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報復宣言を行い、「イスラム国」壊滅を誓ったヨルダンのアブドラ国王 (AP)
「イスラム国」冒涜の焼殺でアラブ社会全体を敵に 有志連合が大規模報復へ
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150205/frn1502051830007-n1.htm
2015.02.05 夕刊フジ
炎に包まれて息絶えていくヨルダンの中尉−。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の残忍な焼殺処刑に世界が憤っている。土葬が一般的なイスラムの世界では火あぶりは最大の冒涜(ぼうとく)とされ、アラブ諸国は猛烈に激怒。ヨルダン国王は「大規模な報復」を表明し、米国主導の有志連合はさらなる結束を固め、蛮行を繰り返すテロ集団に対し、空爆、地上戦、資金封じ込めなどあらゆる手法で壊滅を目指す。
黒い檻(おり)の中に閉じ込められたヨルダン軍のパイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)が天を仰ぎ、目を閉じる。着せられたオレンジの囚人服には、ガソリンのような油が浴びせられており、たいまつから放たれた火は一瞬にして中尉を包み込み、燃え盛った。
4日未明、インターネット上に公開されたイスラム国による中尉の焼殺映像は、国際社会、特にアラブ諸国に衝撃を与えた。
中東情勢に詳しい軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「イスラムでは土葬が一般的で遺体を火にかける行為はタブー視されている。最大の冒涜ともいえる火あぶりによる処刑で、(イスラム国は)アラブ社会全体を敵に回した格好だ」と解説する。
今回の映像公開を受けてヨルダン国内でイスラム国への強硬論が高まっている。
世良氏は「1月3日にすでに処刑されていたという報道もあり、余計に国民の怒りをあおった。世論の後押しを受けて、ヨルダンによるイスラム国への軍事介入が増し、アラブ諸国が一致団結して有志連合への軍事協力を加速させる可能性が出てきた」とも語る。
ヨルダンのアブドラ国王はテレビを通じ、「すべてのヨルダン人にとっての悲劇」として「大規模な報復」を表明。タラウネ下院議長は追悼番組で「イスラム国と対決するため、国民が結束すべき時だ」とし、「軍は痛烈な報復を加えるだろう」と宣言した。
継続的な空爆などで追い詰められてきたイスラム国は、中尉の解放交渉を材料にヨルダン政府への国内批判を巻き起こし、世論の分断を画策。衝撃的な映像を公開することで恐怖感を与えるのがねらいだったとみられる。だが、この瀬戸際戦術は大誤算となり、一段と不利な状況に追い込まれたことになる。
アブドラ国王は、米ホワイトハウスでオバマ大統領と会談し、「イスラム国壊滅に向けた国際社会の決意は強固になる」と確認。米国主導の有志連合はさらなる結束を固め、空爆をはじめ、地上戦で早期の掃討を目指すことを決めた。
次期米国防長官に指名されたカーター前国防副長官は4日、上院軍事委員会の人事承認公聴会で証言し、イラク治安部隊が、数カ月以内に米軍などの空爆支援を受け、過激派「イスラム国」の支配地域奪還作戦を開始できることに期待感を示した。徹底した地上戦で追い詰めるほか、20カ国・地域(G20)の協調による資金封じ込めなどで“兵糧攻め”にもする。
今後、各国はイスラム国対策の議論を加速させ、9日にはトルコ・イスタンブールでG20の財務相・中央銀行総裁会議を開催。18、19両日には米ワシントンでテロ対策会議を開き、日本も参加する方向だ。
「イスラム国は破滅へのステップを確実に踏んでいる」(世良氏)
殺戮と恐怖で統治はできない。
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