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人間一人の生命の価値ってどれくらいのものだろう。
無論それは国によって違うし、その中の階層によってもかわってくるものだ。それを問うこと自体はタブーかもしれないが、私はあえてタブーから語ろう。
中華人民共和国の労働者なら、多めに見積もっても１０万円〜４０万円くらいだろう。ベトナム人で８０万。シンガポールになるとそれが２００万くらいにまで上がる。社会上層部の構成員やその家族になると５００万を超えるかもしれない。ロシアで１５０万、中南米で２００万。北米・日本・西欧となるとこれも振り幅はでるものの１０００万〜３０００万くらいが相場ではないだろうか。（オランダはちょっと例外であり６００万〜１４００万くらいまで下がるかもしれない。）
つまりは、日本人二人の身代金に２００億は、無理があるのである。生命の価値の上限をとって、二人ともビジネス・オーナーということで色をつけたところで１億円が精一杯のところだろう。マスコミに連日登場した出演料（ギャラ）・経済効果を加味するなら２０億。そして国際的なニュース価値を総合的に評価して支払うような臨時機構を国連が司り代金・寄付金を集めてきたところで１００億円には達さないだろう。
２００億は平民の代価には払えない相談なのである。
しかし、話の分かるイスラム国は２００億はさすがに無理があると踏んだのか、身代金をチャラにするかわりにヨルダンの拘置所で死刑を待つイラク出身のテロリスト指導者の女を釈放することを要求してきた。ここで元全珠連長岡支部の最終兵器、広中平祐の孫弟子、『大学への数学』およびZ会を一か月で諦、いや見切り修了した伝説のマスマティシャンこと私チベットよわーが、この要求をめぐる数式を完全に解いてみせましょう。
まず、テロリストのオバハンの生命の価値はイラク生まれのイラク人なので簡易計算で７５万円。リシャウィが生み出した負債の総額は６０人のヨルダン人の生命（９０万円ｘ６０人＝５４００万）と、その他の身体・建築物などへのダメージ１億１０５０万円の１億６４５０万円。それを全て生き残った女一人に背負わすのはどうかというユニセフ人道委員会からの提言でそれを８０００万まで下げたとする。
リシャウィは８０７５万円を背負って、ヨルダンの法廷に挑み、そこで法的な罰金刑を累計していく・・・・そしてそれが１億を超えたときに「死刑」が自動的に成立したのだった。ちなみに拘置所内でのタダ食い、夜中の騒音などの彼女による軽犯罪が発生した現在ではさらに負債がかさみ、リシャウィは１億５０００万ほどのライアビリティーと共にあるのだという。
つまりだ。パイロットはこの際、全体図から外すとしてだ、後藤さんとリシャウィを交換することに経済的、宗教的、人道的観点の中からシャッフルして、金銭的な道理に基づく合憲性の裁定を施すとすればだ、それは・・・・・
１億５０００万を失う自由主義世界の損失を、どうやってインディペンデント・プレスの後藤が償うのか、そこに尽きるのである。
はじめにいったように、後藤の生命価値は数千万しかないのだから、とてもそれに釣り合うものは見いだせない。彼のニュースなどにおける主人公としての出演価値を実際にはじき出すだけのシステムは国内外のメディアにはない。あいつらはネタ泥棒であり、未契約の登場人物には一銭として代価は払わないのである。（それをするなら、私チベットよわーなどは億万長者であり、左団扇で暮らしているはずである）
結局、不平等な交換にしかならないのである。後藤が還ってくることで、たとえヨルダンに１億の御礼ができたとする。しかし、それでもそれは１億５０００万には満たない。ヨルダンの損失を賄うことにはならない。パイロットも無事に生還したところでそれはヨルダンのダメージからすれば８４％を補うことでしかない。
あとの１６％をどうやって取り戻すか。答えは一つしかない。リシャウィの残りの人生の時間をいただくしかないだろう。現在、リシャウィは５０歳。イラク女性の平均寿命は７２歳。米国保険業者大手ステイト・ファームのプロレートスペシャリストによると２２年の推定余生のうち、２１年１１か月半まで奪うことができたなら清算できるということである。
つまり、ラシャウィ氏には解放から２週間であの世にいってもらえば解決だということになる。それはあまりに、あまりに簡単な話ではないか。カウントダウン殺人の巨匠が中東にはおられる。その名をモサドという。彼らの指導で、ラシャゥイを釈放する前に、ラディエーションだの、体内埋め込みアンプルだの、デスノートだの、催眠術だの・・・・を使って２週間で永眠してもらえればいいのだ。
イスラエルよ、なにをボケーっと傍観しているのだ。お前たちの出番だ！
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