01. 2014年12月17日 06:21:10
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パキスタン:学校で銃乱射141人死亡 タリバン犯行声明 毎日新聞 2014年12月16日 19時04分(最終更新 12月17日 01時35分) パキスタン軍運営の学校付近に非常線を張るパキスタン軍部隊=AP 【犠牲者は多くの子供たち】犯行目的は「やつらにも同じ痛みを…」 【写真付き】マララさん血染めの制服公開 <パキスタン内に反感>マララさん受賞は「西洋の価値観押し付け」 <教育を最優先に>マララさん講演(要旨・その1) <誰もいない教室…私たちで最後に>マララさん講演(要旨・その2) <タリバンの攻勢警戒か>アフガンの米兵、来年は1000人増 <NATO特別代表>タリバン情勢「有利な交渉狙い、拡大」 【チェンナイ(インド南部)金子淳】パキスタン北西部ペシャワルにあるパキスタン軍運営の学校で16日、侵入した武装集団が銃を乱射し、一部が自爆した。生徒と教師ら約500人がいたとみられ、地元英字紙ドーン(電子版)などによると、生徒132人を含む少なくとも141人が死亡、121人が負傷した。国内最大の武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が犯行声明を出した。ロイター通信によると、軍部隊が武装集団と交戦し9人全員を殺害した。 狙われたのは、軍関係者の子弟らが通い、幼稚園から高校まで一貫教育の教育施設。パキスタン政府・軍を敵視するタリバンは、陸軍参謀本部など軍関連施設を度々襲撃し、先月には印パ間のワガ国境で、国境警備隊を見学に来た観光客らに自爆攻撃をしかけ、約60人を死亡させていた。だが子供たちが通う教育施設を直接狙うのは異例で、内外に大きな衝撃を与えた。 パキスタンのタリバンは2012年に、ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんを銃撃した集団。 今回の攻撃の理由について、TTPの報道官はAFP通信に対し、アフガン国境地帯の北ワジリスタン管区でパキスタン軍が実施しているタリバン掃討作戦への「報復」と語った。この報道官は、「子供ではなく、大人の兵士を殺害するよう指示してある」と話したが、実際には多数の子供たちが銃撃や爆発に巻き込まれて死亡した模様だ。 逃げ出した教員の話では、襲撃後30分ほどしてから軍が到着し、学校を封鎖。教室に突入して武装集団の捜索に当たった。ペシャワルでは過去に自爆などの攻撃が相次いだことから市内の政府や軍関連の施設は厳しい警備体制が敷かれている。今回侵入した武装勢力は、軍服を着て学校への検問所をすり抜けた模様だ。 http://mainichi.jp/select/news/20141217k0000m030038000c.html パキスタン:犠牲は子供 襲撃のタリバン、マララさん銃撃 毎日新聞 2014年12月16日 20時36分(最終更新 12月17日 00時48分) 武装勢力「パキスタン・タリバン運動」による学校襲撃でけがをした子供を病院で慰める男性=パキスタン北西部ペシャワルで2014年12月16日、AP ◇タリバンの報道官、政府の掃討作戦に報復 【チェンナイ(インド南部)金子淳】パキスタン北西部ペシャワルで起きた学校襲撃事件で犯行声明を出した武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は今年、パキスタン軍の集中攻撃を受けてきたが、反撃能力を維持している。アフガニスタンと同様、パキスタンの「テロとの戦争」も出口がまったく見えない。 タリバンのコラサニ報道官は、ロイター通信に、「我々が軍(運営)の学校を標的にしたのは、政府(軍)が我々の家族を狙っているからだ。やつらにも同じ痛みを味わわせたい」と語った。 2013年の下院選挙に勝利し、首相に返り咲いたシャリフ氏は、「タリバンとの和平」の実現のため、今年2月には代表団による協議にこぎ着けた。だがその後もタリバン側が攻撃をやめなかったことから、6月にはタリバンなどが潜伏する北ワジリスタン管区に軍を投入し、掃討作戦を開始した。タリバンは、政府の作戦への報復として今回、学校を襲撃した。 北ワジリスタン管区などアフガン国境地帯では、米国の無人機による空爆作戦も続けられている。タリバンの歴代指導者や司令官も米無人機によって殺害されてきた。タリバンに12年に銃撃されたパキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)は、今月10日のノーベル平和賞授賞式で「平和」と「教育」の重要性を改めて訴え、世界に感動を与えた。 だが、その声はタリバンには届かない。パキスタンではタリバンの報復を恐れマララさんへの称賛をためらう住民が多い。また、マララさんを「反イスラム的な西洋思想にかぶれた人物」ととらえる、欧米的価値観への根深い反発もある。今回、タリバンが軍運営の学校を標的にしたのには、マララさんを積極的に支持しない住民感情につけこみ、タリバンへの支持拡大を図ろうとする狙いもある。 パキスタンでテロ攻撃が盛んになったのは、01年のアフガン戦争開戦以降だ。