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19日、央広網は、中国でまだ使用可能な建物や施設が次々と解体されており、その浪費額が毎年4600億元にのぼると報じた。資料写真。
中国で問題化する「短命建築」、浪費額は年間8兆7500億円―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a125467.html
2015年12月23日(水) 7時50分
2015年12月19日、央広網は、中国でまだ使用可能な建物や施設が次々と解体されており、その浪費額が毎年4600億元(約8兆7500億円)にのぼると報じた。
先日、天津のシンボルタワー“水岸銀座”と“名門広場”を取り壊すことが明らかとなった。そのわずか1カ月前には、西安市で1998年に建てられた高さ118メートルの高層ビルが爆破解体されている。また、それとほぼ同時期に、鄭州市で2010年に建てられた渡線橋が地下鉄工事の関係で解体された。わずか2カ月間の間に、巨費を投じて造られた現地のシンボル的な建築物が3つも取り壊されることになった。
こうした短命建築は至る所に存在する。2011年に雲南省河口市に2億7000万元(約52億円)を投じて建設された“文化長廊”は、わずか3年後に3億元(約57億円)かけて解体。8億元(約152億円)を投じた、当時アジア最大の室内サッカー場だった瀋陽緑島サッカー場は、10年もたたずに「使用率が低い」ことを理由に爆破解体された。
中国の「民謡建築設計通則」では、高層ビルなど重要な建築物の耐久年数は100年、一般の建築物では50〜100年と定められているが、多くの建物がそれを待たずに解体されている。あるネットユーザーは、「建てるのに金を使い、壊すのに金を使い、立て直すのにまた金を使う」とあきれた様子だ。
中国建築科学研究院によると、毎年、中国で取り壊される建物の面積は4億6000万平方メートルで、1平方メートル当たりのコストを1000元で計算すると、毎年4600億元が浪費されている計算になる。また、同研究院が2001〜2010年に解体された54の建築物について調査したところ、不合理な解体が9割にのぼったという。(翻訳・編集/北田)
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