欄の内容はけっこう内容があるものとなっている、そこらのゴミ新聞屋クソ雑誌よりはるかに共産党をとおして日本社会の実態について考えさせる。

よく考えて判断しよう。共産党が政権に参加することなど何も恐れることはない。選挙協力なら反対する理由は皆無のはず。

それさえもわからない民主党の一部議員、橋下おおさか維新など自民党と同じイヌに過ぎない。


25. 2015年10月24日 07:05:40 : PatCAjlV8I
トロッキーとはナチスを生んだ組織

[32削除理由]:削除人:アラシ
26. 母系社会 2015年10月24日 09:52:28 : Xfgr7Fh//h.LU : QgdPBnCeXI
>>22さん

さしあたり、「民主集中制」の件だけです。

>日本共産党が自らを変革するためになすべきことは,あとは「民主集中制」
>の放棄だけだと思います。もっともこれを党外に及ぼさない限り,悪影響は
>限定されたものにとどまります。

●その通りですね。「民主集中制」が日本共産党のガンですね。しかし、本当は共産党だけでなく、われわれにも責任があると思います。日本人は右翼も左翼も理論を偏重し過ぎて、ほんの少しの違いで分裂するので、共産党は分裂ー弱体化を恐れて、レーニン主義時代の遺物である「民主集中制」を放棄できないのでしょう。

しかし、この「理論偏重」は日本人だけでなく、人間の理性=知性を高く評価し過ぎる近代人の欠点です。近代の機械論的自然観を前提にした自然科学が全盛となり、多くの成果を上げた近代という時代そのものの「副作用的病」だと思います。

それで、克服するのが難しい根の深い問題だと思うのですが、人間の理性の限界性を確信し、そうした理性観を前提にして、理論や政策で対立が起きても、どちらも間違いである可能性さえあると判断して、組織を分裂させるほどの深刻な対立であるかどうか良く考えるべきなのでしょう。

もちろん、深刻な対立の場合は分裂も仕方ないのですが、分裂しても、双方が自分たちの方が誤りである可能性を忘れずにいれば、再統一も可能であるし、また、分裂を防ぐために少数意見派には一時的離脱とか、一定の範囲で決定への不服従権=多数派を妨害しないとか=を認めても良いでしょう。

●江戸時代が全盛の頃に生きた人であれば、徳川体制は理想社会であり、永久に続くとしか思えないように、日本や欧米などに住む恵まれた人には、資本主義が永遠に続くとしか思えません。先の大戦でハワイ急襲が成功した頃、ほとんどの日本人は勝利を確信し、また同じ日本人がB29が日本の上空を縦横無人に飛ぶのを見て敗北を意識し始めました。

人間には直ぐ目の前にあり、自ら体験している対象、「実践的に確かめられている」対象=実証的に確実とされている対象でさえも、客観的には把握できないわけです。マルクスの師匠であるヘーゲルも「ミネルバの梟」の例え話で、哲学者はある時代の終わりが見えるようになってからしか、その時代がどんな時代であるかは解らない、つまり哲学(理性)は過去の総括しかできないと言っていました。人間の理性・知性は歴史的時代の壁=パラダイムを越えられないわけです。

3・11まで、沖縄・広島・長崎を経験しても、機械論的自然観を前提にした近代科学の力で繁栄する「今」はリアルですから絶対的で、近代科学を産み出した人間の理性への信頼は高まるばかりでした。人間の理性が神の域に達しているので、理性の産物である理論への「信仰」も絶大で、左翼も「科学主義」となり、自らも「科学的社会主義」とか言ってましたが、共産党は分裂の歴史を反省して「民主集中制」を放棄できないのでしょう。

●日本を代表するマルクス哲学者であった広松渉氏によると、そもそも、マルクス唯一の哲学書である「ドイツ・イデオロギー」には『共産主義とは絶えざる現状否認運動であって、共産主義には、実現を目指すべき「理想社会」など無い』と明確に書かれているので、共産主義とは「永久革命論」の立場なのだそうです。

