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資源超大国ロシアのルーブル安はロシアを更に強化するだろう。資源小国日本の円安とは決定的に違う。
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/714.html
投稿者 フォックス・モルダー捜査官 日時 2014 年 12 月 29 日 11:13:03: 06Hg1VZuo.ysA
 

ロシア経済崩壊を狙ったとするなら欧米金融資本が仕掛けたルーブル安作戦は完全に墓穴を掘っている。
欧米メディアのプロパガンダ報道によればロシア経済は来年にも崩壊する予定だが現実は、ロシアを更に強化する方向性を秘めている。ロシアは中国をはじめさらにBRICsとの関係を全てにおいて深めるだろう。
むしろ資源小国の日本の円安の方が非常に深刻で資源超大国のロシアでは、ルーブル安の方が都合がよい。
ロシアは、国土が非常に広くエネルギーも食料も地産地消が可能でルーブルが暴落しようが最低限の生活は保証されている。

むしろルーブルが下がったことで安価な石油・天然ガス・石炭などのエネルギー資源、鉄鉱石・金・銅・ニッケル・水銀・アルミニウム等の鉱物資源、魚介類などの水産資源と、国土の半分を占める豊富な森林資源を世界中に輸出できる。
これだけで外貨獲得は全然困らない。むしろ増えるかもしれない。
http://www.support-in-russia.com/russian_resources.html
さらにロシアには世界有数の兵器が数多くありルーブルが下落したことで安価な兵器を世界中に大量輸出する事になるだろう。

これからロシア人は、値段が上がった外国製品を買わなくなるだろうから日本を含めて欧米のグルーバル企業の売り上げは減るのは自明だ。いわばロシア市場への参入を撤退する企業が続出すると思うのでロシア分の売り上げを他国で搾取しないといけない。

来年の今頃には明らかになっているだろう。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41593


佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」

「新帝国主義」をにらむプーチンにとって、ルーブル安は織り込み済み

佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol051 文化放送「くにまるジャパン」発言録より


伊藤: 共同通信によりますと、ロシアのプーチン大統領は(12月)18日、原油価格の下落などを背景にした通貨ルーブルの暴落をめぐり、ロシア経済が上昇基調に転じるまでに「最悪で2年かかる」と述べました。これはプーチン大統領が年末に行う恒例の大規模な記者会見で明らかにしたもので、経済危機の長期化もあり得るという考えを示した形です。

プーチン大統領は、ロシア経済をめぐる問題の25%〜30%はウクライナ情勢をめぐってヨーロッパやアメリカが課したロシアへの制裁が影響しているとの見方を示しました。

ルーブルの相場は今月16日、一時1ドル79ルーブル台をつけて、これまでの最安値を更新し、今年初めからおよそ6割も値を下げるなど、深刻な事態に陥っています。

邦丸: 今、ルーブルに換えて貯金すると非常に金利が高いですな。でも、17%をつけたときには、これは狙いだと思った方が世界じゅうであまり多くなかったということですが。

佐藤: ルーブルの場合は、持ち出せなくなる可能性がありますからね。

邦丸: あ、そうか。

佐藤: 外貨に換えられなくなる可能性があります。ロシア国内で使えと。

邦丸: そういうことなんですね。日本にいるわれわれに伝えられているのは、ロシア経済危機なんじゃないか、これはウクライナ情勢をめぐる制裁も含めて、ロシアは大丈夫か、という声もあるんだけれど、一方、プーチンさんは「はっ。何を言っておるんだ。大丈夫だよ」と言っている。これは強がりなんじゃないかという評論もあるんですけれど、佐藤さんはどのようにご覧になっていますか。

佐藤: 少し冷静に考えてみましょう。アベノミクスで円が安くなると、日本ではみんなどういうふうに反応しますか。株価が上がって、喜びますよね。なぜ、ロシアのルーブルが安くなると、逆の評価になるんでしょうか。

