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30日、中国共産党中央委員会は、これまで30年以上にわたって敷いてきた「一人っ子政策」を廃止すると発表。しかし、中国では今や「子だくさん」は必ずしも喜ばれることではなく、「経済的に2人目を育てるのは難しい」との声も少なくない。写真は中国の小学校。
中国で子ども1人を育てるのはいくらかかる?日本など各国との比較も―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a122725.html
2015年11月6日(金) 9時51分
2015円10月30日、中国共産党中央委員会は、これまで30年以上にわたって敷いてきた「一人っ子政策」を廃止すると発表。早くて来年からすべての夫婦が第二子まで持つことができるようになる。しかしながら、この30年間に国民を取り巻く環境は大きく変わり、その価値観も大きく変わった。中国では今や「子だくさん」は必ずしも喜ばれることではなく、「経済的に2人目を育てるのは難しい」との声も少なくない。中国メディア・新浪(Sina)は、「成人までの子育て費用はいくらかかるか?」を具体的に算出している。
中国で最も経済的に潤う大都市部で、子育て費用が200万元(約3800万円)を超える都市は3都市。北京市(276万元)、上海市(247万元)、広東省深セン市(216.1万元)だった。この子育て費用には教育費と生活費の両方が含まれる。海外と比較すると、米国の中間所得層では24万5300ドル(約3000万円)、ドイツでは12万4752ユーロ(約1600万円)、日本では3240万円だった(※米・独は子供が18歳になるまで、日本は子供が大学を卒業するまでの費用)。この3カ国では生活費と教育費の割合はほぼ半々となった。
記事では、中国における子育てで具体的に何がいくらかかるのか、以下のように細かく算出している。
■出産費用―9500元(約18万円)
妊娠中のエコーなど各種検査費用、サプリメントなどの栄養食品、マタニティ服、分娩費用(自然分娩)など含めた総額。
■3歳までの養育費―3万7800元(約72万円)
粉ミルク、おむつ、衣服など月1500元で計算。その他、玩具や知育用品を含めた総額。
■幼稚園の学費―4万6800元(約90万円)
幼稚園の月謝が最低1000元、給食費が月200元、その他雑費が月100元として計算。
■小学校の学費―6万3200元(約120万円)
義務教育と言っても、学校選択制(※学区に関係なく希望する学校を選択する)を利用した場合の手続き費用がかかる。相場はあってないようなものだが、2万元として計算。また、子どもに持たせる携帯電話の通話料・スクールバス・学童保育などで年間2000元、被服など生活の雑費が月600元として計算。
■中学校の学費―4万元(約77万円)
学校選択制を利用した場合の手続き費用は2〜5万元程度。公立校なら3年で3000元の雑費、給食費・補習受講費などで、3年で6000元。電子辞書・MP3プレイヤー・パソコンなどの学習用品で数千元。
■高校の学費―5万元(約96万円)
公立校なら学費は学期あたり1200〜1500元。雑費は3年で5000〜6000元。このころには大学受験のために学習塾にも通うことになるが、3年間で1万元以上かかることも。学習用品はもちろん、中学生以上にかかる。
■大学の学費―7万元(約134万円)
学費は4年で2万元程度。雑費や仕送りで月1000元。帰省旅費などで5〜6万元(※中国の大学は基本的に全寮制)。大学院進学や留学を考えるならさらに10〜80万元かかる。(翻訳・編集/愛玉)
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