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造船業界の経営悪化に朴槿恵大統領は手を打てるのか(ロイター)
【新・悪韓論】沈みゆく「造船・韓国」 ビッグ3が陥った技術なき安値受注
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150723/frn1507231140001-n1.htm
2015.07.23 夕刊フジ
世界3大造船企業の1つで、韓国造船業界ではただ1社、黒字経営を誇っていた「大宇(デウ)造船海洋」に2兆ウォン(約2150億円)を超える「損失隠し」があることが明るみに出た。大株主である産業銀行、大口貸し出しをしている韓国輸出入銀行(ともに国策銀行)は「責任を持って正常化する」と言明したが、「隠された損失ははるかに大きい」との見方が有力だ。
産業銀行、輸出入銀行の屋台骨が揺らぐことも考えられる。輸出戦線ではスマートフォン、乗用車が低迷し、家計負債が累増して内需が萎縮する韓国経済にとって、これまたダメージが尾を引く痛撃だ。
大宇造船海洋の“不可解さ”を最初に感じさせたのは、「大宇造船海洋の社長選任が遅れている」(朝鮮日報、2015年4月6日)との記事だった。
このところ社長ポストは「産業銀行副頭取の天下り先」と決まっていた。世界3位で黒字経営、それなのに産業銀行には「私が行きたい」という幹部がいなかった。その時点で産業銀行は「実は、とんでもない大赤字がある」ことを知っていたのだろう。
現代(ヒュンダイ)重工業、三星(サムスン)重工業、そして大宇造船海洋は韓国の造船ビッグ3であると同時に世界のビッグ3だ。
大宇の損失公表により、この3社がそろって「大赤字経営」で並んだ。3社が赤字に転落した最大の理由も、実は同じだ。
10年から13年にかけて、「石油の浮体式生産貯蔵積み出し設備」や「海洋ガス処理設備」など、高度な技術を要する大型海洋構造物を、かなりの安値で受注したことだ。主要部品はもとより輸入だが、その組み立てにも高度な技術を要する。契約した仕様を達成できず、大赤字を出したうえに、納期が遅れて違約金が発生。あるいは外国企業に援助を求めたものの、設計変更の繰り返しで、これまた赤字が累増した。
さらには、大型海洋構造物が完成するまでのつなぎ資金を得るために、タンカーやコンテナ船の安値受注でまた赤字に。韓国造船業界は「受注残高は世界一」であると同時に「赤字額も世界一」の階段を上っていたのだ。
「日経ビジネス」(13年11月29日)は「新技術を身につけ快進撃する韓国の造船業」との記事を掲載していたが、韓国経済新聞(15年4月17日)によると、14年の現代重の研究開発(R&D)投資額は売上高の0・5%、三星重0・8%、大宇造船0・5%。新技術を身につけていないため大困難に直面しても、R&Dに投じるような資金は容易に捻出できなかったのだろう。大宇造船の関係者は「2兆ウォンとは4−6月期の数字」と述べ、政府関係者は「海外にある造船子会社の赤字」に言及している。
産業銀行は1998年の通貨危機の際、5兆ウォン(約5370億円)の政府補填(ほてん)を受け、13年には造船企業STXの倒産で1兆4000億ウォン(約1500億円)の赤字を出した。輸出入銀行は、韓国で反日が燃えていた13年夏、みずほ銀行から5億ドル(約621億円)を借り入れた。国策銀行とはいえ基盤が盤石とは思えないから不安は募る。
それにしても、大宇造船が公表する直前、年金基金や都市銀行が大量の空売りを仕掛けたのは何ごとか。インサイダー見え見え。買い取ったのは個人投資家、罪深いことだ。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。
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