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世界的不況が直撃弾…現代車の営業利益−19%、SKハイニックス−41%(1)
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2016年01月27日09時22分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
イ・ヨンウ現代車ブラジル法人長(57)は今年に入って悩みが増えた。もともと良くなかったブラジル経済が昨年12月の米国の利上げ以降さらに悪化したからだ。結局、昨年の現代車の販売台数は前年比13.7%も減少した。昨年、現代車のロシアでの販売台数も10%減少した。ブラジル・ロシア市場の販売台数は今年もそれぞれ1.2%減、3.8%減が予想されている。
新興国を中心とするグローバル不況が韓国企業の実績悪化につながっている。現代車は26日、昨年の実績を売上高91兆9587億ウォン(約9兆円)、営業利益6兆3579億ウォンと発表した。
売上高は前年比3%増となったが、営業利益は15.8%減少した。営業利益率は1.5ポイント下落した6.9%。収益性に「赤信号」がついたという信号だ。10−12月期の営業利益は1兆5151億ウォンと、前年同期比19.2%減少した。
新興国を中心とする販売戦略が直撃弾を受け、今年の市場見通しもよくない。鄭夢九(チョン・モング)現代車会長が異例にも今年の販売目標値を昨年(820万台)より少ない813万台に設定したのもこうした理由からだ。
自動車とともに韓国経済の支えてきた電子産業も厳しくなっている。同じ日に実績を発表したSKハイニックスは昨年の売上高18兆7980億ウォン、営業利益5兆3360億ウォンと、3年連続で過去最大実績を更新した。しかし10−12月期の営業利益は9890億ウォンと、前年同期比で40.7%も減少した。10−12月期から本格化した半導体需要の減少で製品価格が落ちたからだ。
問題は今後も実績が下降線をたどる可能性が高いという点だ。市場調査会社IHSは、今年のDRAM市場規模を前年比9.3%減、NAND型フラッシュメモリー市場は1.6%減と予想している。
スマートフォン・テレビ・家電・ディスプレーなど他の電子産業も今年は厳しい。市場に飽和または逆成長の兆候が表れているうえ、最大輸出国の中国は景気停滞期に入り始めた。
世界的不況が直撃弾…現代車の営業利益−19%、SKハイニックス−41%(2)
http://japanese.joins.com/article/306/211306.html?servcode=300§code=300
2016年01月27日09時23分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
こうした実績不振が産業全般に広がっている。金融情報会社エフエヌガイドによると、実績推定値が3つ以上存在する上場企業243社の営業利益の合計は昨年末の30兆3411億ウォンから今月22日には28兆1232億ウォンと7.3%減少した。1カ月間に営業利益推定値が2兆ウォン以上も減少したのだ。
資本市場研究院によると、格下げとなった企業も2011年の15社から昨年61社と3倍に増えた。中国の景気悪化、原油安、円安という3重苦に内需不振までが重なり、ほとんどすべての産業が下降線を描いている。
一方、韓国を追撃する中国企業の脅威は強まっている。韓銀によると、2014年基準の電子産業の韓国と中国の技術格差は1.8年。2008年は3.4年だったが、6年間でほぼ半分に縮まった。
スマート自動車(5.4→2.9年)、高付加船舶(6.6→3.6年)のような未来有望産業でも中国の追撃が激しい。石油化学・鉄鋼金属は技術格差が1年にもならない。
ノ・ウォンジョン韓銀新興経済チーム課長は「今後は世界市場で中国との競争が激しくなるだろう」とし「相対的に強みがある分野に対する選択と集中が必要だ」と述べた。
こうした難局を解決する突破口は、主要企業が未来成長動力とするスマートカー・バッテリー・バイオなど新事業だ。幸い、成果は少しずつ表れている。
実績をこの日発表したLG電子は、車両用電子装備(電装)を総括するVC事業本部が初めて四半期基準で黒字となった。また有機発光ダイオード(OLED)テレビの販売好調などで10−12月の営業利益が26.9%増の3490億ウォンとった。
世界経営研究院(IGM)グローバルのチョン・ハンソク代表は「国内の企業が新事業をどれほど速く本軌道に乗せるかに韓国経済の未来がかかっている」と述べた。
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