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【ブリュッセル時事】オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は3日、旧ユーゴスラビア紛争でのジェノサイド(集団虐殺)の罪を互いに告発し合っていたクロアチア、セルビア両国の訴えをいずれも棄却した。
トムカ裁判所長は判決で、紛争中には両国の部隊などにより多くの犯罪行為が行われたと指摘した。だが、集団虐殺については「全住民もしくはその一部を抹殺する意図があったとの証拠はない」と述べ、いずれの国に対しても認定しなかった。
判事17人中、クロアチアの訴えに対しては15人が棄却を支持。セルビアの訴えは全判事が棄却で一致した。
AFP通信によると、判決を受けてクロアチアのミラノビッチ首相は「判決には満足していないが受け入れる」と表明。一方、セルビアのニコリッチ大統領は「両国が永続的な平和の確立を阻害する、あらゆる問題を共同で解決する力を持つことを希望する」と述べた。
クロアチアは1999年、旧ユーゴ解体に伴うクロアチア独立をめぐる内戦(91〜95年)で起きた虐殺の責任を問い、セルビアをICJに提訴した。ICJが2008年、裁判開始を決めたのを受け、セルビアも10年に応訴。クロアチアの軍事作戦で犠牲になったのはセルビア人と反論していた。
ICJは46年の創設以来、一度だけジェノサイドを認定している。07年2月の判決で、やはり旧ユーゴ紛争に絡み、95年にボスニア・ヘルツェゴビナ東部スレブレニツァでセルビア人勢力がイスラム教徒約8000人を虐殺した事件をジェノサイドと認めた。ただ、国家として虐殺を進めたわけではなく「セルビアの責任に帰すことはできない」と賠償支払い義務は認めなかった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015020300892
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