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zakzakから
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141225/frn1412251535006-n1.htm
中国全土を揺るがせた胡錦濤前国家主席の側近、令計画・人民政治協商会議副主席の失脚劇。習近平国家主席による権力闘争の色合いも濃いが、中国共産主義青年団(共青団)出身者で構成する「団派」の実力者である令氏一族の不正蓄財も注目されている。中国メディアによると計370億元(約7100億円)ともされる巨額資産の一部が日本の京都にあるというのだ。
香港の大衆紙「蘋果日報(アップルデイリー)」など複数の中国メディアによると、令氏の隠れ資産とされるのは、京都市東山区にある数寄屋造りの木造2階建て邸宅。周囲に神社仏閣や旅館などが建ち並び、かつて老舗の高級割烹(かっぽう)旅館として営業していたという。
登記簿によれば、土地と建物には6000万円〜2億円まで複数の抵当権が設定されていたが、2012年2月にタックス・ヘイブン(租税回避地)として知られる英領ヴァージン諸島に私書箱を設置する会社が購入した時点で抹消された。
中国メディアは、この会社が令氏の親族が設立したペーパーカンパニーであると伝えた。同時にこの不動産取引に絡んで令氏の親族が3・8億ドル(456億円)の資産を動かしたとしており、資産運用目的だった可能性を示唆する。いち不動産の取引としてはあまりに巨額なため「複数の不動産売買や金融取引がなされた可能性もある」(市場関係者)という。
施設関係者は24日、夕刊フジの取材に応じ、取引の経緯を「2年前、中国の社長さんに5億円で売却したと聞いてます」と説明。中国メディアが報じる令氏との関連についてただすと「相手さんのことはよく知りません。10年ほど前、京都迎賓館を手掛けた名工の手で建て替えられ、そのまま別荘として使われているようです。中国にいる社長さんのめいが日本での代理人を務めていると聞いている」と話した。
邸宅周辺は京都市内でも特に資産価値が高いエリアだというが、「それでも建物も含めた資産価値は5000万〜1億円程度。5億円もかけて購入したのは、マネーロンダリングなど何か他の目的があってのことだろう」(地元事情に詳しい不動産業者)とみる。
その財力には驚かされるばかりだが、汚職や不正蓄財でため込んだ資金に比べるとほんの一部だ。香港紙「東方日報」などによると、令氏一家には約7100億円の預金があるとされ、資産の一部は日本の銀行にも流れているという。
評論家の宮崎正弘氏は「令氏は、香港に複数の不動産会社や広告会社を作り、一族挙げてビジネスに狂奔していた。習政権によって巨額資産の内幕が暴かれるだろう」と指摘し、こう続けた。
「令氏一族がペーパーカンパニーを作ったヴァージン諸島には、中国関連のダミー会社が約3万社あるとされる。人民元高などの影響で日本の不動産が香港の半値で買えるため、日本の不動産を実質的に所有する高級官僚やそのファミリーは他にもいるはずだ」
「赤い貴族」のチャイナマネーは、日本全国に浸透し始めている。
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