また、「共産党宣言」は理論書ではなく、一般の労働者向けの「政治パンフ」であり、「共産党宣言」の有名な「共産主義社会論」も、他の著作にはほとんど書かれていないこと、そして、マルクスは政治運動家であるだけでなく、学者でもあったので、極力自己の憶測=希望観測的理想を述べることを避けたようです。

しかし、政治運動家としてのマルクスは、現実の政治社会運動には目的が必要であることから、資本主義社会に生きる人間が想像できる最高の「理想社会論」を、あくまでも暫定的目標として掲げたわけです。ですから、人類の究極の理想社会という位置づけではなく、暫定的に目指すべき「理想社会」という位置づけです。

●現代人にも、その実現性は別としても、マルクスの「共産主義社会論」には欠点が見つけられません。文句の言い様が無い理想社会論で、ギリシャのスパルタやアテネなどのポリス国家など、実際に共産主義社会に近い社会が実在したわけですし、儒教が理想とする「天下為公」の「大同」社会も、今の言葉では共産主義社会であり、仏教の出家者らによるサンガも、キリスト教の修道院なども共産主義のシステムを採用していました。それで共産党も含めて、ほとんどの左派は絶対的理想社会と誤解しています。

しかし、欠点が見つけられないから絶対的理想社会と考えるのは、そのように判断するわれわれの知性を絶対視するからで、自己の判断力に限界があると謙虚に考えれば、絶対的理想社会という自己の結論を留保するはずです。

様々な角度から検討したという理由で確信するのは、人間の「理性」を神であるかのように奉ずる「人間主義」時代の欠陥です。われわれの理性は世界を客観的に見ているのではなく、時代毎の活動様式(生産と生活様式)を基準にして世界を分節化し、意味付けるいるに過ぎず、近代人は、機械論的自然観のパラダイム=「ある特定の角度」から世界を眺めているだけです。

★しかし、この人間の「理性」を事実上絶対視する「人間至上主義」=「人間主義」こそが、内ゲバの理論的根拠です。

資本主義時代の階級的世界観=「イデオロギー」であるマルクス思想を、絶対的・普遍的真理と見なすのは宗派化するということですね。絶対的・普遍的真理であるマルクス思想を正しく解釈し、継承している自分たちの党派が真の革命勢力で、真の革命勢力である自派に敵対する勢力は反革命勢力と見なせば即、内ゲバに突入です。

しかし、生きるために日々実践を強いられる人間は、とにかく、さしあたり正しいと確信できることを実践し、実践しながら考えることしかできませんので、「走りながら考える」=試行錯誤で良いわけです。人間の理性の限界性を確信しても、正しいと確信できることは実行して良いわけです。

ただし、一方では自己の確信も疑い、吟味・検証することも忘れなければ、取り返しがつかない極端なことは簡単にはできませんから、内ゲバの歯止めになります。

★近代科学を批判し続けたエンゲルスの根本的には、何でも合理的存在と考える機械論的自然観に基づく近代科学の「理性主義」・「客観主義」・「科学主義」への批判があったわけです。だから、マルクスの座右の銘は(自己の確信も含めて)「全てを疑え」だったのでしょう。もちろん、マルクスは読者に、「俺の言うことも疑え」と呼びかけていたのだと思います。

●人間は一定のパラダイム(イデオロギー)を通してしか、対象を認識することができません。人間は一定のパラダイムを通して対象を認識することで、一定の錯誤もするわけですが、同時に、対象との「正しい関係」も把握することも出来るので、環境に適応して生き延びて来れました。

しかし、科学中の科学である物理学に、「関係主義」的な量子力学が登場したので、機械論的自然観も終わりです。そして、誤解を恐れず大胆に言えば、この仏教と同じ「関係主義」こそがマルクス思想の神髄であり、マルクス思想は西欧に登場した仏教的世界観の思想というのが広松渉氏のマルクス論のようです。御存知かもしれませんが。

