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5月20日に韓国で初のMERS感染者が出て、半月ほどの間に感染確定者は50人となった。収束の見通しは立っていない。ソウルは今、どうなっているのか。写真はソウルの様子。
<日本人が知らない韓国>MARS拡大で広がる懸念、ソウルの様子は…
http://www.recordchina.co.jp/a110884.html
2015年6月7日(日) 7時40分
5月20日に韓国で初の中東呼吸器症候群(MERS)感染者が出て、半月ほどの間に感染確定者は50人となった。収束の見通しは立っていない。ソウルでも大型病院ですでに7人の感染が明らかとなっている。
韓国メディアによると、最初の患者が発生した京畿道平沢市では、通りを行き交う人もまばらだという。ソウルでも、明洞(ミョンドン)や仁寺洞(インサドン)など、観光客が集まる場所では人通りが減っている。人々の生活はいつもと変わらないように見えるが、地下鉄の中では少し様子が異なる。今まで韓国では、マスクを使う人はほとんどいなかったが、ここ数日は地下鉄の中でマスク姿の人を見かける。日ごろ他人のことはあまり気にかけない韓国人も、少しでも咳き込んでいる人がいると意識的に避けているようだ。
また、韓国の食事の文化では同じ皿の料理を友人と一緒に食べるが、これが感染拡大につながるのではないと懸念する向きもある。だが、MERS感染の恐れがあるからと、突然食事を分けるというのは恐らく韓国人にとっては非常に寂しいことなのだろう。今でも食堂では、友人同士で同じ料理をつついている光景が見られる。日本のメディアでは韓国から帰国する人が増加しているとの報道も見られるが、在韓日本人のコミュニティでは今のところ大きな動きはないように感じられる。
役所はMERSへの注意喚起を積極的に行っている。携帯電話に警戒を促すメッセージが送られてくるほか、街中にはポスターが張り出されている。このポスターには、「帰宅後は手洗いをしましょう」「咳をするときは唾がとばないように」「感染者との接触は避けましょう」など、すんなり納得できる内容もあるのだが、「ラクダとの接触は避けるように」「ラクダの肉は加熱してから食べるように」など、首をかしげたくなる注意書きもある。韓国に住んで10年以上になるが、今までラクダの肉は見たことがない。これには、韓国人からも「ラクダの肉なんて、どこに売っているんだ?」という声が聞かれる。「念には念を」ということなのか。
■筆者プロフィール:水田尊久
兵庫県出身。2000年に訪韓し、現地企業で勤務した後、2013年に独立。日韓企業協業支援、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動している。
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