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(回答先: ドイツの裁判所〜「イスラム国」参加の男に禁錮判決/NHK 12月6日 投稿者 仁王像 日時 2014 年 12 月 06 日 21:14:50)
(12月3日のN9から)
(北アフリカから)イスラム国に最も多くの戦闘員を送り込んでいるのがチェニジアである。そのチェニジアで何が起きているのか、取材班が入った。
首都チェニスの中心部で私たちが目にしたのは、「私たちの子どもはどこだ」と口々に叫ぶイスラム国に対する激しいデモであった。
リポーター「こちらではイスラム国で戦闘に加わっている息子を返して欲しいと訴える家族たちです。イスラム国に参加した若者の家族などおよそ50人が、怒りを露わにしています」。
参加者の男「私たちは正義を求める子どもを”イスラム国”に誘い込んだ人間を許さない」
母親とみられる婦人「息子を取り戻して!」
一体何がイスラム国へ駆り立てるのか。若者が相次いでイスラム国へ参加している町がある。首都から車で4時間のウスラティーヤ(人口およそ5万人)である。ナジャーハ・アブウィさん(女性26歳)の双子の二人の弟が相次いでイスラム国の戦闘員になった。
ナジャーハ「アッラーのためにジハードを行う時だ、と弟たちは洗脳された。ナジャーハさんは二人の弟が家族の元を去って行った経緯を語った。4年前、アラブの春となったチェニジア。大きな力となった発端は高い失業率や汚職に対して不満を持つ若者たちだった。ところが独裁政権が崩壊した後には、厳しい現実が待ち構えていた。
民主化のプロセスは大幅に遅れ、外国からの投資が減少、経済は低迷したままである。ウスラティーヤの町では若者の失業率が40%を超えている。
若者「アラブの春で仕事・自由・尊厳が手に入ると思ったが期待はずれだった」
若者2「希望はまったくない。先行きが不透明だ」
イスラム国に加わったナジャーハさんの二人の弟ハードリさんは、4年前大学に通いながら連日反政府デモに参加していた。しかし独裁政権が倒れても変わらない現実を見て、アラブの春について一切口にしなくなった。
ナジャーハ「ほかの若者と同様、大学を卒業し家庭を作るのが夢だった。しかし、ヒゲをはやし、アフガニスタン系の服を着るようになった」
ハードリさんは、去年1月、大学を卒業前に、突然姿を消した。一か月後、家族に(戦闘員姿の)写真を送り、シリアで戦争に加わっていると明かした。間もなく双子のもう一人ワリードさんにも変化が現れた。
ナジャーハ「母が、あなたはシリアに行かないで、と説得したら、ワリードは、もし誰かが行って殉教したら家族全員が天国にはいれるよ、と言った」。ワリードさんも今年9月、姿を消した。1か月後に連絡があり、軍事訓練に参加し、シリアに渡る時期を探っている、とあった。
取材を進めると、若者たちにつけ込むイスラム国の手口が分かってきた。学校を卒業しても仕事がない若者が集まる場所で、イスラム国の勧誘員が若者に声をかけていた。そして連れ出す先が町のモスク。イスラム国はモスクの指導者を追い出して壁を高く改修、市民の目を遠ざけるようにする。
ナジャーハ「若者たちが10日間出てこないこともあった。すべてがこれまでにない新しい現象だった」
閉ざされた場所で過激な思想に染められた若者たち、2年間で少なくとも27人がこの町からイスラム国へ参加したと見られている。2日後ナジャーハさんの家を尋ねると、ワリードさんが死亡していたことが分かった。
遺体は戻ってくる見込みもなく棺は空のまま葬儀が行われた。
棺を叩きながら怒りを叫ぶ男「神よこれがイスラム国が残したものだ。イスラム国のせいだ」
アラブの春に幻滅、イスラム国に居場所求める若者たち、将来に希望を見いだせない失望感が悲劇の連鎖を生んでいる。
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