(この「人間主義」=「理性信仰」は左翼や右翼だけの問題ではありません。これは人間界に巨大な進歩をもたらしましたが、一方で、日々会社や社会でプチ内ゲバを発生させ、世界の至る所で対立を産み出し、時には人々を分断して苦悩を撒き散らしています)

●実存主義が明らかにしたように、人間は「実存が本質に先立っている」特殊な生物で、こうした人間の存在様式をヘーゲルやマルクスは、人間を「社会的諸関係の総体」と外部との関係から規定することで表明していました。人間には、母親から生まれる生物であるということぐらいしか本質的規定性が無く、生来的な性質・本質とされているものは、ほとんどが生後的なものです。

また、自然だけでなく、人間自身(心と体)も必然と偶然が織りなす関係の世界で生成変化してしまう存在ですから、全知全能の神にも、人間の究極の理想社会など解るはずがないのが道理だと思います。

★あと100年ぐらいで多くの資源が枯渇するので、現在の大量生産―大量消費型資本主義時代が終わるのは意外と近いのかもしれません。もちろん、その後の社会が社会主義→共産主義となるとは限りませんが、環境問題もあるので、今の資本主義に終わりがくる蓋然性は極めて高く、そうなれば新しい社会構想が必要で、社会主義が新しい処方箋・対案として復活する可能性は高いと思います。

★安倍は企業幹部を率いて外国に行き、自らセールスマンとなって日本製品を売り込んだり、企業に賃上げ城とか、スマホを安くしろとか言って、自ら自由経済の枠を越えつつあります。

安倍は現実に迫られて必要なことをしているだけですが、益々、無意識的な「国家資本主義者」になりつつあるので、明らかに日本は政府が経済も主導する中国やロシアのような「国家資本主義」化しつつあるのが希望でしょう。

この傾向を進め、ロシアや中国のように、事実上の銀行の国有化まで進めて民衆の意志を体現する政権が樹立できれば、民衆が全資本を事実上、コントロールできますので、非正規問題など直ぐに解決できますね。

関係主義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E4%BF%82%E4%B8%BB%E7%BE%A9

廣松渉
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%A3%E6%9D%BE%E6%B8%89


27. 母系社会 2015年10月25日 11:16:43 : Xfgr7Fh//h.LU : E3dhQ6q5i6

>>22さん

>「党に対する公然たる批判を,外部に対して行わない」と変更

少数派が多数派を公然と批判しても良いと思いますね。マス媒体で公然と批判するとか、自派のサイトで批判する、多数派が開催する集会で、許可を得て発言するとか、ビラを撒くという程度なら。

多数派の政策が失敗した場合、事前に外部に対して少数派の存在も知らせておけば、全党的信頼喪失は免れます。また、何らかの政策については、党内には別の意見もあることを支持者や国民にも知らせ、考えてもらうことも、支持者や国民の政治意識を高める訓練・教育になりますし、勝つためには、党外の意見を考慮した選挙活動を行うことも重要です。党外では、少数派の意見の方が圧倒的に多いなら、その問題には選挙後に少数派と話し合いを開催し、運用面で取り入れるとか表明すべきです。

一時的離脱=離党をしてもらう場合は、多数派の候補に対抗馬を立てるとか。しかし、離党しても選挙後に復帰したい元党員は、積極的に復帰することを認める方が良いと思います、自民党のように。もちろん、正当な理由なく、暴力行為を行った場合は簡単には復帰させられないでしょうが。

他の規約は、XXさんの言う通りだと思います。

>以上のストーリーに登場しない,日本共産党というのは,どうもヨーロッパ
>には類を見ないユニークな政党のようです。

そうですね、大変ユニークだと思います。とにかく、国際的に孤立状態になりましたが、自主独立派となったことが、今日の生き残りを可能にさせたわけで、ソ連と中国という国際的権威から日本共産党が離脱できたのは、宮本議長の<胆力>も大きく貢献したのでしょうが、当時の日本が西側で最大のマルクス研究陣を擁していたことも影響したのではないかと思います。

