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(CNN) 政府軍と親ロシア派武装勢力のにらみ合いが続くウクライナ東部情勢で国連児童基金(ユニセフ)は21日までに、子ども170万人以上が紛争地で極めて過酷な生活環境に直面し、厳しい冬の気候で苦難がさらに悪化していると報告した。
戦闘が起きている東部ドネツク州の一部では147の学校が閉鎖され、今年9月1日以降、約5万人の生徒の教育に支障が出ている。一部学校は廃墟の状態にあり、安全対策で閉校に踏み切った学校もある。
ユニセフによると、政府の支配地区でも計187の教育関連施設が一部損壊や破壊の被害を受けたという。
多くの家族が自宅などを追われ、安全な飲料水や衛生設備に事欠く生活を強いられている。学校に行けない子どもたちはストレスを高めている。紛争の矢面に立たされているのは生活面での基本的サービスから遠ざけられている子どもであると述べた。
ユニセフは子ども約60万人とその家族に早急な人道支援が必要とし、3240万ドル(約38億9000万円)の資金を求めた。これまで得た資金や拠出の約束は940万ドル分だという。
戦闘に巻き込まれるなどして死亡した子どもは今年少なくとも44人と報告した。
戦闘発生などで居住先を失った住民は今春以降、100万人以上に達し、ウクライナ内だけで約53万人を記録。少なくとも13万人の子どもがこの中に含まれる。別の学校に行かせるにしても、新たな追い立てを懸念したり自宅への帰宅を考えたりする両親が入学手続きをしない例が多くあるという。
政府軍と親ロシア派武装勢力は今年4月から東部のドネツク、ルガンスク両州の制圧をめぐって交戦している。
http://www.cnn.co.jp/world/35058187.html?tag=top;topStories
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