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「バンダイナムコ上海」のメンバー。前列中央が山田さん。出向社員は5人だけで日本語堪能をひとつの条件に、現地採用した(写真:バンダイナムコエンターテインメント提供)
「中国にはなぜ海賊版が多い?」目からウロコの理由〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151002-00000007-sasahi-cn
AERA 2015年10月5日号より抜粋
日本にとっても大きな魅力をもつ、中国の巨大市場。これを獲得すべく、日本のゲーム業界がのり出した。勝手の違う中国でのビジネスでは、目からウロコの体験もあるようだ。
海外で人気の日本のマンガやアニメ。キャラクターたちが自在に活躍するゲームも大人気だ。中でもオンラインゲームの海外向けライセンスアウト(特許権やノウハウを他社に売却したり、使用を許諾したりすること)市場は、2014年で86億円。10年と比べると約18倍に伸びた注目株だ(「デジタルコンテンツ白書2015」)。
この流れに乗ろうと15年、バンダイナムコエンターテインメントがターゲットにしたのが中国。4月に現地法人「バンダイナムコ上海」を立ち上げた。仕掛け人のひとり、同社の冷泉(れいぜい)弘隆取締役(51)は、進出した理由を次のように話す。
「モバイルインターネットユーザーが約7億人と、まだ伸びしろがある中国の巨大市場が魅力なのは当然ですが、現地では日本のアニメなどの非公式なゲームが横行している。版元から大事な版権を預かって商品化している我々が、見逃すことはできません。現地で公式のゲームを出そうと思ったのです」
中国ではゲームコンテンツはライセンス制だ。現地企業しか配信できない外資規制がある。日本から現地のパートナーと組む方法もあったが、「来たからこそわかったことがある」と、現地パートナーと連携することを決めて新会社を作った、バンダイナムコ上海・総経理兼COOの山田大輔さん(39)は言う。
まず、中国人が好むゲーム内容が日本と全く違う。
「日本ではストーリー性が強いロールプレイングや武器などを増やすコレクション要素の高いゲームが支持されますが、中国はとにかく『自分が一番』と誇示できる競争スタイルのゲームが人気です。演出も派手めが好き」(山田さん)
また、「なぜ、中国では海賊版が多いのか?」という素朴な疑問も、現地社員との雑談の中で解決した。「正規版がなかったからですよ」と、当たり前すぎる答えが返ってきて、「目からウロコだった」(山田さん)。
中国大手インターネット会社テンセントゲームスと共同開発した「NARUTO―ナルト―」の「火影忍者 ONLINE」は、配信1年足らずで会員数2千万人を突破。続いて正式配信が予定されているスマホ向け「火影忍者 MOBILE」の開発も順調だ。この手ごたえに、山田さんは早くも確信している。
「中国の方の多くは“本物志向”なんです。ただ、規制などの理由で手に入らなかっただけ。きちんとした本物を作れば、商機はもっとある」
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