おそらく、日本のマルクス研究の水準は、今でも世界一でしょう。また、マルクス陣営以外の人文科学系の水準も高く、こうした学界の重鎮の一人である東大の大森荘蔵に招聘されて、ブント系「教祖」の一人でありながら、東大教授でもある廣松渉氏が誕生したわけです。

ロシア革命の評価は、今でも定まりませんが、ドイツ共産党のローザ・ルクセンブルクはロシア革命直後に、ロシア革命は民衆主導の下からの革命ではないから個人独裁にまで至ると、ほぼ正確に予想しましたね。しかし、ドイツ共産党以外は、世界初の社会主義革命を成功させたソ連の権威に拝跪するようになり、また、ロシア国内の実情を隠したスターリンをレーニン並みに評価してしまいました。それで日本共産党も1960年代まで、トロツキーについてソ連が流したデマを、盲目的に信じていたわけです。

事実は、スターリンが乱暴な性格であることを危惧したレーニンは、トロツキーを後継者にしようとしたくらい高く評価されていました。しかし、トロツキー本人は、ロシアでは嫌いな人が多いユダヤ人であったことで党の評判が下がると危惧して辞退してしまいました。しかし、その後一転して、トロツキーがスターリンと戦うと決意した時には既に、党内の主要なポストをスターリン派が独占していたのでトロツキー派は敗北し壊滅。それでも、スターリン派はロシア赤軍の創設者であり、レーニンと並ぶ革命の英雄であったトロツキーを殺すことができずに国外追放し、国外で暗殺させました。

日本でトロツキーが評価されはじめた契機は、1956年の「ハンガリー動乱」ですが、この時、まだソ連を信じていた日本共産党は、ソ連を支持しました。しかし、それ以前から日本でトロツキーを高く評価したグループや、少なくとも日本共産党ほど低い評価はしなかったグループは「ハンガリー動乱」でソ連に対して批判的になり、ソ連を支持した共産党とも対立する新左翼各派になったのですが、日本共産党も1960年代にはソ連派を追放したので世界的には早かった方だと思います。

その後中国派も追放して、自主独立派になったわけですが、共産党も新左翼各派も、結局は大部分の民衆を救うことは出来ず、民衆とは無縁な存在で、むしろ、自民党と馴れ合っていたと批判された社会党の方が、実質的には民衆の生活向上に役立っていたと思います。ただし、理論的に低いままだった社会主義協会の影響が強い社会党は、最後までソ連や中国、北朝鮮とも縁を切ることは出来ず、ソ連や中国、北朝鮮が社会主義というイメージを国民に植え付けてしまいました。

そもそも、「社会主義国」などというのが言語矛盾だと思います。つまり、社会主義の段階でさえ、世界的体制でなければ実現出来るはずがないわけで、国家レベルでは不可能です。これは、社会主義の段階であれば食品など生活必需品は、資本主義体制よりも政策的に安く供給しなければなりませんが、そうすると、周囲の資本主義国と価格差が生じるので密輸が横行して破綻します。それで、ソ連のように鉄のカーテンで国境を塞ぐしか他に手段が無くなり、結果的に、人や文化の交流も不可能となり、牢獄のような国家になってしまうからですね。

>ソ連の崩壊と中国の変貌で壊滅状態の左派勢力ですが、これは違うでしょう。

その通りですね。確かに「壊滅状態」というのは言い過ぎでした。特に、イギリス労働党の党首選で、最左派が勝ったのは希望です。一方、逆に今年の総選挙でリスペクトのジョージ・ギャロウェイ下院議員が落選しているので、今回の英国世論の左傾化と、どう繋がるのか気になりますが。

●マルクスは、基本的には先進国革命派であり、政治的、経済的、軍事的な影響力が圧倒的に強い英・独・仏・米などの欧米の先進国で左派政権が誕生し主導することで、世界的規模での社会主義への同時的な移行が可能になると予想していました。このマルクスの予想通りであれば、イギリス労働党の党首が左派になったのは、その第一歩かもしれません。

