http://www.asyura2.com/15/asia17/msg/584.html
Tweet |
4月に平壌で開かれた人民軍幹部大会での玄永哲・人民武力部長(左端)。処刑の理由の1つは居眠りとも伝えられた(聯合=共同)
正恩氏、暗殺危機 相次ぐ幹部処刑で軍暴発も 辺真一氏「かつてない異常事態」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150514/frn1505141830009-n1.htm
2015.05.14 夕刊フジ
北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(国防相に相当)が反逆罪のため処刑された事件は、金正恩第1書記の強権・強圧統治が一段とエスカレートしている様子をうかがわせる。韓国の情報機関、国家情報院によると、金第1書記体制下ではすでに70人余りの幹部が処刑されたという。「恐怖政治」以外で体制を固められない異常事態に、専門家は、「クーデターや暗殺の可能性も否定できない」と指摘している。Xデーはいつか。
玄氏は金第1書記の側近で、軍総参謀長も務めるなど軍要職を歴任した実力者。コリア・レポート編集長の辺真一氏は、「玄氏は軍のナンバー2という評価もあるが、ナンバーワンとされる黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長は労働党から派遣された、いわゆるキャリアだ。生粋の軍人である玄氏こそが軍のトップだった」と語る。
金第1書記の父親の金正日総書記も敵対勢力を粛清してきたが、辺氏は「軍のトップを処刑することはなかった。父親の時代にはない異常事態」と評価し、こう続ける。
「軍の統制が取れているかどうかは人事で判断できる。人民武力部長は、玄氏で4人目。新たに就任すると5人目となる。軍の要職をとっかえひっかえしていることは、盤石ではない証左。金第1書記の若さもハンデになっている。父親の世代にあたる人物に、経験や実績もない金第1書記が『俺の命令は絶対服従だ』と言っても、こけにされたり、軽んじられたりされ、それが幹部らの態度に出ている。早い時期に芽を摘む、荒療治を行っているのだろう」
玄氏の粛清理由は、4月の軍行事で居眠りし、軍関連の指示に従わず口答えをしたことだという。これまでの粛清の背景にも幹部らの現体制への反発があったとされるが、2012年7月の李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長の解任では、金日成主席の遺体が安置される宮殿で金第1書記と同じ列で参拝したこと、13年12月の張成沢(チャン・ソンテク)国防委前副委員長の処刑では、金第1書記に対する「適当な拍手」が理由の一つに挙げられるなど、異常性が際立っている。
北朝鮮は昨年、金第1書記暗殺を題材にした米コメディー映画「ザ・インタビュー」に過剰に反発。配給元のソニー・ピクチャーズエンタテインメントが正体不明のハッキング攻撃に遭うという事件も起きた。
「北朝鮮では建国70年にわたって目立ったクーデターはなかったが、金正日時代には、酔っ払った警護に銃を突きつけられたという事件があった。今後はクーデターの可能性も否定できない。さらに現実的に起こりうるのは暗殺だ。ここまで無慈悲に残忍極まりなく、軍の功労者をいとも簡単に処刑すると反発がある。気を付けなければならないのは側近だ」(辺氏)
北の動向が注視される。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。