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行くだけで大変・・訪日中国人、日本行きを告げた上司の態度に愕然―中国ネット
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/426987/
2015年08月22日
新華社は２１日、９月３日に北京で行われる抗日戦勝７０周年軍事パレードに向けて、訓練基地ではパレード訓練や各種準備作業が順調に進んでいると報じた。
一方、日本の国家観光局（ＪＮＴＯ）が１９日に発表したデータで、今年１−７月の訪日外国人観光客数が前年同期比約４７％増の１１０５万８３００人となり、史上最速のペースで年間１０００万人の大台を突破したことが明らかになった。また、７月の訪日中国本土観光客数が前年同月比で倍増した。
このような状況の中、日本を訪れる中国人観光客の間ではさまざまなエピソードが生まれている。あるネットユーザーが先日、日本を訪れる前と後にそれぞれ遭遇した出来事に対して愕然としたとする、以下の内容の文章をネット上で公開した。
日本に行った動機は簡単。近ごろ関係がちょっと緊張しているものの、為替レートが好条件の時に隣国を訪れてみたいと思ったから。
日本に行くまでに、ちょっとした紆余曲折があった。パスポート申請書に私が「日本」と記入したのを見た上司がたちまち顔色を変え、私をにらみながら「日本人にお金を渡すことになるから日本に行くのは良くない。オーストラリアか東南アジアにしなさい」と言ってきたのだ。私は笑いながら「オーストラリアは遠いしお金もかかる。東南アジアはもう行ったことがあるので」と返答した。呻きながらサインをためらう上司が「他の場所を考えなさい。両国関係がこんなに緊張しているのに、日本に行って何をする？ やめなさい」と言うので、私はすかさず「だからこそ行くんじゃないですか。これから先もっと行きにくくなるかもしれないし。どんな状況かちょっと見てきますよ」と反論すると、同僚が「そのとおり。行って『釣魚島はわれわれのもの』って横断幕を出して来なよ」と茶々を入れた。私の気持ちが揺らがないのを見た上司は、渋々サインしたのである。
それから各種の手続きをしに行ったのだが、私が日本に行くと聞いて交番の警察官までもが軽べつした目つきになり「日本に行ってお金を落としてくるつもりか！」と言う。これには閉口した。そして出発前には夫の妹が「日本人はわれわれをこんなにイラつかせるのに、どうして日本に行くの」と言い出し、一切の日本製品の使用を拒絶すべきだと主張した。
今回のスケジュールは北海道と東京を巡る６日間の旅だった。東京では港の周辺の写真を、北海道では田園風景をカメラに収めた。日本の文字が書かれた標識が映っていない写真を注意深く選んでネット上に掲載したところ、多くの人が何もコメントを残さずに「いいね」をつけた。
日本旅行から帰国して、友人たちと一緒に食事をした。その時、１人から「写真、見たよ。日本に行ったんでしょ。ネット上では聞けなかったけど」と言われた。それを聞いて私は「普通の日本旅行なのにどうしてこんなにピリピリして、話を切り出すのも憚られるのか」と愕然としてしまった。
抗日戦勝７０周年に際して、国のために身を捧げた烈士の先人たちのために、われわれは恨みを持つことのほかに、自分自身から何かを始めるべきなのだ。モラルある行動１つから始めるとしても、シュプレヒコールを挙げながら機に乗じて破壊行為に及ぶニセ愛国者より、はるかにましである。
（編集翻訳 城山俊樹）
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