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高島容疑者が「お気に入り」だったという売春婦の女性は写真を見ながら「彼とセックスしているところをマリアさんに撮影してもらった」と証言
フィリピンで1万2千人を買った元校長、現地での意外な評判「誰ひとり彼を悪く言う人はいない」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150421-00046768-playboyz-soci
週プレNEWS 4月21日(火)6時0分配信
今月8日に、およそ26年間に渡りフィリピンで14歳〜70歳までの女性、延べ1万2千人以上を売春した横浜市の中学元校長、高島雄平容疑者(64歳)が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の容疑で逮捕されたというニュースは世間に大きな衝撃を与えた。
そこで、『週刊プレイボーイ』ではフィリピンを拠点に活躍する「開高健ノンフィクション賞」受賞作家、水谷竹秀氏に現地の斡旋者や被害者の取材を依頼。
さぞや、フィリピンの女性被害者などからは怒りの声が聞こえてくるのかと思いきや、返ってきた反応は意外なものであった。
■「フィリピンに戻ってきてほしい」
高島雄平容疑者(64歳)の顔写真を見せると、目の前に座るフィリピン人女性、マリア(仮名、43歳)は涙を流し始め、写真に何度もキスをした。しばらく沈黙の時間が流れた後、マリアは口を開いた。
「私が紹介した女のコに聞いてもらったらわかるけど、誰ひとりとして高島さんのことを悪いと言う人はいないよ。彼は刑務所に入るような人間じゃない。だから無罪になってほしい!」
ここは高島容疑者が定宿にしていたマニラ中心部のホテルから徒歩数分の飲食店。この界隈(かいわい)で売春婦を斡旋(あっせん)する業者には女性が多く、そのひとりだったマリアは高島容疑者にも斡旋していたという。
「高島さんは女のコの学費を援助したこともあったの。そんな人が日本で逮捕されるなんて理解できない」
マリアが高島容疑者と出会ったのは1990年代半ば。知り合いの斡旋業者を通じて紹介された。
以来、これまでに斡旋した女性の人数を尋ねるとマリアは「35人から40人」と即答したが、当てにならない。だいたい、他の観光客にも斡旋しているわけだから覚えているわけないだろう。ただし、年齢はいずれも20歳前後で、20代後半は高島容疑者の許容範囲外だったようだ。
「高島さんから未成年を紹介してほしいと言われたことがあるので、一度だけ、幼く見える成人の女のコを『未成年』と言って紹介したことはあるよ。でもホテルから入るのを拒否されたから、それ以降、童顔の女のコの紹介はやっていないの。でも、この界隈で未成年を買ったことがあるとは噂で聞いたよ」
マリアは2014年2月頃、今回の事件に関してフィリピンの国家捜査局(NBI)で事情聴取を受けていた。
私がNBI捜査員に確認したところ、幹部のひとりが2013年暮れ、セミナーに参加するため訪日した際、日本の警察から事件の捜査を依頼されたとのこと。そしてフィリピンに戻った後、捜査員ふたりを送り込んで繁華街で聞き込みを開始した。
捜査員は高島容疑者への斡旋業者がマリアであることを突き止め、彼女に事情聴取を行なった。その際、高島容疑者に未成年者を紹介したか否か尋ねたが、マリアは否定したという。
マリアは私の取材にも「未成年者は紹介していない!」と突っぱねたが、そもそも相手の女性が未成年かどうか、外国人である日本人が判断するのは難しい。仮に売春婦から「20歳」と言われたとしても、相手が偽造IDを所持している可能性があるからだ。
マニラには出生証明書や身分証明書、学生証などを偽造する業者が軒を連ねる一角があり、一枚の価格は数百ペソ(1ペソ=約2.7円)。売春婦たちはそこで偽造IDを入手していることがあるため、本当に実年齢を確認したかったら出生証明書を発行する政府官庁で直接照会しなければならない。
高島容疑者に紹介したという女性をマリアに連れてきてもらった。見た目は子供かと思うほど華奢(きゃしゃ)で小さい。「17歳」と言われても不思議ではないが、見せてもらったIDの生年月日を確認すると22歳だった。
「私たちの中には童顔のコも多いけど、みんな成人よ!」
この女性は高島容疑者の「お気に入り」だったらしく、ホテルでのヌード撮影や公園での私服姿の撮影だけでなく、高島容疑者とセックスをしているところを彼に頼まれたマリアが撮影したこともあったという。
「高島さんはよくデジカメを貸してくれて、撮影の仕方も教えてくれたの。高島さんに撮ってもらった私服姿の写真は今も家に2枚飾ってあるよ。いやな時は断ると彼は撮影しなかったし優しい人だったわ。事件が片づいたらまたフィリピンに戻ってきてほしい」
どこまで本音を言っているのかわからない部分もあるが、少なくともマリア同様、高島容疑者のことを悪く思っているわけではなさそうだ。
●この続き、元校長による売春の実態やその背景などさらに詳細は発売中の『週刊プレイボーイ』18号にて!
(取材・文・撮影/水谷竹秀)
●水谷竹秀(みずたに・たけひで)
1975年生まれ、三重県出身。上智大学外国語学部英語学科卒業。ウエディング写真専門のカメラマンや新聞記者を経て、ノンフィクションライターとしてフィリピンを拠点に活動中。2011年、『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』で第9回開高健ノンフィクション賞を受賞
■週刊プレイボーイ18号(4月20日発売)『女は「1万2千人を買った元校長」の逮捕を知って、なぜ涙を流したのか?』より
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