01. 2014年11月21日 07:49:50
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欧州に忍び寄るイスラム国の脅威 「聖戦地」に少年、少女が結集〜北欧・福祉社会の光と影(50) 2014年11月21日(Fri) みゆき ポアチャ エジプト過激派組織、イスラム国指導者への忠誠を表明 シリア中部ホムス市内を装甲車で行進する「イスラム国」の戦闘員ら〔AFPBB News〕 イスラム過激派組織「イスラム国」の伸張が止まらない。 米国と、現在は16カ国に増えた有志連合軍は、この3カ月間でほぼ1000回に及ぶ空爆を行ってきたが、この数週間、イスラム国はシリア・イラクにまたがる地域を次々と制圧しており、現在はかなりの領域に勢力範囲を拡大している。 最近では、イスラム国側は米国らが支援するシリア革命戦線を、彼らの拠点の1つ、イドリブから駆逐し、戦車など大量の武器を奪っている。また、戦闘のたびに、イスラム国側に寝返る兵も多いようだ*1。 11月13日には、空爆で死んだとも言われていたイスラム国最高指導者のアブ・バクル・アル=バグダディの音声メッセージがネット上に登場し、戦いを継続して領土をイエメン、サウジアラビア、エジプト、リビア、アルジェリアなどの新たな地へ拡大していくと宣言した。 彼らの勢いは今のところ止まる様相を見せていないようだ。 「おめでとうございます。あなたの息子は殉教しました」 欧州からも10代、20代の若者が続々とシリアに向かい、「ジハード(聖戦)」に参加している。昨年あたりから、スウェーデンでも「スウェーデン・ジハード主義者がアレッポの戦闘で死亡」「行方不明」といったニュースが報じられていたが、現在はこの頻度がかなり高くなってきた。 スウェーデン国防大学の研究者によると、スウェーデンからジハードに向かう若者の平均年齢は21歳である*2。少女たちも少なからず参加している*3。様々な数字から推定すると、女子の数はざっと男子の1割弱のようだ。 イスラム系移民の過激化プロセスを研究する英ロンドン大学キングスカレッジ過激化・政治暴力研究国際センター(ICSR)の推定では、イスラム国に結集する外国人戦闘員の18%は欧州から来ている。 欧州諸国の中でシリア戦争に向かう市民の数が最も多い国は、人口比で比較するとベルギーが最多で、次いでデンマークだ。スウェーデンが第3位にランクしている*4。流入の動きは、6月に「カリフ国家」の樹立が宣言されてからいっそう極端になった。 筆者が住む人口10万の中都市でも、シリアに向かった19歳と20歳の兄弟が、シリア西部ホムス郊外で亡くなった。上の息子は戦闘で死んだが、下の子は自爆攻撃だったという。この兄弟の父親がエクスプレッセン紙のインタビューに答えて、「下の子の歯の1本すらも残されていない」と悲痛に語っている*5。 この父親は、1度シリアまで出向いて息子たちを見つけ出し、説得してスウェーデンに連れ戻したのだが、その後、兄弟は再び現地に赴いたようだ。父親は突然、匿名の人物から電話を受け、こう言われたという。「おめでとうございます。あなたの息子ハッサンは殉教しました。彼は軍の前哨基地で自分自身を爆破しました」 地元紙にも、「ショックすぎる」「彼らはスポーツ好きで、サッカーが上手だった」というクラスメートらの声が載っていた*6。 *1=http://news.yahoo.com/qaeda-drives-moderate-syria-rebels-northern-bastion-103515877.html *2=http://www.thelocal.se/20140924/fears-for-scandinavian-teenagers-joining *3=http://www.svd.se/nyheter/utrikes/oro-att-unga-svenska-kvinnor-dras-till-is_3954592.svd *4=http://www.gp.se/nyheter/goteborg/1.2444458-unga-goteborgare-krigar-i-syrien *5=http://www.expressen.se/nyheter/broderna-fran-boras-dog-i-kriget-i-syrien/ *6=http://www.bt.se/nyheter/boras/broder-dodades-i-strid%283883719%29.gm 半分空っぽのモスク イスラム国からのコバニ防衛、率いるのはクルド人女性 米国と、現在は16カ国に増えた有志連合軍は、この3カ月間でほぼ1000回に及ぶ空爆を行ってきた(写真はトルコと国境を接するシリア北部アインアルアラブ)〔AFPBB News〕 その後にも、筆者の近郊からも続々と若い「ジハーディスト」がシリアへ向かい、亡くなったというニュースが続いている。 今月10日にも、「スウェーデンのイスラム主義者3人が空爆で死亡」という記事が出ていた。1人はストックホルム、2人はヨーテボリ出身だ。3人とも20代で、米軍機の空爆で死んだとある*7。 この記事に、1万5000を超える人が「いいね!」をクリックしている。斃れた戦士はソーシャルメディア上で「殉教者」と呼ばれ、「私の最愛の子供たちに神の恵みを。アラーは楽園にあなたを受け入れるでしょう」といったメッセージが書き込まれる。 もちろん、ほとんどの親は子供が戦地に向かうことを止めようとするが、中には息子がジハードに参加することを誇りに思い、空港まで送っていく両親もいる。 10月末に見た「すべての若者がジハードのためにシリアに行き、今モスクは半分空だ」と題した記事は、こんな内容だ。「今、モスク(イスラム寺院)に来ているのは高齢の者ばかりだ。金曜の礼拝時に、以前は隣の人と肩が触れ合うくらいにぎゅうぎゅう詰めだったモスクは、今は半分空だ」となっている。 この記事の著者はアフガニスタンから4年前にスウェーデンに来た人だ。彼がモスクで会った友人に、「最近はもう、若い人はモスクに来なくなったんだね。寂しいね」と言うと、友人はこう答えた。「知らないのか? ほとんどはジハードのためにシリアとイラクに行っている。彼らはイスラム国家に参加しているよ」 さらに筆者が、その数日後にスポーツジムに行くと、そこで会った別の友人がこう話した。「イスラム国のメンバーは、今から難民申請者を装ってスウェーデンに戻ってくる」「時が来ると、彼らは立ち上がって、またここでジハードを開始する。彼らのイスラム国家は冗談ではないんだ。連中は『眠れる細胞』を他国に送り込み、彼らの力を構築する」*8 増大する欧州内「ジハード」の脅威 つまり現在、焦点化していることは、10代、20代の若者が、次々と「聖戦地」へ向かっているということだけではない。 思想・行動とも過激化されて戦場から戻ってきたジハード主義の若者たちが、欧州などイスラム国外の国々で、同じことを実行するのではないかという懸念だ。つまり彼らは、地球全体に「イスラム絶対主義によって統治されるカリフ国」を建設するために、まず自らの国を「ジハード」によって解放しなければならないということらしい。 そしてこの懸念は、今まさに現実のものとなっている。 *7=http://www.expressen.se/nyheter/tre-svenska-is-krigare-dodade-i-flygattacken/ *8=http://www.jihadwatch.org/2014/10/muslim-refugee-in-sweden-the-mosque-is-half-empty-they-all-went-to-syria-to-wage-jihad オーストリアでは10月末、14歳の少年がウィーン市内での連続爆破を計画した容疑で逮捕された。少年の供述によると、市内のウエストバーンホフ駅をはじめとする、人が密集する場で連続的に爆発物を仕掛ける予定だった*9。 この計画が達成されれば、少年はイスラム国から多額の報酬を受ける約束になっていたという。メディアによると、この額は約290万円だ*10。 ノルウェーではこの7月、セキュリティ警察(PST)が過激派イスラム主義グループから「ノルウェーでテロ攻撃を実行する」という警告を受けた。エルナ・ソルベルグ首相は夏休みを返上して対処に当たり、オスロ市庁舎や王宮、ユダヤ博物館などを閉鎖、原子炉の警備を強化するなどの厳戒態勢を敷いた。 