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8日、中国の2大鉄道車両メーカーがこのほど合併し、市場価値1173億ドルもの新会社「中国中車」が誕生した。海外市場への進出がこれまで以上に積極的なものになると予想されている。写真は中国の高速鉄道。
中国の2大鉄道車両メーカーが合併しさらに強大に!海外市場に攻勢、日本との直接競争が本格化―米メディア
http://www.recordchina.co.jp/a111160.html
2015年6月14日(日) 8時47分
2015年6月8日、ブルームバーグによると、中国は2大鉄道車両メーカーを合併して世界第2の巨大工業会社を誕生させ、その食指は国内市場にとどまらない。中国は自らのゼネラル・エレクトリック(GE)を創り出しつつある。9日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。
合併したのは中国南車と中国北車の2社。合併後の新会社・中国中車の市場価値は1173億ドル(約14兆5400億円)で、今後は巨大な資本を背景に海外の鉄道プロジェクトの受注にいっそう積極的になることが予想される。鉄道事業を通じた政治的な影響力にもそうした変化が反映されていくものとみられている。
クレディリヨネ証券アジア(CLSA)香港事務所の責任者は、「これまでは中国南車と北車はカナダのボンバルディアや仏アルストムが主な競争相手だったが、今後は『中国対その他すべて』という構図になる。中国の製品には付加価値のある高度な仕様はないかもしれないが、価格に見合った価値はある」と指摘している。
東南アジア地域における日本との直接的な競争が本格化することも予想され、さらに米カリフォルニア州の高速鉄道計画でも日本と中国が受注を争う。
岩井コスモ証券のアナリストは、「中国は鉄道車両を製造するにもまだ日本のパーツやアッセンブリを必要としている」とするが、CLSA香港の責任者は、中国はより大きな構想を抱いているとし、「鉄道業界の構図をも変えようとしている」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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