マルクスも晩年には、ロシアのような発展途上国での革命が成功する可能性を、100%否定しないようになりましたが、マルクスと同じ先進国革命派と思われていた廣松渉氏は、晩年に日中の連携による世界革命というアジア主導の革命構想、つまり晩年の廣松渉氏は、新しい「アジア主義」を唱えたわけです。

広松氏は、マルクス思想は近代思想の原理・前提である本質主義=実体主義を否定する関係主義の立場という解釈と、アジアの伝統思想には、西欧風の本質主義=実体主義を否定する関係主義という特徴があることから、両者の提携という構想を提唱したわけです。たとえば、仏教は典型的な関係主義ですが、儒教の「衣食たりて礼節を知る」とか、陰と陽の力関係で全てを説明する道教も本質主義=実体主義を否定する特徴があります。また、死ねば誰でも神になるという日本の縄文神道=古神道や、イスラム教の神髄も関係主義なのだそうです。

つまり、レーガンの「悪の帝国」とかブッシュの「悪の枢軸」、「ならず者国家」というのは、本質主義=実体主義的な国家に対する規定です。また、他国を「悪の帝国」と言って批判することは、同時に自国を正義と言っているのと同じであり、戦争を正当化する言辞ですが、アジアの関係主義の立場なら、そもそも国家という極めて複雑な存在を、一まとめにして「悪の帝国」とかの言葉で「レッテル貼り」するような乱暴なことは、思想的にできないわけです。

ですから、廣松渉氏の「アジア主義」は、戦前の右翼のような、単なる弱者連合、被害者同盟としての「アジア主義」、理念無き「アジア主義」ではなく、関係主義という理念を掲げた「アジア主義」で、関係主義による近代という時代の止揚も視野に入れた文化革命的な構想です。

●近代という時代や社会のパラダイムは、トマス・ホッブズが1642年の『市民論』で、中世ヨーロッパのキリスト教教義である性善説を否定したことで基礎付けられています。周知のように、ホッブズは自然状態における人間の有様を「万人の万人に対する戦い」と決めつけ、性悪説的人間観を提唱しました。

本質主義=実体主義の人間観だと、性善説か性悪説のどちらかになります。ホッブズは、人間の本性が性悪だから、自然状態では「万人の万人に対する戦い」が起きると考えたわけです。これはホッブズが近代人だったからですが、これは転倒した人間観であり、生き馬の目を抜く市場経済=貨幣経済が社会に浸透して他人を騙す人が増えたので、人々は他人を警戒するようになり、性悪説的人間観が必然的に社会に蔓延しただけですね。

しかし、人々は市場経済=貨幣経済の只中で、生きていたので、ホッブズの性悪説を真理として受け入れ、それで近代社会学では「契約説的社会観」が真理と見なされるようになったわけです。悪人同士で社会を創るのですから、契約書を交わさないと、見知らぬ他人と社会など造れないはずだと考えたわけですね。それで、「契約説的社会観」を前提にして社会が組織され、近代という時代が始まったわけで、近代的パラダイムの前提には、この性悪説的人間観があります。

●弁証法を否定し、矛盾律や素朴反映論、本質主義=実体主義的存在論を原理(前提)とする形式論理学派は、必然的に理性重視の人間主義、科学主義、客観主義に陥ります。この本質主義=実体主義は、われわれの日常意識の世界であり、われわれは日常的には実体主義の世界で生きているので、本質主義=実体主義の性悪説は、非常に強固な信憑性を持っています。

とは言え、形式論理学を全否定しているのではなく、形式論理学も共時的には妥当性があるので、欧米のマルクス派の中の多数派は残念ながら、形式論理学や本質主義=実体主義の壁を破れず、逆に妥協して弁証法や労働価値説も放棄した「分析的マルクス主義派」が主流のようです。また、残念ながら日本の主流派も本質主義=実体主義ですが、流石に日本では、弁証法や労働価値説まで放棄する「分析的マルクス主義派」は少数派のようです。