ロシアから見ると、ルーブルが安くなれば、それはそれでロシアの国内産業が非常に発達するわけですよね。実は、11月26日にプーチンがソチで演説しているんです。

邦丸: 冬のオリンピックをやった都市ですね。

佐藤: これは日本ではほとんど言及されていないんですが、非常に重要な演説で、西側――アメリカやNATO(北大西洋条約機構)との関係をもう変える、我慢できない限度までロシアを圧迫してきているから軍事力で対抗するということとともに、ロシア国内製品を優先して使うようにする、外国商品への依存をなくしていくということを述べたんです。

それから、今まではロシアのルーブルは市場の影響があってもそんなに動かないように、ユーロなどと「通貨バスケット」を組んでいたわけですが、先月、完全に変動相場制に移行しているんです。どういうことかというと、ルーブルがいくら下がっても構わない。ルーブルが下がれば下がるほど、外国からの輸入製品は減るし、ロシア人は国外旅行をしなくなる。それととともに、カザフスタンとかベラルーシとかでユーラシアの経済共同圏をつくって、その中でやっていこうという戦略方針を明らかにしているんですね。ですから、今回は2年間ぐらいかけて、大東亜共栄圏のような「ユーラシア共栄圏」をつくっていくというプーチンの戦略の一環として位置づけられていますね。

邦丸: 要するに、今回のルーブル安というのは織り込み済みで、当然そうなるんだということだったと。

佐藤: そうです。それに加え、それがウクライナの危機によって、外国の制裁によってやられているということで、ロシア人はみな怒る。もし、プーチンがここで何も言わないと、プーチンの失政がルーブル安を招いたという批判される。今、そういう批判がぜんぜん来ないんですよ。これはロシア国民が、アメリカやNATOにやられたんだ、ふざけるんじゃねえと思っているわけです。

そしてルーブル安によって、ロシア人の生活は今のところ、ぜんぜん困ることがないんです。輸入製品が高くなっているということだけですから。

邦丸: 今の日本と同じ状況になっているんですね。

佐藤: そういうことです。日本でも同じ、為替を安くしてくる、いわばひと昔前の為替ダンピング政策のようなものをやっているわけですね。ロシアもそういうことを始めているということは、世界じゅうで通貨切り下げ競争が起こり始めているということなんですよ。

そうすると、自分たちの国内で経済を回していこう、輸入を少なくしよう、外国にできるだけ輸出をしようとする。ロシアの場合は、軍需品をどんどん輸出していきます。

邦丸: ははあ。

佐藤: そういう形になると、だんだん国家関係というものはギクシャクしてくるものなんですよ。

邦丸: 今年の初めぐらいからずっと、佐藤さんがおっしゃっている「新帝国主義」の台頭。

佐藤: まさにそのとおりです。ですから、石油やガスに関して値段が安くなるというのは、ロシアが売って入ってくる額は減るものの、日本と異なり、通貨が弱くなったからといって輸入のために追加的に支出するおカネは要らないですからね。ロシア国内に石油やガスがありますから。

邦丸: 要するに、自国経済で成り立っちゃうということですね。

佐藤: そうなんです。ロシア語で「アウタルキー」というんですが、閉鎖経済、自給自足経済の方向に向かっているということなんですね。これはあまりよくないことなんです。ロシアが内向きになってしまうということですから。

邦丸: ロシアに限らず、中国も外には出て行くものの指導者層はみな内向きだと言われている。それは、佐藤さんが警告を鳴らしている「新帝国主義」、つまり自分の国さえよければいいんだということですね。

佐藤: そういうことです。プーチンがやろうとしているのは、まさに内向き。自分の国さえよければいいんだ、そして、うちの国の調子が悪いのはよその国のせいだということを言っているわけですよね。あまりいいやり方ではないですね。

