ロシア:軍事戦略指針を改定　「ＮＡＴＯの拡大脅威」
http://mainichi.jp/select/news/20141227k0000e030174000c.html
毎日新聞　2014年12月27日　11時09分

　【モスクワ真野森作】ロシア大統領府は２６日、軍事戦略の指針となる「軍事ドクトリン」の改定を発表した。ウクライナ情勢を巡って欧米との緊張が続く中、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の東方拡大や米国の宇宙兵器開発計画をロシアにとっての脅威として列挙し、対決姿勢を強めた。核兵器使用に関する原則など主要部分は従来と変わっていない。

　新ドクトリンでは、主な外的脅威として欧米のミサイル防衛システムや、精密誘導ミサイルなどの非核戦略兵器の展開も明記し、自国の核抑止力が減じられることを懸念している。また、ロシアが一方的に編入を宣言したウクライナ南部クリミア半島や同国東部で続く紛争を念頭に、「領土要求」と「近隣の紛争」も現存する脅威として記載した。

　概観として「ロシアに対して大規模な戦争が起こされる可能性は低い」と分析し、テロや国民を動揺させる「情報戦」への警戒を呼びかけている。

　軍需産業面では、旧ソ連時代から協力してきたウクライナとの関係悪化や、欧州からの兵器輸入が困難になったことを踏まえ、「技術的な独立の確保」を重視している。

コメント

01. 2014年12月27日 19:55:50 : BFdy6UkupU ロシアが軍事ドクトリンを修正 12月27日 8時17分 動画http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141227/k10014326161000.html ウクライナ情勢を巡る欧米との対立を受けて、ロシアは、ＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構の軍備増強に加えて、情報戦を駆使した主権の侵害などを新たな脅威と位置づけ、中国などとの連携を明記した軍事ドクトリンの修正を行いました。 ロシア大統領府は２６日、プーチン大統領が、４年前に策定された安全保障に関する基本原則である軍事ドクトリンの修正を承認したと発表しました。 それによりますと、ロシアに対する脅威として、ＮＡＴＯがロシアの国境近くまで軍事力を拡大させているのに加えて、新たに情報戦を駆使した主権の侵害や外国の特務機関による破壊行為などを挙げています。 そして、こうした脅威に対抗するため、経済分野と中央と地方の行政機関が一体となって機動的に対処することや、ＢＲＩＣＳと呼ばれる中国やインドを中心とする新興国との連携を強めるなどとしています。 また、ＮＡＴＯへの接近を図る旧ソビエトのグルジアから一方的に独立を宣言したアブハジア自治共和国と南オセチアとの軍事同盟を強化するとしています。 ウクライナ情勢を巡ってロシアは欧米との対立を深めており、軍事ドクトリンの修正によってアメリカが主導するＮＡＴＯへの対決姿勢を強めています。

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