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春節の連休最終日、北京駅に帰ってきた中国人旅行客。日本の“おもてなし”に感動した人も多い(共同)
「おもてなし」日本に感激 「ぼったくり」韓国に幻滅 中国人旅行客イメージに変化
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160306/dms1603060830004-n1.htm
2016.03.06 大前研一のニュース時評 夕刊フジ
中国・北京の日本大使館が、日本旅行をした中国人から「日本の魅力について」の感想文を中国版ツイッター「微博」(ウェイボー)を通じて募集。約1600件の応募の中から入賞者40人を選んで、先月20日に表彰式を行った。翌21日のTBS系「Nスタニュースワイド」が伝えた。
北京の日本大使館にしては、久しぶりに「良いこと」をしたのではないか。1位入選の女子大生は、店員のおもてなし精神に感動し、「ビジネスホテルのユニットバスの鏡は一部分が曇らないようになっていることにも感心した」と、日本人でさえ見落としそうなことに反応していた。
感想文には「すばらしい景色や、おいしい料理が気に入った」など、歯が浮くようなこともいろいろ書かれていたが、私がふだん微博の投稿を読んでいても、「また日本を訪れて、桜や紅葉を楽しみたい」などの書き込みは確かに多い。
中国では日本兵の暴挙をあげつらう「抗日戦争映画」が深夜番組で毎晩のように放送されているが、日本に来た人たちは、来る前よりも日本に対する印象をはるかにアップさせて帰っている。日本人の「民度の高さ」に感激した、という指摘も多い。だから、北京の大使館がこういうコンテストで盛り上げるのは悪くない。
一方、韓国を旅行した中国人は、マイナスのイメージを強くして帰国するという。中国の情報サイト「レコードチャイナ」は先月21日、「韓国でボラれた中国人が泣き寝入り」と題する記事を配信した。中国人も泣き寝入りすることがあるようだ。
春節(旧正月)に韓国を訪れた中国人観光客の1人が、ソウル・東大門の屋台でのり巻きを1万ウォン(約927円)で買った。ボラれたことに気づいたが、争いたくなかったので代金を払い、帰国後、微博に「屋台業者は中国人だと知って値段をつり上げた。もう韓国には行かない」と発信したという。
今年の春節期間、海外に出た中国人は約600万人。その行き先ベスト3はタイ、日本、韓国の順で、昨年2位の韓国は日本に抜かれた。背景には、円安に加え、韓国におけるニセモノ販売やぼったくりなどの違法行為があるという。「おもてなし」と「ぼったくり」の違い、というわけだ。
中国人はこれまで、安価な韓国に行っていた。しかし最近、中国人の韓国に対する印象は間違いなく悪くなっている。1位のタイも、中国人から見ると、行きやすい、安い、そしてエキゾチックな部分がある。しかし、日本がタイを抜くのは時間の問題だと思う。
ただ、現在の日本は宿が少ないし、宿泊代も高い。受け入れ態勢は、かなり悪い。今後の日本にとって観光は非常に重要な産業になってくる。
国土交通省・観光庁によると、日本を昨年訪れた外国人観光客は、中国人約500万人を含めて、約1973万人と過去最高となった。
今後は3000万人を目指しているが、そうなると1000万人分の宿泊施設が足りない。せっかく外国人が日本に良い印象を持っているのだから、民泊などの制度を早急に整備して、宿泊からくるトラブルなどのマイナス面を克服する必要がある。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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