邦丸: うーむ。これに対してアメリカはウクライナ情勢をめぐっての経済制裁を強めようとしていますし、こうなってくると、米ロの関係はどうなるんですか。

佐藤: 米ロの関係は悪くなるんですけれど、他方で、ではなぜ、サウジアラビアが石油の減産に応じないのか。サウジアラビアが減産すれば、石油価格が上がるんです。ロシアばかりに焦点が当てられていますが、実はもうひとつ、大きい理由があるんです。それはイスラーム国です。

イスラーム国がシリアとイラクの油田を確保していますから、それを今、ヨルダン経由で密輸しているんです。もし石油価格が上がると、イスラーム国の資金源になってしまうんです。だからサウジアラビアは石油を減産しないで安値のままにしておかないと、イスラーム国が潤ってしまうんですよ。この要素がある。

邦丸: イスラーム国の栄養源を断っちゃおうということですね。

佐藤: そうです。もし仮に、ロシアが「ごめんなさい、もう言うことを全部聞きますから」ということになっても、サウジアラビアの減産はありません。これはイスラーム国対策でやっているから。

邦丸: ははあ。

佐藤: だから、イスラーム国対策でやっていることを、ロシア対策でやっていると見せかけているという、情報戦の要素がありますね。

邦丸: はあ〜〜、複雑だなあ、これは。

佐藤: 複雑なんです。

・・・(以下略)

佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol051(2014年12月24日配信)より
 

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コメント
 
01. 2014年12月29日 12:38:59 : LBtbDXFoS6
>ロシアに限らず、中国も外には出て行くものの指導者層はみな内向きだと言われている。それは、佐藤さんが警告を鳴らしている「新帝国主義」、つまり自分の国さえよければいいんだということですね。

新帝国主義?他国にちょっかいを出さず、奪わず、「自給自足」できればそれはそれでいいんじゃないか?
仮に大国がそうすることで、迷惑する国があったとしても、それを「帝国主義」と呼ぶのはおかしいだろう。
佐藤さんも変なことを言うな。w


02. 2014年12月29日 19:26:13 : oA9GE6uXgc

>ルーブルが下がったことで安価な石油・天然ガス・石炭などのエネルギー資源、鉄鉱石・金・銅・ニッケル・水銀・アルミニウム等の鉱物資源、魚介類などの水産資源と、国土の半分を占める豊富な森林資源を世界中に輸出できる。
これだけで外貨獲得は全然困らない。むしろ増えるかもしれない。

日本など消費国にとってはプラス要因であることは確かだが

交易条件の悪化や、生産コストを全く理解していない投稿だな


03. 2014年12月29日 23:14:09 : NUFvRmdKbo
自国で調達できる油があるロシアは有利だな。
それと比べて日本はどんな高性能の機械を作っても動かすたびに燃料は輸入品の石油に頼らないといけないからな。
ある程度の技術があれば資源国は強い。

04. 2014年12月30日 01:11:09 : Qk0z0gVGLY
出来る部分は基本的に自給する、というのが国の基本だと思うよ。

食料にしろ資源にしろ。

どうしても足りないものについては、それを持っている国と仲良くしながら、
当面は頼る。しかし、無くてもなんとかなるような、研究を日々続ける。
むしろその方が技術革新の芽がある。

自分で作れるのに無駄に他国に頼らせようとする、その狙いは明らか。
食料なんかを頼ってしまうと、安全保障上の問題となる。アホでもわかる。
食えなきゃ他人の言いなりになるしかない。それは国とは言わない。

日本は、「幸いにして」省資源国であるから、少なくてもなんとかなる、
無くてもなんとかなる、というような研究がもっとできるはず。


05. 2014年12月30日 03:20:30 : Jc1R8saiOU
>これだけで外貨獲得は全然困らない。むしろ増えるかもしれない。

現実にロシアの外貨準備高は2013年末が5096億ドルなのに2014年末(12月26日発表)
は3989億ドルと、たった1年で2割も減少しているのに「むしろ増えるかもしれない」
なんていったいどこを見たらそんな事が言えるんだ。
公式発表の数字すら調べずに願望を書き連ねているだけなのが丸わかりだな。


