http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/844.html
Tweet |
08年のヒズボラ幹部暗殺、CIAとモサドが共同実施 米紙報道
2015年01月31日 18:32 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3038406
【1月31日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は30日、シリアの首都ダマスカス(Damascus)で2008年にレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の司令官が暗殺された事件の背後に米中央情報局(CIA)とイスラエルの対外特務機関モサド(Mossad)がいたと伝えた。
同紙によると2008年2月12日、ヒズボラのイマド・ムグニヤ(Imad Mughniyeh)司令官がダマスカスのレストランを出たところ、近くに止まっていた車の後部のスペアタイヤに仕掛けられていた爆弾が爆発して狭い範囲に金属片をまき散らし、ムグニヤ司令官は死亡した。同紙は複数の元情報当局者の話として、米国とイスラエルの情報機関が協力してムグニヤ司令官を標的にしたと伝えている。
爆弾は米国が製造し、米ノースカロライナ(North Carolina)州でテストされたもので、イスラエルのテルアビブ(Tel Aviv)にいたモサドの工作員が、ダマスカスの現場にいたCIA工作員と連絡を取り合って遠隔操作で爆発させたのだという。
ムグニヤ司令官がダマスカスにいることを米国とイスラエルの情報当局が知った時期は明らかになっていないが、ある元情報当局者は同紙に対し、イスラエルがCIAに共同で同司令官をダマスカスで暗殺しないかと打診してきたと語った。
米国とイスラエルの情報機関はムグニヤ司令官の「生活パターン情報」を集め、暗殺当日の夜、レストランから出てきた男が同司令官だと顔認識技術を使って特定した。
ムグニヤ司令官は1980年代にレバノンで起きた欧米人の誘拐事件や、1992年にアルゼンチンでイスラエル大使館が爆破され29人が死亡した事件の首謀者だとされているほか、1983年にレバノンの首都ベイルート(Beirut)の空港にあった米海兵隊の兵舎が爆破され米兵241人が死亡した事件や、1985年にトランスワールド航空(Trans World Airlines、TWA)847便がハイジャックされ、乗客として搭乗していた米海軍のダイバー1人が死亡した事件にも関与したとされていた。
同紙によると、暗殺を実行するには当時のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領がCIAに広範な権限を与える大統領決定(presidential finding)を出すことに加え、司法長官、国家情報長官、国家安全保障担当補佐官といった米政府高官が命令書に署名する必要もあった。
同紙に証言した元情報当局者らは、米政府最高位の高官たちから承認を取り付けるのは「厳格かつ非情に面倒」なプロセスだったと語った。その中の一人は「(ムグニヤ司令官)が米国人に対する脅威であり続けていると示さねばならなかった」と当時を振り返った。「あくまで米国の自衛のためだという絶対的な確証がなければならない、と決められていた」
同紙は、ムグニヤ司令官の暗殺はブッシュ政権がイラク戦争中に承認したヒズボラを対象とする一連の作戦の一つだったと伝えた。CIAは同紙に対し、この報道についてのコメントを拒否した。(c)AFP
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。