キム第１書記 韓国との関係改善の姿勢示す［ＮＨＫ］
8月28日 12時54分

北朝鮮のキム・ジョンウン（金正恩）第１書記は、韓国との高位級会談の合意について、北朝鮮が主導したことで実現したと成果を強調したうえで、「北と南の関係を和解と信頼の道に転換した重大な契機だ」として関係改善に取り組んでいく姿勢を示しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は２８日、キム・ジョンウン第１書記が出席し、朝鮮労働党で軍を統括する中央軍事委員会の拡大会議が開かれたと伝えました。

この中でキム第１書記は、今月２２日から２５日にかけて行われた韓国との高位級会談について「われわれが主導的に開き、武力衝突へ向かった危機を打開し、朝鮮半島と地域の平和と安定を守った」と述べ、北朝鮮が主導したことで合意が実現したと主張し、みずからの成果を強調しました。そのうえで、今回の合意に関して「北と南の関係を和解と信頼の道に転換した重大な契機だ。今回の合意を大切にし、豊かに結実させていかなければならない」と述べ、南北関係の改善に取り組んでいく姿勢を示しました。

北朝鮮と韓国の高位級会談では、関係改善のため当局者による会談をソウルまたはピョンヤンでできるだけ早く開くことなどで合意しており、北朝鮮としては韓国との関係改善への意欲をアピールすることで、韓国が独自に科している制裁措置の解除などにつなげていきたいねらいがあるとみられます。

韓国側が姿勢を評価

韓国統一省の報道官は２８日午前の記者会見で、キム第１書記が南北関係の改善に取り組んでいく姿勢を示したことを評価したうえで、「北朝鮮が今後、みずから合意した内容を守っていくことを期待し、誠実に履行することを促していく」と述べ、関係改善は北朝鮮しだいだという考えを示しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150828/k10010207611000.html

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