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14日、中国のユーザー参加型サイトに「中国の保護者たちは、学生がかっこいいデザインの制服を着ることになぜ反対するのか?」と題したコラムが投稿された。いわく、中国の学校制服は世界でも類を見ないほどのダサさだという。写真は中国の高校生の典型的な制服。
中国の学校制服はなぜこんなにダサいのか?―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a119362.html
2015年9月19日(土) 16時15分
2015年9月14日、中国のユーザー参加型コラムサイト・網易熱に「中国の保護者たちは、学生がかっこいいデザインの制服を着ることになぜ反対するのか?」と題したコラムが投稿された。いわく、中国の学校制服は世界でも類を見ないほどのダサさだという。
中国の学校制服は日本のそれとは大きく違い、ジャージの上下で男女共用のデザインというのがスタンダード。在学中に買い替えなくてもよいように、ダボダボのサイズを着ている学生も多い。記事いわく、中国の制服は「ダントツで世界一のダサさ」で、「北朝鮮にすら負けているていたらく」だとか。
中国の学校ではそもそも、1990年代のはじめごろまではほとんどが私服だった。しかし、1993年に中国国家教育委員会(現在の中国教育部)が、都市部の小中学校に対して制服を制定するように奨励し、それから現在のような制服が一気に普及した。そもそもの目的は各家庭の被服費を軽減することで、「質素で実用的、明快なデザインのもの」を奨励していたにすぎず、まさかジャージスタイルが横行するとは行政も想定していなかったに違いない。それでも、洋服も満足に買えないような貧困家庭の子供たちにとっては、制服の存在がどんなにありがたいことだろう。
それにしても、中国の制服はなぜ徹底してダサいのか。理由は、中国社会の変遷と関係する。1949年に中国共産党が政権を握ると、ブルジョア的なものや欧米的なもの、古き良き伝統などがすべて否定される時代に入った。もちろん、オシャレを愉しむなどと言うことはもってのほかで、中国の服飾史もここで停滞期を迎えてしまう。1978年に改革開放政策が立ちあがると緩和の動きが出るが、当時の中国人はなにせ装い方を知らない。装いに関するマナーも文化も絶滅しており、冠婚葬祭などの重要な場にも普段着で行くのが当然という時代が長く続いた。
そんな人たちが子供たちのために考え出す「ふさわしい制服」はどうなるか?とにかく洗濯にも汚れにも強く、すぐに乾き、丈夫で動きやすいといった機能面でしか、彼らは良し悪しを判断しようがないのだ。それに、「学生の身分で服装にこだわるとろくなことがない、早々に色気づくことにもなりかねない」というのが彼らの言い分。それも致し方ない。彼らは学生時代、登校すると必ず校門で服装検査を受けていた。そして、髪の長さからパンツの幅まで厳しく検査された。そんな時代を生きてきたのだから。(翻訳・編集/愛玉)
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