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最近、NHKが「BS世界のドキュメンタリー」でフランスの会社が制作した「アメリカの“新たな戦争”?〜無人機攻撃の実態〜」(原題:Drones: Obama’s Dirty War?)を放送した。
アフガニスタンもイラクも、米国政府がぶち上げた侵攻理由(個別的集団的自衛権行使)の根拠がデタラメなのだからUN憲章第7章の権利を云々するのは笑止千万だが、CIAが勝手にリストアップした“犯罪者”を裁判も経ないまま勝手に領空侵犯して殺害する行為を続けるオバマ大統領がノーベル平和賞受賞者だというのだから、漫画やコントも真っ青の現実世界である。
転載する『ニューズウィーク日本版』の情報は、パキスタンに限定したものだが、無人機攻撃で殺害したひとのなかで、人権・自由・民主主義を高らかに謳う米国政府が即刻死刑でかまわないとする“凶悪犯”はわずか4%でその他96%は民間人だったという。
ある時点までに無人機で殺害された総数は2379人だということなので、その時点で96%に相当する2284人は、無辜とは言わないが、殺害主体である米国政府や米軍が誰かさえ知らない民間人(一般住民)なのである。
思想的政治的ウイングが広い米国では、無人機で殺害を繰り返すオバマ大統領を戦争犯罪人として指弾する運動もある。
その一方で、ほんとうかどうかもわからない「イスラム国」による4人ほどの欧米人記者の殺害に激しい怒りをふるわせる世界があり、警告もないまま一般住民の命をミサイルで奪う悪逆非道の行為は非難せず教育を受ける権利を阻害するイスラム組織を非難した女子にオバマ氏と同じノーベル平和賞が贈られ彼女に大きな称賛の声をあげる世界がある。
(マララさんがノーベル平和賞受賞や称賛を受ける一つの要因として、銃撃を受ける危険を承知の上で教育の権利と重要性を主張したという経緯があったことを指摘できるだろう。しかし、彼女が、銃撃されたとするトラックの荷台改造バスからパキスタンの病院に運ばれ、さらに英国に輸送された各段階の映像を確認すればわかるが、ストレッチ寝台車に乗せられた彼女にかけられたシーツは、銃撃直後は真っ白で、英国に輸送されるときは血が飛び散っているという異様な変化を遂げている。パキスタンタリバン運動のメンバーが襲撃したとされているが、なんらかの打撃は加えたのだろうが、至近距離から銃撃という話はでっち上げだと思っている。襲撃したパキスタンタリバン運動のメンバーが英国情報機関と無関係だとも思わない)
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『ニューズウィーク日本版』2014−11・4
P.5
「殺害されたうちの4%にも満たない。
調査報道協会(ロンドン)―米軍がパキスタンで行っている無人機攻撃で犠牲になった2379人のうち、標的であるアルカイダ系武装勢力は4%未満で、大半が民間人だったと公表して」
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※ 参考
アメリカの“新たな戦争”?
〜無人機攻撃の実態〜
2014年10月28日 火曜深夜[水曜午前 0時00分〜0時50分]
14年11月5日 水曜 午後6時00分〜6時50分
アルカイダなどのイスラム過激派テロ組織せん滅作戦を続けるアメリカ。オバマ政権になってから、無人航空機=ドローンによる攻撃が急増している。ブッシュ政権下で49回だった攻撃回数が、オバマ政権では400回を越える勢いだ。
オバマ政権は、米軍基地から通信衛星を通じて操作するドローンは「アメリカ兵の命を危険にさらすことなく、民間人の巻き添え犠牲者を最小限にとどめるピンポイント攻撃が可能だ」と強調。公式には明らかにしていないが、イラク、アフガニスタン、パキスタン、イエメン、ソマリアなど、イスラム過激派組織の勢力が急速に拡大する国々が攻撃対象地域となっている。ドローン攻撃は民間人の犠牲を最小限に食い止め、アメリカ人兵士の安全を確保することができる新しい形の戦う手法なのか。
フランスの取材班は「アラビア半島のアルカイダ」に一部支配されているイエメンに向かい、実際の被害を調査した。現場からの報告と関係者へのインタビューによって、“新たな戦争”の一端を明らかにしていく。
原題:Drones: Obama’s Dirty War?
制作:Premieres Lignes (フランス 2013年)
※この番組は2014年10月29日(水)午後6時〜2014年11月12日(水)まで、
NHKオンデマンド見逃し番組(有料)でご覧いただけます。
視聴お申し込みの手続き期限は、11月11日(火)までです。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/141028.html
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