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ギリシャの破綻は不可避だろう。というか、そもそもユーロ圏への参画自体に無理があったのだから、国民投票もヘッタくれも無い。
オリンピック開催でギリシャは持ち直すと読んだフランスとドイツがその尻拭いをしなければなるまい。
今更、ドラクマに通貨を戻すにしても、ユーロ建ての借金返済には通貨安マジックは通用しないだろうから、この影響は当分続くだろう。
EUとの溝が深まる一方のロシアは、この機に乗じてギリシャを取り込む腹づもりだろう。地政学的にも地中海沿岸からスエズ運河にかけて何としても力関係を保ちたいプーチンの意図が透けて見える。
若しかしたらユーロ圏離脱後のギリシャに無償でルーブル借款を行うかも知れない。或いはEUに楔を打ち込みたい中国を巻き込んで人民元借款を行うことも考えられる。
ルーブル自体は過去に例を見ないほど安くなっており、上海株の暴落が予想される中国と手を組んだところで、元々無いギリシャの国際的な信用に一層の拍車を掛けるだけだろう。
言い換えると、ロシアはどの道を選んでも、プーチンが強権を発動している限り国際社会における信用を回復することは非常に難しい。
中国にしても、AIIB参加予定国のうち、7カ国が調印を留保した。これは、中国が国際的に通用する世界の常識に則ったあり方でのAIIBにしない限り、調印はしないということの現われである。調印に同意した50カ国にしても、負担額はごく僅かであって、中国が旗振りしたんだから最後は自分でケツを拭け!という意志が観てとれる。外交に関しては日本の足元にも及ばない手前勝手な中国の有り方は、世界では通用しない。結局、AIIBを自分の都合で押し通すことによって中国は孤立することは避けられない。そうなるとIMF、ADBとは比較にならないほどAIIBの信用は地に落ちるだろう。そうなってから日本に救いの手を差し伸べても時既に遅い。私はAIIBは失敗すると見ている。
そのような中国と手を組んだところで、ロシアが得るものは無い。プーチンは、政敵であるネムツォフ氏を暗殺したことが失政の発端だったのではなかろうか。
今はまだロシア国内に燻る反プーチン派が面と向かって政権批判を行っていない。プーチンの圧政がそうさせているのだが、いつまでもそれが続くとは考えにくい。
ウクライナ侵攻にしても、ロシア国内ですら反発の動きを見せているのだ。
プーチン自らがロシアを孤立化させているのである。
これらを鑑みるに、ロシアは世界で孤立するか否かの分水嶺に立っていると見るべきだろう。
リチャード・コシミズこと反日カルトの頭目、輿水正がどれほどプーチンを崇拝しようとも、それはただの妄想でしかないのだ。
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