米国の「テロとの戦争」に協力したムシャラフ政権(当時)への反発からだ。米軍の誤爆などで多数のアフガン住民が犠牲になったことから反米感情が高まった。 オバマ米大統領は16日、「生徒や先生を狙う凶悪な犯罪によって、テロリストたちは彼らがいかに下劣であるかを示した」と強く非難する声明を出した。 米軍などアフガン駐留軍は今月末で任務を終了し、アフガン戦争は大きな区切りを迎える。だが、アフガニスタン、パキスタン共に治安回復のめどはなく、今後もタリバンなど武装勢力による攻撃は続きそうだ。 狙われたのは、軍関係者の子弟らが通い、幼稚園から高校まで一貫教育の教育施設。パキスタン政府・軍を敵視するタリバンは、陸軍参謀本部など軍関連施設を度々襲撃し、先月には印パ間のワガ国境で、国境警備隊を見学に来た観光客らに自爆攻撃をしかけ、約60人を死亡させていた。だが子供たちが通う教育施設を直接狙うのは異例で、内外に大きな衝撃を与えた。 パキスタンのタリバンは2012年に、ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんを銃撃した集団。 今回の攻撃の理由について、TTPの報道官はAFP通信に対し、アフガン国境地帯の北ワジリスタン管区でパキスタン軍が実施しているタリバン掃討作戦への「報復」と語った。この報道官は、「子供ではなく、大人の兵士を殺害するよう指示してある」と話したが、実際には多数の子供たちが銃撃や爆発に巻き込まれて死亡した模様だ。 逃げ出した教員の話では、襲撃後30分ほどしてから軍が到着し、学校を封鎖。教室に突入して武装集団の捜索に当たった。ペシャワルでは過去に自爆などの攻撃が相次いだことから市内の政府や軍関連の施設は厳しい警備体制が敷かれている。今回侵入した武装勢力は、軍服を着て学校への検問所をすり抜けた模様だ。 ◇パキスタン・タリバン運動(TTP) パキスタン北西部を拠点とする同国最大の武装組織連合体。勢力は3万人以上。2007年夏ごろ、反米強硬派のベイトラ・メスード司令官(09年に米無人機の攻撃で死亡)を指導者として組織された。パキスタンのシャリフ政権は和解路線を模索したが、米国は反対し、昨年ベイトラ氏の後任ハキムラ・メスード司令官も無人機で殺害した。パキスタン政府は6月、和解路線を放棄し、北西部に軍を展開、TTPなどの掃討を続けている。現在の指導者はノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんの出身地北西部スワート渓谷をかつて恐怖政治で支配したファズルラ師。 http://mainichi.jp/select/news/20141217k0000m030074000c.html タリバンがパキスタンの学校襲撃、141人死亡−ほとんどが子供 (ブルームバーグ):パキスタン軍は同国北西部の都市ペシャワルで軍が運営する学校からイスラム過激派「タリバン」の武装組織を排除し、襲撃事件を収束した。襲撃により141人が死亡したが、そのほとんどが子供だった。同国で起きたテロとして、少なくとも2007年以降最悪の事件となった。 軍のバジュワ報道官によるとテロリスト7人は全員死亡。121人余りがけがをし、約960人が救出された。 パキスタン軍は今年、アフガニスタンとの国境付近でタリバン掃討作戦を開始。これに対する報復としてタリバンは軍と関係のある民間施設を攻撃しようとしていると、IHSのアジア太平洋カントリーリスク責任者のオマル・ハミッド氏が指摘した。襲撃された「学校に通う子供の多くの親は軍人で、この作戦に参加しているだろう」と同氏は述べた。 バジュワ報道官によれば、犠牲者は132人の生徒と9人の職員だった。兵士7人もけがをしたという。病院に掲示されたリストによれば、犠牲者の大半は14歳だった。 エクスプレス・トリビューンによれば、武装組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」がこの襲撃について犯行を認めた。襲撃は北ワジリスタン地区とカイバル族機関への軍の作戦に対する報復だとしている。 原題:Taliban Attack on Pakistani School Ends Leaving 141 People Dead(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:カラチ Faseeh Mangi fmangi@bloomberg.net;イスラマバード Kamran Haider khaider2@bloomberg.net;カラチ Khurrum Anis kkhan14@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Daniel Ten Kate dtenkate@bloomberg.net Dick Schumacher 更新日時: 2014/12/17 03:22 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NGOO716K50XV01.html
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