06. 2014年12月30日 07:04:14 : 8hoNl2VIyY
イスラーム国対策でサウドが過剰供給を続けている?正気で言っているのなら論外だが、佐藤なら有り得るから始末に負えない。

ISISの資金ルートは全て西側の管理下にある。イスラエルをハブにした闇流通だ。勿論、サウドはその支援国で彼らの主観ではISは駒のつもりだ。
イラク政府当局が公式に認めているように、イラク国内のISへの武器・物資供給は、特に前線において専ら米軍戦闘機が行っている。

この程度の現実さえ知らない「インテリジェンス」など意味は無い。

>大東亜共栄圏のような「ユーラシア共栄圏」 これも、履き違いも甚だしく虚構と現実の区別もできないようだ。

深刻な障害を疑えるレベルだ。


07. 2014年12月30日 11:13:05 : NUFvRmdKbo
>>05

ロシアは今年3月に米国債を大量売却しているので外貨準備が減ったのは当然の結果だと思うが


ロシア:米国債を3月に大量売却、米制裁の報復か
2014年05月16日11時46分

米財務省が15日発表した国際資本動向(TIC)では、ロシアが3月に260億米ドル(約2兆6390億円)の米国債を売却したことが明らかになった。これはロシアが保有する米国債の20%に相当。また、ウクライナのクリミア半島がロシアに編入された3月中旬あたりに米国債の受託会社の残高は一時1045億米ドルを急減したとも報告された。

ロシアが保有する米国債の大量売却について、対ロシアの米国制裁への報復手段だとみられている。なお、ロシアの大統領補佐官を務めるセルゲイ・グラジエフ氏は3月中旬、米政府がロシアに経済制裁を加えるなら、ロシアが米ドルの使用を放棄し、ロシア独自の決済システムを導入すると発言した。また、米当局がロシア企業や個人の口座凍結に踏み切った場合、ロシアがすべての投資家に対して米国債の売却を勧めると警告していた。

http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201405160115


08. 2014年12月30日 14:20:01 : 4q5Sho63jE
ロシアのGDPは為替換算すれば、大きく落ち込んだことになる。
しかし為替換算はあくまで為替換算であり実物経済とは異なる。
日本でバブルが華やかしきころ東京の土地代でアメリカ全土が買えるとか表現されたがバブルははじけその後経済、金融機関が行き詰まったのは日本の方だった。

今、TPPに対抗する上海協力機構が機能し始めている。これは将来的には、NAFTA(北米自由貿易圏)EUを上回る経済圏となる。すでに購買力平価換算では上回っているかもしれない。今や韓国もオーストラリアもこの経済圏との取引額の方が対欧米より大きい。日本の貿易相手国でも最大の国は2位のアメリカを大きく引き離して中国が1位となっている。


09. 2014年12月30日 15:08:00 : Jc1R8saiOU
上海協力機構は正式加盟国が6カ国しかなくて、それ以外はオブザーバーにとどめているが、これは中ロが機構を牛耳るために議決権を与えないから。
当然、自国が議決権のない機構をもり立てようとする国など存在しないから上海協力機構がオブザーバー加盟国をどれだけ増やそうと影響力は限定的なものとならざるを得ない。

10. 2014年12月31日 04:09:46 : eQVzWTI8D6
もはやアメリカにロシアと戦争する力はない
ましてや中露軍事同盟組まれたらアメリカが詰む

11. 2015年1月08日 12:29:46 : RTWWw8j8P6

アメリカは所詮は張り子の虎。中露には歯が立たない。

第二次大戦の勝利も独ソ戦のソ連の勝利に乗じたものに過ぎない。

中国に日本軍100万が拘束されていた。日本陸軍最強の関東軍がソ連軍に粉砕

され大勢は決した。

アメリカは朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争で戦争目的を完遂

できなかった。実質敗北している。

アメリカは戦争には勝てない。



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