スウェーデンのセキュリティサービス(SAPO)は、ノルウェーのような「差し迫ったテロの脅威」はまだスウェーデンには及んでいないと述べている。が、5月には、ストックホルム国際空港に爆破の予告が入り、ターミナルから利用者と職員が避難、空港が一時閉鎖されるなどしている*11。 9月には、爆破を計画していた2人が逮捕された。実際にスウェーデンでは2010年、クリスマス直前にストックホルムのショッピングセンターで自爆攻撃が起きている。 過激イスラム主義を批判するイスラム教徒もイスラム教徒ではない者も、多くの脅迫や暗殺予告を受け、自宅住所がネット上でさらされ、放火されるなどの被害に遭っている。こうして口を封じられ、名前を隠し住所を変えざるを得なくなった人たちも多い。 米国と有志連合は、8月以降イスラム国に対する空爆を開始しているが、これに対しイスラム国は9月、報復としてこれらの国々に対する攻撃を加速し、軍部だけでなく、警察、治安機構と諜報機関もターゲットにするという声明を出した。そして今、多くの「爆弾」を、着々と欧州に送り込んでいる。 「眠れる細胞」がシリア難民に紛れてスウェーデンに流れ込む可能性大 ちょっぴり旅気分、スウェーデンの黄葉 スウェーデンはすべてのシリア難民の永住を認める、欧州連合(EU)で最初の国になった(写真は首都ストックホルム市内の公園)〔AFPBB News〕 昨年9月、スウェーデンはすべてのシリア難民の永住を認める、欧州連合(EU)で最初の国になった。 今年最初の5カ月間に8000人以上の難民申請を受けたが、この数は前年の5倍以上だ。職員は現在、この手続きのために週に7日働いているという。 スウェーデン移民庁は、2014年中にスウェーデンに庇護を求める難民数の見通しを8万3000としており、この数字が下降する可能性はしばらくはないだろうとしている*12。この中に、「眠れる細胞」が含まれている可能性は大きい。 *9=http://kurier.at/chronik/niederoesterreich/terror-alarm-14-jaehriger-in-u-haft/94.026.834 *10=http://www.catholic.org/news/international/europe/story.php?id=57495 *11=http://sverigesradio.se/sida/artikel.aspx?programid=2054&artikel=5852828 *12=http://www.migrationsverket.se/download/18.20cfdbe014887632b911514/1415096151765/Migrationsverkets+novemberprognos+2014.pdf、http://www.thelocal.se/20140721/syrians-face-long-wait-to-get-into-sweden 先述した記事の著者は「私はタリバンの残忍な殺人者からやっと逃れてスウェーデンへ来たが、この国であとどのくらい安全でいられるのかは分からない」「スウェーデンはこれにどう準備し対応するのか?」と問題を提起している。 10日にナイジェリアの高校で起きた自爆攻撃では、生徒48人が犠牲になっている。欧州でこういう事態が起きるのは時間の問題だろうか。 内戦、紛争にさらされる危険地帯は、もはや中東やロシア圏だけではなくなった。地球上から、市民が普通に暮らせる場が、どんどん狭まれつつあるのが現実だ。 若者はなぜ「ジハード」に向かうのか なぜ「ジハード」に向かうのか。 この問いに対し、返ってくる回答は以下だ。 「他のイスラム教徒を支援し、イスラム国家の建設に貢献することは、イスラム教徒としての義務である」「ジハードを行い、真のイスラム国家の下で生きることは、私が常に夢見ていたことだ」 少女たちは、「アラーに仕え、アラーのために死ぬ」「欧州では、宗教的に生きることは許されなかった。ここでは、もっと『自由』だ」と言う。「ジハード花嫁」と呼ばれる彼女たちは、事前にインターネットを通じて、あるいは現地で出会ったばかりの男性戦闘員と結婚し、こうして「聖戦」に献身する。 彼ら自身が、ソーシャルメディア上に様々な書き込みをしたり写真を掲載したり、ユーチューブに動画を投稿したりしている。