13日、中国の若者が街頭で転倒した高齢者を助け起こそうとしたが、その時に理由あってためらってしまったエピソードをインターネット上で公開して、注目を集めている。資料写真は2011年10月、重慶市で撮影。

「転倒した高齢者、助け起こす前に証拠写真を」せちがらいエピソードに同情の声―中国
http://www.recordchina.co.jp/a121126.html
2015年10月16日(金) 13時35分

2015年10月13日、中国の若者が街頭で転倒した高齢者を助け起こそうとしたが、その時に理由あってためらってしまったエピソードをインターネット上で公開して、注目を集めている。中国地方紙・新文化報が伝えた。

今月11日、中国北部・吉林省四平市の街頭で、ある高齢の男性が転倒してしまった。これを見た若者はとっさに助け起こしに行こうとしたが、その時に頭に浮かんだのは、「男性は本当にうっかり転倒してしまったのか」ということ。というのも中国では近年、高齢者が転倒を装って助け起こしに来る者を待ち、親切な通行人に対して「お前が突き飛ばして転んだ」と因縁をつけ、慰謝料を要求する事件が後を絶たないからである。

転倒した男性は大通りの真ん中で、自力では立ち上がれずにいた。周囲では高齢の女性と若者もこれを目撃していたが、誰もが助けに行こうか迷っていたという。そこで若者は、「まずは証拠のために」と、男性を助け起こしに行く前に携帯電話を取り出し、男性が地面に伏せている様子を撮影した。

若者がもたもたしている間に、彼の背後からバイクに乗った50歳前後の男性がやってきて、先に高齢男性を助け起こしたという。なんのことはない、彼は高齢のために身体が弱っていて、本当に転倒してしまっただけだった。

若者がこのエピソードをインターネット上に投稿すると、バイクの男性に対する賞賛のコメントが集まった。「この世の中も捨てたものではないな」という声が届く一方、投稿者の男性に対しても「いたし方のない行為だった」と同情の声が寄せられている。（翻訳・編集/愛玉）

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