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隣のテロ国家は大丈夫か 北朝鮮・金正恩が世界を道連れ核戦争「爆撃地X」(1)
http://wjn.jp/article/detail/6457386/
週刊実話 2015年1月29日 特大号
年明け早々、朝鮮半島が緊迫の度合いを高めている。
北朝鮮が韓国に対して軍事行動を起こすことを想定し、「核ミサイルを使った短期終息作戦を企てている」ことを米韓の軍事筋が公表。この悪魔じみた計画が、日米韓の防衛関係者らを震え上がらせているのだ。
防衛省関係者がこう語る。
「情報は今年に入って韓国に脱北した北朝鮮の軍人からもたらされたものだが、その人物によれば、もともと同作戦が浮上したのは'12年8月のこと。金正日総書記が死去した翌年に、元山で開かれた党中央軍事委員会拡大会議で、金正恩第一書記がこれを承認したといわれているのです」
ただし、恐ろしいのはその内容だ。この作戦は「北朝鮮が南進した場合に、米軍が本格介入できない7日間以内に韓国全域を占領すること」、「韓国軍と在韓米軍の反撃にあった場合でも、15日以内に戦争を終わらせること」が骨子となっているという。短期決戦で朝鮮半島の覇権を握ることが、必須条件とされているのだ。
「そのため、金正恩は核ミサイルの使用を作戦計画に入れるよう指示。'15年の完成を目指し、その後は核兵器の小型化を推進してきたのです。また、この脱北軍人が明かしたところによれば、正恩は今年を『統一大戦の年』と宣言しているという。こうしたことが、韓国や米国だけでなく、日本政府までも震え上がらせているのです」(前出・防衛省関係者)
また、韓国軍の関係者がこう明かす。
「金正日時代には軍部の人員を経済再建に投入することも多かったが、正恩体制は軍事力増強一辺倒で、この計画を推進するため、第一書記は'13年に53回、'14年には73回も軍部隊を訪問しているのです。また、昨年にはミサイルに搭載可能な核の小型化にも成功したといわれ、その一方では軍部の総政治局長や総参謀長、人民武力部長などを更迭し、若返りを図っている。こうした不気味な情報の数々が流布し、国際社会が一気に緊迫し始めているのです」
もっとも、この恐ろしい作戦内容と北朝鮮内の動きは、今や同国の“お家芸”とも言えるミサイル外交の一端と見ることもできる。だが、国際社会がそれを許さないのは、ここにきて北朝鮮が急速に追い詰められだしているからだ。
外信部の記者が言う。
「ご存じの通り、金正恩第一書記は、米ソニーピクチャーズが昨年、金正恩暗殺映画を製作したことに猛反発。年末に同社にサイバー攻撃を仕掛けたが、これにオバマ大統領が激怒し、北朝鮮へのさらなる経済制裁を発令した。これが原因で北の経済が、壊滅的な打撃を被り始めているのです」
◇
隣のテロ国家は大丈夫か 北朝鮮・金正恩が世界を道連れ核戦争「爆撃地X」(2)
http://wjn.jp/article/detail/8108572/
週刊実話 2015年1月29日 特大号
ちなみに、米国は'13年に北朝鮮が行った3度目の核実験を理由に党幹部の資産凍結や貿易を禁止し続けてきたが、年明けにはこれに加え、同国の武器売買を担う国営貿易会社3社と同社幹部ら10人の米国内の資産を凍結。さらなる経済封鎖に踏み切ったのだ。
「しかも、米国は水面下で中国にも今以上の資産凍結を働きかけているという。中国は'13年の核実験の際に、中国銀行にある朝鮮貿易銀行の口座を凍結したが、その後もさまざまな抜け道があると評判だったからです。しかし、米国に加え中国がこれに踏み切れば、北朝鮮は雪隠詰めにあい、『暴落したロシアのルーブル以上の経済崩壊を招く』と言われている。そのため、怒り心頭の金正恩第一書記が今度こそ南進し、核ミサイルを撃つ可能性が指摘されているのです」(前出・外信部記者)
実際、米国の追加制裁が発表された折には、北朝鮮の『朝鮮中央通信社』が、「制裁を撤回しないならば、弾丸や砲弾が米国の領土に飛ぶことになる」と警告。また、その一方では元旦に金正恩第一書記が「韓国が環境を整えるならば、今年中に南北首脳会談を実現したい」と発表。この不気味な威嚇と甘言が、さらに国際社会を震撼させているのである。
もっとも、気になるのは、悪魔の核ミサイル攻撃を模索し始めた北朝鮮の今後の出方だろう。韓国のジャーナリストがこう分析する。
「軍事行動のきっかけとなるのはやはり中国の出方と見られており、同国がさらなる経済制裁に踏み切れば、北朝鮮軍が南進する可能性がある。また、2月には例年通り米韓が合同軍事演習を行う予定だが、これを中止しない場合も軍事行動に出る可能性が高い。その際には'10年に死者4人、重軽傷者19人を出した延坪島事件と同じく、韓国の島に数百発のロケット砲やミサイルが撃ち込まれることが想定されているのです」
また、前出の防衛省関係者が言う。
「核のミサイル搭載は可能と見られているが、さすがに北の弾道ミサイルは米国のワシントンやニューヨークまでは届かない。そのため、有事の際には38度線を越えた軍事行動と同時に、在韓米軍基地や沖縄米軍基地への核ミサイル攻撃が懸念されているのです。また、2月には金正日生誕記念日(2月16日)もあり、北朝鮮暴発の危険日として警戒されている。今では日本政府も未曽有の事態に備え、米韓と防衛戦術を練っているのです」
前出の外務省関係者によれば、「北朝鮮は現在、餓死者が急増。貨幣価値も下落して物価がうなぎ上り」だという。この難局を乗り切るために、金正恩第一書記が核のボタンを押す可能性も少なくないのである。
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