日本人は子供の頃から、「方丈記」の「 ゆく河の流れは絶えずして・・・」とか、自我さえも否定する関係主義の仏教の世界観に、親しんでいます。廣松渉氏も日本人ですから、マルクスがヘーゲルから、西欧伝統の本質主義=実体主義を否定する関係主義を学び、関係主義の世界観に基づいてマルクス思想を構築していたことに気が付いたようです。

●そもそも資本主義は、特許権を認める<労働は個人労働である>という本質主義=実体主義的な労働観が常識・通念となって根底で支えているわけです。これを<労働は協働である>という労働観に更新するには、やはり、関係主義的世界観が必要です。というのは、<労働は協働である>という労働観は、個々の労働を、通時的にも共時的にも、全体との関係の視点で見なければ得られないからです。

社会主義→共産主義への移行には、<個人的労働観から、協働的労働観への移行>が必要だとすると、単なる先進国革命では権力の奪取はできても、その後の文化革命に失敗して、元の資本主義に戻る可能性が高いわけです。それで、欧米の先進国が主導する世界的規模での革命ではなく、先進国化した「日中の連携」による世界革命というアジア主導の革命構想、つまり晩年の広松氏は、新しい「アジア主義」を唱えたのではないかと思います。


28. とーちゃん 2015年10月25日 14:08:12 : sk7xzn280FpUg : Lxid70rwS6
マックス・ウェーバーがユダヤ系なのはともかく、マルクス、エンゲル、レーニンがみんなユダヤなのはね。出来レース。ヒトラーも父親不明で、母親はユダヤ人金持ちの家の家政婦だったんだろ。

29. 2015年10月25日 15:41:34 : LKXRYf922A
>>27. 母系社会さん

>少数派が多数派を公然と批判しても良いと思いますね。

あの文章を書くとき,どうしようか迷ったのだけど,少なくとも最近の橋下氏の松野維新に対するようなことを言ってはいけないと思いました。
あんなことを言うと,党は分裂してしまう。実際に分裂しましたね。
あれは批判というより,むしろ誹謗中傷というべきかもしれませんが。

民主党はバラバラだとよく言われます。そしてそのことは民主党に対するマイナス評価です。
しかし,「岡田党首のあの発言は間違っている」という形の批判はあまり見ませんね。それぞれが自分の意見を言っているのだけど,聞いている方は「それは岡田党首の考えとは違う」と気づきます。でもその程度で,公然たる批判と言えるほどのものではないと思います。
そもそも民主党がばらばらなのは,党内に新自由主義者から中道左派までを抱えているからですね。これは本来,綱領を新自由主義色の強いものにするか,中道左派色の強いものにするか,どちらかはっきりさせることにより党員を選別すべきものと考えられます。

共産党の民主集中制は,党員はみんなが同じことを言う,これは党内民主主義がないのだと多くの人は考え,共産党に対する拒絶反応が生まれるのですね。
もちろんこういう状態では,理論を深化させることができるかどうかも疑問です。
幸いにして,というか,不破さんも志位さんも頭の良い方なので,今回の国民連合政府の提唱にしてもそうですが,民主集中制が致命的な欠陥になるのを防いでいます。
しかしこれぐらい頭の良い方が党首なら,民主集中制を放棄しても,空中分解することはないでしょう。

宮本顕治さんの胆力には,私も敬服いたします。総本山に逆らって,ソ連,中国,北朝鮮と,次々に関係を断絶していったのですから。
この点,ずるずると関係をつづけた社会党のだらしなさがよくわかります。

ローザとレーニンの関係は仰る通りですね。でも生前には,お互いの違いには気づいていたが,決定的に決裂することはありませんでした。
第一次大戦に賛成したドイツ社会民主党の主流派に反対するということでは,二人は同志でしたから。
コミンテルンは,レーニン流組織論を採用することをコミンテルンの加入条件としました。
ローザがドイツ革命の混乱の中で虐殺されることがなく,もっと長生きしたら,コミンテルンでのレーニンとの論争が見ものでしたね。

一旦ここまでで投稿します。
続きは後程。




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