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カサスベ中尉の救出を求めるヨルダン国民/(C)AP
ヨルダン軍パイロット救出へ 米軍「特殊部隊」投入急浮上
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156861
2015年1月31日 日刊ゲンダイ
人質事件は依然、膠着状態だ。イスラム国が求める女死刑囚の釈放について、ヨルダン政府は、「空軍パイロットのカサスベ中尉の生存確認が先だ」という姿勢を崩していない。イスラム国とヨルダン政府が、それぞれの主張を譲らず、平行線が続いている。
この状態がいつまで続くのか。打開策として、米軍の特殊部隊による救出作戦が急浮上している。英BBC放送も「米国か英国の特殊部隊が協力する可能性がある」と報じている。
実際、米軍が人質救出に動く可能性はゼロじゃない。ヨルダンのカサスベ中尉は、米軍主導の有志国連合によるイスラム国空爆作戦に参加中、搭乗機が墜落し、イスラム国に拘束された。有志連合のヨルダンをつなぎとめるためにも、米国が動いてもおかしくない。
救出作戦はどうやって行われるのか。
特殊部隊の作戦で参考になるのは2011年5月に決行されたウサマ・ビンラディンの暗殺作戦だ。軍事雑誌「PANZER」編集長の和泉貴志氏がこう言う。
「米軍の特殊部隊は、陸、海、空、海兵隊のそれぞれにあります。ビンラディン殺害では海軍の特殊部隊シールズがその任にあたりました。まず、CIAなどと連携して現地に潜入していた先遣部隊が情報収集し、ビンラディンの潜伏場所を確定した。そして、決行日の未明、赤外線センサーや暗視カメラの付いた特殊部隊専用のヘリコプター4機に10人前後の隊員が分乗。1機は主力部隊で、残りはバックアップや予備機です。目的地ではロープをつたって降下し、建物を急襲して、一気に突っ込んだ」
■過去には投入失敗のケースも
今回も似たようなオペレーションになりそうだ。すでにイスラム国には、情報収集の先遣部隊が潜入している。
「イスラム国の場合は、世界中からリクルートした何万人という外国人兵士がいる。米英などのスパイがいるのは間違いないでしょう」(和泉貴志氏)
ただ、ビンラディン殺害と異なるのは、今回は「救出」を目的とすること。突入後、いかに安全に人質を奪還するかという難しさがあり、ハードルは上がる。米軍の過去の例をみると、失敗に終わることも少なくない。
実際、米国は昨夏、拘束されていた米国人記者の救出に特殊部隊を投入、監禁場所を急襲したが、人質はおらず、作戦は失敗したとされる。カサスベ中尉についても、「すでに米国の特殊部隊が救出を試みたが、失敗した」という情報もある。
「そうした情報はイスラム国に対する“ブラフ”の可能性もあります。メディアを通じて情報を流し、通信やインターネットでの反応を見るのです」(和泉貴志氏)
イスラム国側は、特殊部隊による救出作戦をかなり警戒している。それでカサスベ中尉の生存証明を出さない、という見方もある。米軍が電光石火で一気に解決してしまうかもしれない。
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