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韓国軍の新人将校に笑顔で手を振る朴大統領。だが、軍の腐敗は深刻だ(AP)
朴政権に新たな火種…韓国軍“構造腐敗”深刻 北もからかう悲惨さ
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150518/frn1505181140001-n1.htm
2015.05.18 夕刊フジ
今度は軍不正−。韓国・朴槿恵(パク・クネ)政権にまたしても問題が持ち上がっている。女性兵士へのセクハラや、新兵への暴力問題が直撃する韓国軍で、装備品納入や兵器の整備を巡る不正が発生、軍関係者が次々と逮捕される事態になっているのだ。昨年4月のセウォル号沈没事故をきっかけに発覚した腐敗は、軍の幹部クラスにまで及ぶという。北朝鮮メディアにまで揶揄(やゆ)される軍の構造腐敗をノンフィクションライターの高月靖氏がリポートする。
「傀儡国防部(韓国国防部)長官は各種の不正腐敗を通じて軍事産業から大金を集め、軍事マフィアの頭目という烙印を押された」
先ごろ、こう報じたのは北朝鮮・朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」。韓国メディアはこれに反論もせず、「北朝鮮にからかわれる悲惨な状況」(慶南道民日報)とうなだれている。というのも労働新聞が伝えた内容はおおむね事実だからだ。
現在、韓国軍のすさまじい不正が続々と露見している。昨年話題を集めた女性兵士へのセクハラ、新兵への暴力などは序の口。装備品納入や整備を巡る不正で、昨年11月から3月末までに軍関係者52人が起訴、40人が書類送検された。
そのうち予備役なども含めた幹部クラスは、准将1人、少将1人、中将2人、大将3人。将軍や提督たちに次々と司直の手が伸びている。
「摘発が本格化したのは昨年11月以降。同年4月のセウォル号沈没事故を機に検察、警察、監査院などの合同捜査団が発足した」(現地日本人メディア関係者)。この未曾有の大事故によって韓国軍の不正がクローズアップされたことが風当たりが強まった遠因だ。
特に一昨年後半に配備予定だった海軍の最新鋭救助艦「統営」に絡む不正は深刻で、176億円の建造費をかけ、水中探索機などを装備したが、現場に投入されることはなかった。
「完成直後の12年に海軍高官が絡む不正が原因で、装備品などの欠陥が見つかり、海軍が納品を拒否した経緯がある。不正がなければ生存者を救出できた可能性もあり、非難が殺到した」(同)
「統営」の件で、合同捜査団は3月23日、黄基鉄(ファン・ギチョル)元海軍参謀総長を逮捕。
「黄氏は、業者に日本円で2100万円の旧式ソナーを4億5000万円で納入させていたことが昨年判明した。同期軍幹部の企業に便宜を図った疑惑があり、韓国国民の怒りを買った」(同)
3月には、建造中の掃海艦でも「統営」と同じソナーや性能不良の掃海装備が納入されていたことが発覚している。
「軍関連企業に天下りした軍OB、現役将校らによる不正蓄財が全ての元凶。空軍でも戦闘機の部品交換をやったように見せかけ、26億円をだまし取った整備会社の元中将が2月に起訴された。交換済み部品の偽物まで用意していたというからあきれる」(同)
韓国メディアは、事態の背景に軍の閉鎖的な組織、強固な上下関係などを指摘する。「軍の腐敗した体質は今に始まったことではない。19世紀中頃に朝鮮を調査したフランス人宣教師ダレは、当時の地方官僚が『官営の武器庫から武器類を持ち出して売り払っている』と報告している。不正の連鎖は、より根深い社会風土の問題のように思えなくもない」(同)
前線の兵士や国民の生命もそっちのけで、不正蓄財に奔走する韓国軍幹部たち。軍部の不正は底なしだ。
■高月靖(たかつき・やすし) ノンフィクションライター。1965年生まれ。兵庫県出身。多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒業。韓国のメディア事情などを中心に精力的な取材活動を行っている。『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『徹底比較 日本vs韓国』『南極1号伝説』『韓国の「変」』など著書多数。
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