http://www.asyura2.com/15/asia19/msg/258.html
Tweet |
日本と中国の攻勢を受ける韓国の産業界。朴槿恵大統領(中央)の責任は重いが…(AP)
日中に「サンドイッチ」どころか「サンドバッグ」 韓国経済団体が自虐リポート
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151210/frn1512101140001-n1.htm
2015.12.10 夕刊フジ
韓国の産業は日本と中国の「サンドバッグ」だ−。こんな厳しい表現のリポートを公表したのが、韓国最大の経済団体、全国経済人連合会(全経連)だというから、危機感の強さがうかがえる。韓国の業界団体の現状認識は、もともと技術で劣る日本に価格競争力でも追い抜かれ、中国には価格に加えて技術でも追い越されつつあるというもので、もはや日中に対抗できる武器を失ってしまったのか。
韓国経済について衝撃的なリポートを公表したのは、日本の経団連に相当する全経連。
各業界団体に対し、日中韓3カ国の競争力に関する調査を行ったところ、日本との技術格差について「絶対的に劣勢」または「比較的劣勢」とした業界団体は、回答した24団体中17団体(65%)となり、相変わらず韓国の技術力が日本に追いつけないことを認める結果となった。
驚くのは、日本との価格競争力の比較でも「同水準」との回答が45%、「比較的劣勢」との回答も25%にのぼったことだ。「絶対的に劣勢」と回答する団体もあったほどだ。
韓国の産業界は為替の円高ウォン安を背景に、海外市場で輸出を伸ばしてきた。自国の輸出産業にとって有利なウォン安に誘導しているとの疑念は強く、米財務省の為替の報告書でも、韓国は中国と並んで「不透明な為替操作を行っている」と批判される常習国だ。
ところが、アベノミクスによって円高ウォン安の流れは逆転、2012年11月から3年余りで約3割も円安ウォン高が進んだ。当初は韓国の経済界からも「大きな影響はない」と強がる声があったが、ここにきて価格競争力で優位性を失ったことを認めざるを得なくなったようだ。
一方、対中国では、価格競争力が「絶対的に劣勢」または「比較的劣勢」とした回答が87・5%と圧倒的に不利な状態は以前のままだ。
そして中国との技術格差について、「すでに追い越されている」が29・2%、「1年以内に追い越される」が8・3%、「3年以内に追い越される」が41・7%、「5年以内に追い越される」が20・8%で、「長期間優位性を持続する」との回答はゼロ。すべての業界団体が、どれだけ長くても5年以内には韓国の技術が中国に抜かれると考えていることになる。
韓国の最大の輸出相手であり、政治的にも密接な関係の中国だが、製造業の競争相手としても韓国を上回りつつある。
対日本では価格、対中国では技術で強みがあった韓国産業だが、こうした優位性も風前のともしびのようだ。
こうした惨憺たる結果について、リポートでは「中国の価格競争力と、日本の技術力に挟まれた『サンドイッチ』から、技術力と価格競争力をすべて失っていく『サンドバッグ』の立場になった」と自虐的な表現で危機感をあらわにしている。
現在の経済状況についても、30団体中20団体(66・7%)が「非常に深刻で、長期間持続する」と回答。2008年のリーマン・ショックによる金融危機と比較した体感レベルが「似ている」との回答が50%、「より大きい」との回答も23・3%あった。
『韓国経済阿鼻叫喚』(アイバス出版)の著者で週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏は、韓国経済が抱える問題をこう解説する。
「輸出依存度が高いことに加え、内需もデフレ転落の崖っぷちだ。企業の状況も、倒産寸前の“ゾンビ企業”が約8万社あるが、整理・淘汰(とうた)するにも雇用受け皿が全く用意されていない。重厚長大の財閥企業が幅をきかせたままで新産業も誕生しにくい」
全経連は「政府の果敢な規制改革と政策的支援が必要だ」と訴えている。朴槿恵(パク・クネ)政権が効果的な対策を取らなければ、日本と中国にノーガードでめった打ちされる状態が続きそうだ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。