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金正恩氏による即興の指示が原因か・・北朝鮮軍の「不可思議な」戦術―韓国メディア
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/424615/
2015年07月28日
26日付の韓国聯合ニュースは、北朝鮮の最高指導者、金正恩第1書記は視察の際、「即興」で指示を出す習慣があるようだが、毎回合理的な指示ばかりというわけではない、と報じた。27日付で参考消息網が伝えた。
北朝鮮は最近、延坪島付近の無人島にロケット砲陣地を建設し、122ミリメートル口径のロケット砲を4門配備した。韓国軍関係者は26日、「軍事的な常識から言って、これは理解しがたい措置。この島は延坪島から北に4.5キロの場所にあり、配備したロケット砲も移動式ではなく、固定式である」と指摘した。韓国軍は延坪島に北朝鮮のロケット砲を攻撃できる射程距離20キロの「スパイクミサイル」を配備しており、無人島のロケット砲に照準を合わせるのは容易なことだという。
韓国軍の分析によると、13年9月に金氏がこの島近くの島しょを視察し、14年3月からロケット砲陣地の建設が始まったことから、建設は金氏の指示によるものだと判断できるが、北朝鮮の指揮官は敵が容易に攻撃できる場所にロケット砲を配備することに不満を抱いており、金氏の指示でなければ実行不可能な「不可思議な」戦術だと考えている可能性がある。
北朝鮮の不可思議な配備はこれが初めてではなく、12年5月から、北朝鮮は武装ヘリコプター「MI−2」「MI−4」「MI−8」を50機以上、朝鮮半島西部海域の白ニョン島付近にある2カ所の空軍基地に配備しているが、ヘリはしばしば低空飛行し、韓国軍戦闘機の標的になりやすい状態。韓国空軍機が10数分で出撃できる距離に武装ヘリを50機以上配備するのは不合理な戦術である。
韓国軍関係者は、こうした不合理な配備は金氏の執政後に見られるようになったとし、金氏は即興で指示を出す習慣があり、こうした習慣は部隊の視察中にも及んでいるとの見方を示している。
(編集翻訳 小豆沢紀子)
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