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写真提供/常岡浩介氏
常岡浩介氏が見たイスラム国 「公開処刑はまるでショー」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/156848
2015年2月1日 日刊ゲンダイ
昨年9月、戦場ジャーナリストの常岡浩介氏(45)はシリア北部の都市ラッカを取材している。イスラム教過激派勢力「イスラム国」が首都と称している地域だ。
「チェチェン紛争を取材していたときにチェチェン人から紹介されたイスラム国の司令官に連絡を取り、話をつけてから現地に入りました。イスラム国に拘束されないためには、それしか方法はありませんでした」
紛争地を取材するジャーナリストには、拘束されるリスクがつきもの。常岡氏はロシア、アフガニスタン、グルジア、パキスタンで各政府当局や政府系組織に4度も拘束されている。シリアでは、アサド政権が邦人を拘束した例はないが、イスラム国によるジャーナリスト誘拐事件が相次いでいる。
「戦力の面からすれば、イスラム国は大したことはありませんが、シリアではアサド政権率いる政府軍と反政府軍とが内戦状態になっています。イスラム国は、双方が戦闘で潰しあいをしている地域に乗り込み、“漁夫の利”的に支配してしまう。私が取材したのも、すでに戦闘が終了しイスラム国の支配地域となった場所でした」
■公認ネットカフェはまるで義勇軍のサロン
破壊された車両などが町のいたるところに転がっている。戦闘機の残骸も目にした。市民は、戦闘の爪痕が残る中で日常生活を送っているが、イスラム国が携帯電話の使用を禁止。プロバイダー業者の経営も禁止されているため、インターネットは衛星経由の回線のみ。そして広場では、毎週金曜日に公開処刑が行われていた。
「処刑されるのは、捕虜や現地で犯罪を犯した一般市民です。犯罪といっても、泥棒をしたとか不倫をしたとか、そういうレベル。それを公衆の面前でなぶり殺すのが、ショーと化していました。治安自体は悪くはないし、生活物資もあるが、日常が戻っているとは言い難い状況でした」
完全な恐怖政治。地元住民は自分たちが処刑されることを恐れて、イスラム国への非難の声を上げることもできない。
「しかし住民は、イスラム国以上にアサド政権に反感を持っています。政府軍は、一般市民も無差別に殺しているからです。イスラム国に対する住民の反感は、彼らが政府軍ときちんと戦わないという理由も含まれているようです」
イスラム国の支配地域は、外国人が多いのも特徴だ。常岡氏が取材した場所では、戦闘員の大半が欧米も含めた外国からの義勇兵だったという。
「町の中は外国人だらけという印象でした。唯一ネットが使えるイスラム国公認のネットカフェは、いつも外国人でいっぱい。まるで義勇兵たちのサロンのようでした。そのせいで地元住民がネットカフェを利用できなくなっているほど」
中東の内戦なのに最前線は外国人だらけという、一風変わった紛争地になっているのだ。
▽つねおか・こうすけ 1969年、長崎県生まれ。98年に長崎放送を退社しフリーに。チェチェンやアフガニスタン、イラクといった紛争地を取材。昨年10月、北大生がイスラム国への渡航を試みた一件で、警視庁の家宅捜索を受けた。
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