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任期折り返し点を迎えた朴槿恵政権 後半戦も前途多難
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150801-00005317-sbunshun-int
週刊文春 8月1日(土)13時1分配信
韓国の朴槿恵大統領が8月で5年任期の半分になる。セウォル号沈没事故やマーズ騒ぎなど相次ぐ“不運”はあったとはいえ、いまだこれといった業績の見通しが立っていない。しかも日本とは首脳会談さえできないでいる。このところ側近や閣僚らに対する物言いにイラ立ちがみえる。
支持率も30%台で低迷。中高年女性など固定支持層にも「期待はずれ」と不満が出はじめており任期の後半の政局運営は厳しい。
業績について政界筋は「彼女が大統領になったことが最大の業績」と皮肉っている。李明博政権の後、政権を野党に渡さず保守与党が続いたことを意味するが、それでも保守派には「このままでは次は野党に政権を取られそう」と早くも危機感が出ている。
先走りを承知でいえば「次」に関しては野党陣営が人材豊富だ。とくに保守派が警戒しているのが“生活左翼”ないし“実務型左翼”の朴元淳ソウル市長。マーズ事態では「自分ならこうやる」とばかり、深夜の記者会見までやって独自の危機管理パフォーマンスを披露していた。早くもヤル気満々だ。
日程的には再来年末の大統領選を前に来年4月、国会議員選挙がある。このあたりから民心はもう次に向けて動き出すため、朴大統領に残された時間は多くない。
朴大統領は今年の年頭記者会見で「退任した後、どんな大統領だったといわれたいか?」と質問され「経済再跳躍の基礎と南北統一の基礎を作った大統領といわれたい」と答えている。
経済では「創造経済」を看板に財閥に資金を出させ全国17の都市に「創造経済革新センター」を設置した。ベンチャー企業の育成が狙いだったが、今年の成長率は予想を下回る2%台の見通しで展望は暗い。
ただ「南北」では任期終了までに隠しカードがあるかもしれない。金正恩との“電撃首脳会談”だ。対北朝鮮関係はこれまでのところ対日関係と同じく強硬論で出口は見えないが、それだけに起死回生の業績効果はある。
一方、対日関係悪化に国民は違和感を感じはじめている。「年内には何とかすべし」の声が官民の間で広がっている。
<週刊文春2015年8月6日号『THIS WEEK 国際』より>
黒田 勝弘(ソウル在住ジャーナリスト)
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