28日、英紙ガーディアンは中国系企業が進める大プロジェクト「ニカラグア運河」の本格工事開始が1年間延期されたと報じた。中国株暴落で資金不足になったとも指摘されている。写真は運河の経路となるニカラグア湖。

中国企業のニカラグア運河プロジェクト、着工が延期＝株暴落で資金不足か―英紙
http://www.recordchina.co.jp/a124148.html
2015年12月2日(水) 19時55分

2015年11月28日、英紙ガーディアンによると、中国系企業が進める大プロジェクト「ニカラグア運河」の本格工事開始が1年間延期された。29日付で中国紙・参考消息が伝えた。

太平洋と大西洋を結ぶ巨大プロジェクト「ニカラグア運河」。香港企業のニカラグア運河開発投資会社が建設主体となる。経営者は中国人の大富豪、王靖（ワン・ジン）氏。ニカラグア政府は2013年に建設を認可したが、環境や種の保存に与える影響、膨大な農地の収用が必要になることから反対運動も活発化している。

このニカラグア運河だが、本格工事が延期されることが明らかとなった。ニカラグア運河開発投資会社は25日、環境アセスメントを考慮し設計を一部修正。今年末に予定されていた水門及び大型掘削工事を来年末に延期すると発表した。

延期の原因は資金不足からではないかとも推測されている。世界各国の投資家から資金を募ると説明されていたが、王靖氏の個人資産頼みというのが実態だ。その個人資産も今夏の中国株暴落で最高時の15％にまで縮小した。株価は最悪期を脱したとはいえ、個人資産は最高時の3分の1程度。資金面の不安が工事延期につながったとガーディアンは分析している。（翻訳・編集/増田聡太郎）

コメント

1. 2015年12月02日 23:45:41 : gjSWR86AiA : u0glpiXsZGg ニカラグア運河は、もし建設すれば大規模な自然破壊になる。このため反対運動も行なわれている。これの南にあるパナマ運河だが、中国資本系の海運会社の輸送量の増大が著しく、中国大陸から欧州向けの輸出が太平洋→大西洋経由になっているためである。 パナマ運河を通過できる船舶の大きさの限界はパナマックスと呼ばれ、一部のコンテナ船だと底がつくため、利用できない。 パナマックス https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9 ●輸送の逼迫から、多くのコンテナ貨物が、アメリカ・カナダの一級鉄道を利用している。異なった輸送手段を組み合わせて輸送することから、インターモーダル輸送と呼ばれている。 インターモーダル輸送 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%AB%E8%BC%B8%E9%80%81 ●アメリカのユニオン。パシフィック鉄道や、BNSF鉄道。カナダのカナディアン・パシフィック鉄道や、カナダ・ナショナル鉄道は、今や中国系海運会社の海上コンテナを大量に輸送している。トンネルがないから、二段積み(ダブル・スタック)を行なっています。 Union Pacific (UP) Trains in East Los Angeles, CA (June 20th, 2015) https://www.youtube.com/watch?v=dr4ntDUmcko BNSF RACE !!! & LOTS MORE https://www.youtube.com/watch?v=TQDspefo_ng ●チャイナ・シッピングとか、コスコとか、中国大陸系海運会社です。 ★中国大陸としては、アメリカ横断鉄道とのコンテナ積み替えの手間を省きたいのでニカラグア運河を建設したいのでしょうが、計画を中止した方がいいと思います。

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