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イスラム国最高指導者のバグダーディ容疑者は絶大な力を持つが、ナゾが多い(AP)
斬首指令男の残虐素性 ずぬけたカリスマ性で全権掌握 米が12億円の懸賞金
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150123/frn1501231830005-n1.htm
2015.01.23 夕刊フジ
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫した事件で、日本政府は身代金支払いの期限を「23日午後2時50分」と判断しており、事態は緊迫の度合いを深めた。異教徒を敵視して殺害するなど、組織の源流となった国際テロ組織アルカーイダをも上回る残虐性を持つイスラム国。そのトップは最高指導者のアブバクル・バグダーディ容疑者だ。「世界で最も危険な男」(米タイム誌)と称されるバグダーディ容疑者とは、どんな人物なのか。
日本政府は23日も、フリージャーナリストの後藤健二さん(47)と湯川遥菜さん(42)の救出に向け、犯行組織との接触や、関係国などを通じた情報収集を急いだ。
日本人2人の生命を危険にさらしているイスラム国最高指導者のバグダーディ容疑者。非常にナゾの多い人物として知られ、米政府が1000万ドル(約11億8000万円)の懸賞金をかけて行方を追うが、その消息は分かっていない。
昨年11月。バグダーディ容疑者がイラク軍と米軍による空爆で負傷あるいは殺害されたとの情報が出回った。
その直後、イスラム国は、インターネット上でバグダーディ容疑者の演説とされる音声メッセージを公開。約17分間の声明で「(イスラム国は)止まることなく拡大を続ける」と、健在ぶりをアピールした。
バグダーディ容疑者は本当に生存しているのか。『イスラムのテロリスト』(講談社プラスアルファ新書)の著書がある軍事アナリストの黒井文太郎氏は、「イラク内務省の情報で、空爆の話が出た。空爆でナンバー2が殺害されたという話はあるが、バグダーディ容疑者は米政府周辺から『死亡』の情報が出てこないため、生存している可能性が高い」と話す。
1971年生まれで、イラクの首都バグダッド北部のサマーラの出身。詳しい経歴は不明だが、複数の欧米メディアなどによると、信心深い家庭に育ち、イラクのトップ校であるバグダッド・イスラム大学でイスラム法学を学んだ。イスラム礼拝所(モスク)の説教師だったとされ、2003年のイラク戦争の開戦後、米軍を攻撃するアルカーイダ系組織の構成員として戦闘に参加するようになったとされる。
09年までの4年間は、米軍がイラク南部に設置した収容所「キャンプ・ブッカ」に拘束されていた。この拘束中にさらに過激な思想に傾倒し、自らテロ組織を結成することを決意したというのが有力な説だ。
09年に釈放されると、翌10年には、イスラム国の前身の組織「イラク・イスラム国」の指導者に就いた。この際、サダム・フセイン政権時代のイラク軍の軍人を副官に多く任命したとされる。
「バグダーディ容疑者は、フセイン時代の軍人たちとキャンプ・ブッカ時代に出会ったといわれている。バグダーディ容疑者が頭角を現したのは有能な軍人らとの出会いが大きい。イスラム法学の知識を持つ容疑者に、洗練された軍事作戦が加わった」(黒井氏)
また、エジプト政治やイスラム過激派に詳しい中東調査会の金谷美紗研究員は、「バグダーディ容疑者は突然出てきた人物ではない。『イスラム国』の母体となるアルカーイダ系組織の幹部に親族がいたという話もあり、豊富な人脈も影響した」と指摘する。
バグダーディ容疑者の大きな転機は、11年に起きたシリア内戦だ。勢力拡大の好機とみて、13年ごろから、アサド政権の政府軍と戦うため本格的に兵士を送り込み、軍事力を強化。シリアで活動していた中核メンバーが離れ、アルカーイダとも絶縁状態になったが、その後も勢力範囲を広げた。14年6月、現在の「イスラム国」を名乗るようになり、自らを「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」と主張、国家樹立を宣言するまでになったのだ。
斬首による処刑映像の公開や、異教徒の奴隷化の主張など、残忍さでは他の過激派からも非難を浴びるイスラム国。黒井氏は、「バグダーディ容疑者はずぬけた存在でカリスマ性があり、全権を担っている。“下克上”などは起こりえないだろう。イスラム国のやり方はバグダーディ容疑者そのもの。残忍というより、厳格なイスラム法の解釈にこだわり、7世紀のイスラム社会の習慣を取り戻すことを目指している。そのためには斬首などはいとわない」と解説する。
中東だけでなく、世界情勢を混乱させている男の終焉(しゅうえん)の日は来るのか。
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