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中国の「行き遅れ男性」5年後には豪総人口並みに?
人民網日本語版 2015年09月11日14:38
中国大陸部における男女性別比率のアンバランス問題が再び注目されている。上海のニュースサイト澎湃新聞(The Paper)の報道によると、大陸部政府は、「行き遅れ男性」の数が、2020年にはオーストラリアの総人口に近づき、約2400万人に達すると予測している。彼らのほとんどが、一生独身で過ごす見込みという。台湾メディアの報道を引用して参考消息網が伝えた。
1日付台湾「中央社(電子版)」の報道によると、中国大陸部では、1982年ごろから、出生男女比にアンバランスが見られ、2000年の国勢調査では、男女比が119.2:100となった。政府は2002年、出生男女比のアンバランス問題の解決に取り組むようになった。2014年には出生男女比が115.88:100まで低下したが、それでも国際平均レベル(103~107:100)を上回っている。
福建省統計局センサスセンターの姚美雄・副センター長は、「2020年は、若い男性の10%以上が配偶者と巡り会えなくなり、そのほとんどが一生を独身で終えるだろう」と予想している。 その上、男性が多く女性が少ない状況から、「排斥」が生じる可能性がある。年上の男性がかなり年下の女性を結婚相手に選ぶ傾向が進むと、都市部の男性が農村部の女性を、経済的に豊かな男性が貧困地区の女性を探し求めるようになり、多くの貧困層の男性が「行き遅れる」結果となる。
北京大学人口研究所の喬暁春教授は、「男尊女卑思想だけが、男女比アンバランスを生む原因ではない」と指摘。生物統計学が専門の米ジョンズ・キンス大学の黄文政氏も、「男尊女卑、胎児性別診断、出産コントロールの三者が、男女比アンバランスという問題を作りだしている」との見方を示した。 だが、北京大学人口研究所の穆光宗教授は、「男尊女卑思想を払しょくし、出産・育児文化を再建する必要がある。このプロセスは途方もなく大きく、簡単には達成できないだろう。今のところ最も実行可能で効果的な方法は、やはり、出産制限を緩和することだ」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月11日
http://j.people.com.cn/n/2015/0911/c94475-8948967.html
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中国、独身男性は農村に、独身女性は都市部に集中
人民網日本語版 2015年05月14日15:29
中国国家衛生計画出産委員会は13日、「中国家庭発展報告(2015)」を発表。中国の家庭は小規模化しているほか、世帯環境も多様化している。うち、「出稼ぎ先で暮らす世帯」と「農村に残された世帯」が、中国の主な世帯環境となっている。各世帯の收入を見ると、收入が最も多い世帯20%と、收入が最も少ない世帯20%の差は19倍になっている。新京報が報じた。
独身男性は農村に、独身女性は都市部に集中
同報告によると、未婚の男性の多くは農村部に集中しており、年齢層もさまざま。一方、未婚の女性は都市部に集中している。
同報告は、中国は都市と農村部の差が大きく、農村から労働者が都市部へと流動するという特徴があると指摘。また、同年代の女性が少ないため、自分より若い年代の女性を配偶者として選ぶ男性が増加しているという現象から、婚活を行う地域を都市部から農村部に移す男性も増加している。
都市部の男性は、都市部にマッチする女性がいないとなると、農村部の女性を配偶者として探すようになっているのだ。
そして、最終的に、貧しい農村部の男性がその「被害者」となり、経済が十分に発展していない地域の結婚適齢期を過ぎた男性は結婚が難しくなり、生涯独身という立場に追いやられている。
その他、同報告によると、30歳以上の各年齢層の未婚者のうち、都市部の未婚女性の割合は、農村部の未婚の女性より高い。その主な原因は、一部の都市部の女性は、高い教育を受け、経済的に独立しており、自身の価値を高めたり、仕事においてキャリアを積んだりすることに重きを置いているため、結婚が二の次になっているためだ。
農村部の子供の3割「親は出稼ぎでおらず」
中国では、都市化が進められる過程で、農村の労働者が都市部に移っており、その家族が農村に残されるという現象が起きるため、「残された子供で成る世帯」、「残された女性で成る世帯」、「残された高齢者で成る世帯」など、農村部の各世帯は特殊な状況になっている。
調査によると、「出稼ぎ先で暮らす世帯」と「農村に残された世帯」が、中国の主な世帯環境となっている。うち、「出稼ぎ先で暮らす世帯」が17.2%を占めている。
データによると、農村の子供のうち、親が出稼ぎに出、農村に残されている子供が35.1%を占めている。さらに、そのうちの約半数は、両親共に出稼ぎに出ている。そのような子供は、家庭で両親の愛を十分に受けることができないため、健全な成長という面で、悪影響を受ける。
地域別に見ると、「親が出稼ぎに出、農村に残されている子供」の割合が高いのは、中国の中部や西部。それら地域の分布は、農村の労働者が他の地域に流出している地域の分布ともマッチしている。中国では主に、西部の農村の労働者が東部の沿海地域に移動している。
同報告は、「親が出稼ぎに出、農村に残されている子供」のうち、学齢期前の子供達は、祖父母が世話しており、それら保護者は往々にして学歴が低く、基本的な衛生知識に欠けていたり、病気を予防するという意識に欠けているため、病気を患う確率が高いと指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年5月14日
http://j.people.com.cn/n/2015/0514/c94475-8892401.html
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