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【ワシントン時事】米上院情報特別委員会は9日、2001年の米同時テロ後にブッシュ前政権下で中央情報局(CIA)が行ったテロ容疑者の拘束・尋問に関する調査報告書の要旨を公表した。報告書は、顔に大量の水を注ぐ水責めなどの過酷な尋問に関し「残酷で、説明より(実態は)はるかにひどかった」と批判。さらに正確な情報を得る手段としては効果的でなかったと結論付けた。
報告書はまた、尋問の成果を誇張して政権中枢に伝え、拘束施設の運用にも「重大な欠陥があった」とCIAを厳しく非難。報告書が列挙した問題点は20項目に及んだ。報告書によれば、CIAが拘束した人数は119人で、うち26人は拘束の必要はなかったという。119人中、39人が過酷な尋問の対象になった。
報告書はこのうち、同時テロの首謀者ビンラディン容疑者=11年に殺害=の側近だったアブ・ズベイダ容疑者の取り調べを取り上げ、水責めを83回も受け、泡を吐いてけいれんしたと指摘。20日間の尋問期間中、ひつぎに似た箱に計約300時間、押し込められた。
アルカイダの最高幹部ハリド・シェイク・モハメド容疑者も水死寸前まで水責めに遭ったほか、少なくとも5人が医療上の必要もないのに、チューブを使って食物や飲み物を直腸に直接送り込まれた。
情報特別委員会は600万点以上の証拠を調べて約6000ページの報告書にまとめた。今回は約525ページの要旨を公表した。米政府は、反米感情が高まる恐れがあるとして、公表に先立ち在外公館や米軍基地の警備強化を指示した。
オバマ大統領は09年の就任後、拷問に当たるとして過酷な尋問の中止を命令。大統領は報告書公表後に声明を出し、こうした手法の放棄を改めて確約した。ただ、当時CIA幹部だったブレナンCIA長官は、尋問で「テロ計画阻止に役立つ情報を得た」と強調し、報告書に反論した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014121000024
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