イスラム国による、新兵を募集するためのビデオも多い。 動画や画像は、斬首の様子や斬首した頭部とともに撮影されたもの、欧州のパスポートを燃やす光景を撮ったもの、地面に横たわる死体、説教する彼らの指導者など様々だ。こうして「ジハードとは何か」「なぜジハードなのか」を訴えようとしている。 パスポートを燃やした若者は、こう言っている。「自分はすべてを捨てて、新しい国を建設するためにここに来た。ここに自分の未来がある」。家や、西側を恋しく思うことはないか、と問われたジハード主義者はこう答えている。「おいしい料理、電気、温水があった生活は懐かしい。しかし西? 西側とは何なのか。西側のものの全ては偽善だ」 西欧の民主主義は偽善だ、と考える者が非常に多い。彼らによると、「イスラム法」が唯一絶対の、完成された法だ。 つまり、各地のジハード主義者の多くは「シリアのアサド政権の圧制からムスリムを救う」ために立ち上がったのだったが、米国とその有志連合が彼らに対し空爆を開始した今、彼らが戦うべき敵はアサド政権だけではなくなった。彼らの照準は今、明確にこれらの西側諸国に向けられている。 イスラム国の斬首に複数の西洋人が関与か、1人は仏の若者 欧州諸国から数千人の市民がイスラム国に参加するためにイラクやシリアに流れ込んでいると言われる(写真右はフランス人と見られる戦闘員)〔AFPBB News〕 欧州から戦地に向かう若者のルーツは、シリア、イラクをはじめ、レバノン、ソマリア、ボスニア、アフガニスタンなど様々だ。先述した、ウィーンで爆破を計画していた14歳はトルコ籍だった。 中には欧州出自のいわゆる「白人」もいるし、カトリックやプロテスタントなど、イスラム教以外の宗教に帰依する家庭で育った者もいる。 先日、米国が「テロリスト」としてブラックリストに載せた35歳の男性は、ノルウェー人の両親を持ちノルウェーで生まれ育ったが、ムスリム女性と結婚してイスラム教に改宗した。その後イエメンに数年間滞在し、アルカイダから爆弾の製造法を学ぶなど、テロの訓練を受けたとされている*13。 つまり、彼らジハーディストに共通するのは「イスラムの教義を信奉し、イスラム国家の建設に貢献する」という一点だ。これまでは普通のTシャツを着ていた子が、突然長いドレスのような伝統衣装を着始めたり、スカーフで髪を覆ったりすることもある。 筆者の夫は大学で社会学を教えているが、彼の話では、スウェーデン人なのだが、目だけを残し、全身をすっぽりとブルカで覆っている女子学生がいるという。大学で学んでいて一定の教養や社会性を有していると考えられる者でも、そのように感化されることもあるようだ。 戦線を離脱した若者の証言 ごく少数ではあるが、「イスラム国」のやり方に疑問を感じ、戻ってくる若者もいる。筆者自身、ある経路を通じて、ヨーテボリでその1人と会うことができた。彼は報復を非常に恐れているため、名前や身元などは絶対に秘匿するという条件だ。つまり彼らは「戻ってくる」のではなく、「命懸けで脱出してくる」のだ。 シリアに出自を持つこの20代は、指導者がイスラム国と宣言したカリフ国家の樹立を信じ、イスラム絶対主義による全世界の統治のために、そして何よりも「シリアの人々のために」戦うべくシリアに赴いた。が、その「聖地」であまりにも多くの残虐行為を目撃した後、組織を離脱することを決意したようだ。 彼がイスラム国の戦闘員だった期間は約1年半だが、これに先立ち、2011年の反乱の初期の段階で、シリア・アルカイダの正式な傘下組織であるアル・ナスラ戦線に加入した。 どういうきっかけでアル・ナスラに参加したのか。 「シリアの革命が始まったとき、それは我々にとっての夢であるカリフ国を実現する機会だった。我々にとって、革命とジハードは同時進行のものだ。それでアル・ナスラに加わった。我々が知っている限り、アル・ナスラとアルカイダ、イスラム国は明らかに同じものだ」 以降イスラム国建設のために戦ってきた彼が、戦線を離れた最大のきっかけは、彼らはシリアの一般市民を殺害するなど、非常に多くの間違いを犯しているからだという。彼によると、欧州など中東外からの「外国人」戦闘員が主に残虐な犯罪を犯す。彼らは指導者への尊敬を持たず教義に忠誠もなく、組織にとっての「大厄災」である。 