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台湾・国民党 朱氏を指名 総統選候補 巻き返し、対中政策カギ:徹底抗戦を主張していた前候補洪秀柱さん(女性)も受け容れ
http://www.asyura2.com/15/china7/msg/278.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 10 月 19 日 03:18:15: Mo7ApAlflbQ6s
 


台湾・国民党 朱氏を指名 総統選候補 巻き返し、対中政策カギ

 【台北=山下和成】台湾の与党・国民党は17日、台北市内で臨時党大会を開き、来年1月の総統選挙の公認候補に朱立倫・党主席(54)を新たに指名した。従来の候補の洪秀柱・立法院副院長(国会副議長、67)は問題発言などで支持率が低迷しており、異例の交代に踏み切った。エース格の朱氏を投入して対中政策などで論戦を挑むが、残り3カ月で巻き返せるかは不透明だ。

 党大会では7月に決めた洪氏の公認を取り消し、朱氏を指名した。朱氏は「足並みをそろえ、再出発しなければならない」と訴えた。洪氏も公認取り消しについて「同意できないが、受け入れざるを得ない」と述べた。当初は徹底抗戦を主張していたが、騒動が長引くことを避けた形だ。

 台湾では経済面などで影響力を増す中国への警戒感が高まっている。馬英九政権と対中融和政策を推進してきた国民党は昨年11月の統一地方選で大敗した。朱氏には総統選での挽回が期待されたが、「(兼務している)新北市長の任期を全うしたい」ことを理由に出馬を否定してきた。

 この結果、知名度や実力で劣る洪氏が公認候補に指名された。ただ洪氏は中国との統一を連想させるような発言を連発。従来の台湾独立志向を抑え、馬政権の対中融和政策の大枠を引き継ぐ「現状維持」を表明した最大野党・民進党の総統候補の蔡英文主席(59)に大幅なリードを許した。

 国民党が残り3カ月の選挙戦でカギを握るとみるのが対中政策だ。朱氏は17日、蔡氏に対し「現状維持とは何かを議論したい」と呼びかけた。

 国民党は台湾と中国は不可分という「1つの中国」の原則を認める「92年コンセンサス(合意)」を対中交流の基礎としてきた。一方、民進党はこの合意を認めていない。中国もこれを台湾との経済交流の前提にしており、蔡氏が「現状維持」を訴えても、92年コンセンサスを認めなければ、政権を奪取しても中国との関係が不安定になる可能性がある。

 台湾の住民は中国の統一攻勢を警戒しつつも、安定した経済関係は続けたいとの考えが根強い。朱氏は蔡氏の曖昧さを攻撃し、より安定的な中台関係を築けるのは国民党だと訴える戦略だ。政策が近い野党・親民党の総統候補の宋楚瑜主席(73)との選挙協力も模索するとみられる。

 朱立倫氏(しゅ・りつりん) 1961年桃園県(現・桃園市)生まれ。台湾大学卒、米ニューヨーク大で会計学の博士課程修了。09年に行政院副院長(副首相)、10年に新北市長、15年1月に国民党主席を兼務。

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民進党・蔡氏リード 残り3カ月

 最大野党・民進党の公認候補である蔡英文主席は国民党の「敵失」も手伝い世論調査での支持率でリードを保っている。対中政策については論戦を極力避け、逃げ切りを図りたい考えだ。

 台湾のケーブルテレビ大手、TVBSグループが6〜7日に実施した調査では、「蔡氏に投票する」との回答が48%だった。29%の朱氏を大きく引き離している。

 蔡氏は対中政策について「多くを語りすぎても少なすぎてもいけない」と話し、「92年コンセンサス」を認めるか態度を明らかにしていない。民進党は17日の朱氏の論戦の呼びかけに「『現状維持』は大多数の人民や国際社会も認めている」と述べるにとどめた。

[日経新聞10月18日朝刊P.5]


 

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コメント
 
1. 2015年10月19日 23:51:10 : gjSWR86AiA
中国国民党の総統(大統領)選挙候補者の交替は、前代未聞の大事件だ。これについて、台湾国際放送( Radio Taiwan International )の日曜日の番組ミュージアム台湾でも詳しく解説していた。

かつて政権を長らく担ってきた中国国民党。彼らは国共内戦で敗れ、台湾に逃げてきた。台湾で亡命政権を樹立し、蒋介石・中正先生は、「大陸反攻」を国是に頑張ってこられたが、1975年に亡くなりました。

その後、目まぐるしい変化を見せた中華民国。アメリカが中国大陸と国交を樹立するに当たり、中華民国を守るために「台湾関係法」をつくった。だが、ここに大きなキーポイントがあった。台湾関係法は、アメリカの国内法だ。つまり、アメリカの意向で中華民国・台湾の運命を変えられるのである。

アメリカ連邦議会では、中国国民党の独裁体制が問題になっていた。「民主化せよ」と、ケネディ上院議員が中心になって、圧力を掛け続けた。中華民国・台湾は、これに折れ、一党独裁をやめ、戒厳令停止と複数政党制を導入。李登輝先生が総統(大統領)に就任され、再選については、国民の直接選挙で投票することとなった。他国では一般的な方法が導入されたのである。これにより中華民国は、アジアで最も民主化が進んだ国家となったのである。

かつて、中共の支配する中国大陸も、中国国民党の支配する台湾も、どちらも一党独裁であった政治が、海峡を挟んで全く別のものになったのである。「我々は、中国ではない。」台湾の人々は、そう考えるようになった。こう主張する民進党が、2000年の総統選挙(大統領選挙)に勝ち、遂に政権交替が起きたのである。

2008年の総統(大統領)選挙で、馬英九氏が当選し、中国国民党に政権が戻ってきた。中国国民党は大陸との対決をやめ、大陸との宥和政策を打ち出した。しかし大陸は、台湾の武力解放の方針を堅持したままだ。この夏に、中国人民解放軍が机上演習で、台湾の中華民国総統府を占拠する訓練をしていると、中華民国台湾のマスメディアが報じた。これに怒った中華民国の国民が、中共との宥和政策を続ける中国国民党を「過去の政治勢力」と批判するようになったのである。

中国国民党は、最近の地方首長選挙で惨敗を繰り返している。国民から見捨てられつつあるのである。総統(大統領)選挙が1年近く先の、今年の春の時点で、中国国民党の候補者は、支持率が深刻なまでに低迷していた。このままでは、党の存亡に関わる…とばかり、今回、総統(大統領)選挙候補の交替と言う、前代未聞の事態に追い込まれたのである。

中国国民党の女性候補は、「中華民国のため、中国国民党のため、台湾のため。」に、候補者を辞退されたのである。それにしても、かつての中国国民党を知る者にとって、ここまで落ちぶれたか…と、思わざるを得ない。

●蒋介石・中正先生は、自分の遺体は台湾に仮安置して、将来必ず中国大陸に埋葬するよう、生前に遺言されているそうだ。大陸から追われた身である先生。いつか帰りたかったのだろうなと思う。でも、その望みも叶えられそうにない。もう台湾に正式に埋葬するしかなかろう。


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