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アジアインフラ投資銀行の「ナマズ効果」、アジア開発銀行と世界銀行にも刺激―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a110037.html
2015年5月31日(日) 21時0分
2015年5月26日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が「ナマズ効果」(イワシの群れにナマズを入れるとイワシが緊張して鮮度が保たれるという話から、あるグループに異質な要素が加わって活力が高まる現象を指す)をもたらしている。国際経済秩序の今後の変革は「競争によって協力を求める」という原則に従ったものとなるだろう。また、多角的な組織同士の競争は大国間の競争を緩和し、地縁政治の競争の色合いを薄めるものともなる。新京報が伝えた。(文・孫興傑[スン・シンジエ]吉林大学公共外交学院博士)
AIIBは少なくとも2つの面で日本を刺激した。まずアジア開発銀行(ADB)の増資と議決権改革を促した。アジアの経済情勢はADB設立当時とは様変わりしており、日本と米国が議決権を握る状態はADBの「アジア」性を損なっている。次に中国がAIIBにこれほど多くの国を呼びこむことができた一方、これに距離を取る日本は自ら孤立することとなった。
ADBと日本のアジア経済の中での地位を再構築するため、安倍首相は対抗的な色彩の強い1100億ドルの融資を決定した。安部首相はさらに講演などで中国とAIIBへの中傷を重ね、「安物買いの銭失い」をしないようにと聴衆を説得し、「質の高い」インフラ施設をアジアに普及することを約束している。
相手の足を引っ張ろうとするあからさまな試みは日本の大国としてのイメージを損なっている。シンガポールの学者の馬凱碩氏は「日本の策略は少しも変わっていない」というが、それもうなずける。安倍首相は中国を意識しているのだろうが、自らの奉仕の対象がアジア諸国であることを忘れているようだ。カンボジア商務相は、AIIBの資金を使った国に世界銀行とADBが懲罰的措置を取らないことを求めた。
AIIBの融資を受けた国は世界銀行やADBに融資を申し込めないといった排他的な措置を取るならば、ADBや世界銀行は自らを窮地に追いやることとなる。3つの機構は良好な競争の状況を保つ必要がある。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)
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