ある時、女性や子供も含まれていた民間人が殺害されようとしたときに、シリアやエジプト人など数人が反対して阻止しようとしたが、欧州人からなるグループが虐殺を行った。反対した者たちはこの翌日、死体で発見された。 「我々シリア人は、罪のない人々を殺すことを拒否し、こういった虐殺を防ごうとしていたが、最近では彼らの暴走を停止することは不可能になっている」 *13=http://www.ctvnews.ca/world/u-s-blacklists-global-terrorist-from-norway-1.1914609 彼が離脱することになった直接のきっかけは、デリゾール地域での戦いの後、戦闘員のグループが、ほぼ300人の無実の民間人を殺害したことだ。これに強い疑問を感じた彼は、首長にこう言った。「我々がこの民間人を殺したら、我々とシリア政権の違いは何なのか」 首長は彼にこう答えた。「彼ら、反アサド自由シリア軍兵士の家族は、我々と彼らの戦いを防止しなかったことに責任がある。この理由で、処刑が実行されなければならなかったのだ」 彼は首長に大声で怒鳴るという大罪を犯し、逮捕されそうになったが、何とか逃げることができた。ひたすら走って古くからの友人の家にたどり着き、トルコ国境付近まで送ってもらった。そこからトルコのアクチャカレへ入り、欧州に戻ってきたという。この町は現在、シリアへ向かうジハード主義者の主要なゲートになっている。 現在の情勢 米国大統領の中間選挙が11月4日に終わったが、その直後からイラクとシリアへの軍事介入が急速に強められている。選挙3日後の7日に、米国オバマ政権は、イラクへの最大1500人の増派を承認した*14。これまでの駐留規模を一気に倍増する計画だ。 米国政府の声明は、「イラク治安部隊への訓練、助言、支援を行う非戦闘任務のため」としているが、実際には、派遣される米国の非戦闘任務員は、イスラム国に対する地上戦に従事するイラク軍の事実上の指揮官となると思われる。 13日には、議会の報告に立ったマーティン・デンプシー米軍統合参謀本部議長が、イラクとシリアに米軍の戦闘部隊を送ることを検討していると述べている。彼によると、「イスラム国家過激派に対する長期の軍事作戦は始まったばかり」なのだそうだ*15。 今後米国の地上戦闘軍を直接派遣するなど、戦いをいっそう本格化していくということだろう。 有志連合がイスラム国幹部狙い空爆、最高指導者死亡の情報も 「イスラム国」のアブ・バクル・アル=バグダディ師とされる映像〔AFPBB News〕 同日、イスラム国家のリーダー、アル=バグダディの「我々は最後の一兵まで戦い、国家を拡大する」という宣言がネットに出現している 。 現在はデンマークをはじめ、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、カナダ、オランダがすべて空爆戦のための戦闘員、地上支援要員や軍事トレーナーらを派遣することに合意している。デンマークは米国と共同で、1620人の要員を現地に送る予定だ*16。 米国の軍事的圧力が、ますます泥沼の全面戦争を引き起こすに至る過程は、イラク戦その他で見てきたとおりである。 これまで多くの識者が言及してきた「東西世界の対立」が、ますます加速度を増して激化していきそうだ。 *14=http://www.nytimes.com/2014/11/08/world/middleeast/us-to-send-1500-more-troops-to-iraq.html?_r=0、http://www.bbc.com/news/world-us-canada-29961084 *15=http://www.startribune.com/politics/national/282565471.html *16=http://nsnbc.me/2014/11/08/u-s-and-denmark-to-deploy-1620-additional-troops-to-combat-isil/ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42239
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