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「虐殺には反応せず、油田に反応するのが米軍だ:西谷文和氏」
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2014/11/14 晴耕雨読
イスラム国とは一体どんな集団で、なぜこれほど勢力を拡大したのか?
2003年からの無謀なイラク戦争がなければ、イスラム国は生まれなかった。
03年バグダッドを陥落させた米国は、イラク軍を解体した。
約40万人ものイラク兵が武器を持ったまま失業した。
その後米軍はファルージャ大虐殺
失業して、さらにスンニ派の故郷を破壊され、家族を失ったイラク兵の中には、アルカイダに共鳴する人々もいた。
こうした旧イラク軍、バース党の人々が現在のイスラム国の火種となった。
米国はイラクを無政府状態にした。
石油を強奪するためには国家がない方がよかった。
フセインは70年代に石油施設を国有化した。
米英の石油メジャーにすれば、「強力な国家」などない方がいい。
無政府状態が望ましい。
かくしてイラク原油の75%は入札なしの契約でメジャーが奪っている。
その後現れたのがマリキ政権。
マリキはイランに影響されたシーア派原理主義。
フセインはシーア派を大虐殺した。
マリキはその報復としてスンニ派大虐殺作戦を敢行。
イラク軍はファルージャやラマーディ、モスルなどのスンニ派都市に襲いかかった。
スンニ派の地元住民は、自警団を作って自衛する。
そこに同じスンニ派の原理主義者、イスラム国が戦闘に加わった。
住民たちはイスラム国を受け入れてしまった。
イラク軍を追い出したのはいいが、イスラム国の恐怖政治が始まった。
キリスト教徒は殺害され、厳格なイスラム原理社会となった。
そのイスラム国の軍事部門を仕切っているのが、元イラク軍将校だ。
米国が追放した旧イラク軍幹部がイスラム国を仕切っている
ネオコンの目的は、フセインを倒すことではなく、「イラクという国をなくしてしまうこと」だった。
イラク戦争の本質は、暫定占領当局ブレマーたちによる、軍事企業、石油産業、ゼネコンなど企業がやり放題の社会をつくることだった。
イラク戦争というショックを与えて、一気にやりとげたのだ
その結果として、イスラム国という鬼っ子が出現した。
イスラム国は無謀な戦争の反作用なのだ。
この構図は大変分かりにくい。
わかりにくいからこそ、反戦世論が盛り上がらず、米国は思う存分空爆を続けることができる。
空爆ではイスラム国は壊滅できない。
だが、空爆は続く。
なぜか?
それは「空爆を続けたいから」だ。
トマホークは一発数千万円。
戦闘機F35、劣化ウラン弾、バンカーバスター、A10アパッチヘリ、などなど、軍産複合体のおいしい商売が、「国際反戦世論の盛り上がりなく」粛々と進めていけるのだ。
集団的自衛権での戦争参加は、日本もボロ儲けの仲間に入りたいということ。
未曾有の不況で、原発と武器の輸出で実体経済を立て直そうというのが、アベノミクス。
イラク戦争やベトナム戦争などの「分かりやすい戦争」では、反戦世論の前に計画が頓挫する。
シリア内戦とイスラム国は「格好の戦争の口実」勢力を拡大させたイスラム国が、イラク北部のアルビルに攻勢をかけた時、オバマは空爆に踏み切った。
それまでの虐殺には動かず、アルビルにだけ反応。
実はアルビルはクルド地域における油田の拠点都市。
虐殺には反応せず、油田に反応するのが米軍だ
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