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19日、財経網によると、中国国家統計局が発表した2015年の出生人口が前年よりも減少したことを受け、専門家から「二人っ子政策」に対する懸念が出ている。写真は中国の親子。
「二人っ子政策」に暗雲=政府の人口政策、期待した効果が得られていないことが判明―中国
http://www.recordchina.co.jp/a127390.html
2016年1月21日(木) 9時50分
2016年1月19日、財経網によると、中国国家統計局が発表した2015年の出生人口が前年よりも減少したことを受け、専門家から「二人っ子政策」に対する懸念が出ている。
国家統計局が発表した2015年の出生人口は1655万人で、前年から32万人減少した。専門家らは、14年1〜6月に各地で施行された「単独両孩」政策(片方の親が一人っ子である場合には、二人目の出産を認めるとした政策)による効果をもう少し高く見積もっており、1700〜1800万人になるというのが大方の予想だった。
専門家は当初、「単独両孩」により、年間の出生人口が200万人増加すると見ていたが、14年の出生人口は1687万人で前年から47万人増加しただけだった。「単独両孩」政策の効果を疑問視する専門家に対して、当局は「効果が表れるのは15年」としていたが、結果的に増えるどころか減少した。これは、中国の人口問題が巨大な危機に瀕していることを表している。
人口学者の黄文政(ホアン・ウェンジョン)氏は、15年の出生人口が減少した理由について、出産適齢期の女性の数が減少を続けていることと、新たに出産適齢期を迎える女性が出産・育児に前向きではないことを挙げた。黄氏は、「人口が増え過ぎる心配はまったく不要だと考えていい。同時に、二人っ子政策による効果も高く見積もり過ぎているかもしれない」とし、17年の出生人口は1700万人を超えない可能性もあると指摘している。
また、同じく人口学者の姚美雄(ヤオ・メイシオン)氏は、「15年の出生人口は、人々の出産・育児への意欲がすでに低下していることを意味している。現在の状況から考えると、中国の人口は25年にはマイナス成長になるだろう」と憂慮を示している。(翻訳・編集/北田)
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