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(今夜のN9から)
〔「イスラム国」への反転攻勢、街は取り戻せるか〕
モスルは人口およそ200万、イラク第二の都市である。油田地帯が広がり国内の重要な原油の拠点であった。そのモスルをイスラム国がわずか一日で武力制圧、以来この地を拠点に勢力を拡大し、イラクとシリアにまたがる国家の樹立を一方的に宣言した。今やイスラム国の聖域となり、完全支配を続けている。
そのモスルの奪還に向けた動きが出ている。イスラム国の強固な支配から逃れ、周辺地域に避難していたモスルの警察部隊の隊員たちおよそ4000人が集められ訓練を始めている。
警察部隊の隊員「(市民を残して脱出し)恥ずかしい、街を奪還する」
警察部隊は近くイラク軍が乗り出す軍事作戦に参加し、街を奪い返そうとしている。
警察部隊の幹部「これからモスルを解放する。住民も我々の帰還を待っている」
イラク軍やクルド人の部隊は、モスル奪還作戦に向けて少しづつ動き出している。その部隊に同行取材した。
モスルから30キロのこの村では、2日前まで激しい戦闘が行われていた。戦闘員が潜んでいた小屋には「イスラム国」の文字が、壊れた建物からは戦闘員の激しい抵抗の痕がが窺える。部隊は戦闘員たちのやりとりを傍受し、次なる攻撃のターゲットを絞り込む。
クルド人部隊の司令官「イスラム国の戦闘員は強敵だが、我々は奪還のために戦う」
リポーター「しかしモスルの奪還は容易ではない。高性能の武器を持つイスラム国は依然高い戦闘能力を維持し激しい抵抗が予想される。また部隊を支援するアメリカ軍は住民が暮らす市街地への空爆を控えており、組織をただちに壊滅するのは難しい状況である。
そこでイスラム国と戦うもう一つの武器になっているのが情報戦である。モスルから約80キロ離れた町から「反イスラム国」を訴えるテレビ番組を放送し始めている。ネットを駆使し戦闘員を増やしてきたイスラム国に対して放送で立ち向かおうとしている。イスラム国の聖域モスルを奪還できるのか。テロ組織との闘いは新たな局面を迎えようとしている」
モスルの本格的な奪還作戦はアメリカ軍の全面的支援の下で、イラク軍とクルド人部隊を中心に1万人規模の兵力で早ければ来年2月にも行われる方針だということだが、長い戦いを強いられるのは間違いなさそうである。
・クルド自治政府「反転攻勢強める」NHK 12月11日 7時29分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141211/k10013886031000.html
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