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次の時代は、世界中で暴力が渦巻く地獄の世界になっていく
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2014年11月3日 Darkness - ダークネス
2001年9月11日、アメリカで同時多発テロ事件が起きた。その後、すぐに首謀者アルカイダが潜んでいたアフガニスタンが攻撃されて、それ以来この国は「暴力の地」となった。
さらに、アメリカは2003年にイラクを攻撃する。以来、この国も「暴力地帯」と化した。
アラブは10年間、暴力に次ぐ暴力に揺れてきた。私たちが、もうアラブ地区の暴力に関心を失った後も、この地では暴力が吹き荒れていたのである。
この「暴力の波」はパキスタンやイランにも向かっていき、アラブ世界では恒常的な暴力が社会に深く根ざしていった。
2008年にアメリカは泥沼に陥ったアフガニスタン・イラク戦争に対する厭戦ムードが高まり、やがて中東からの撤兵を公約にしたオバマ大統領が2009年からアメリカの新しい指導者となった。
アメリカがアラブから消えていくのだから、アラブ世界の戦争は終結し、暴力は終結に向かうはずだった。ところが、現実はまったく逆の事態となってしまった。
■反体制派が国家を樹立して欧米に立ちふさがる
2011年、中東から徐々にフェードアウトしていくアメリカの動きに呼応するかのように、チュニジアで親米の独裁政権だったベンアリ大統領が打倒されて国家崩壊した。
その流れはエジプト、リビア、イエメンと次々に周辺国に飛び火して、ムバラク政権も倒れ、カダフィ政権も倒れ、サーレハ政権も倒れるという事態になっていった。
そして、その暴力はやがてシリアに向かってアサド政権の崩壊も近いと見られていた。ところが、アサド政権は驚異的な粘りで踏みとどまった。
西側諸国は、アサド政権が国民を弾圧する独裁政権であると糾弾して、反政府組織に大量の資金と武器を流したのだが、それが中東に巨大な異変を引き起こすことになった。
反体制派が、いつの間にか過激暴力でシリア東北部を制圧し、「イスラム国」という国家を勝手に樹立してしまったのである。彼らは、かつてシリアで自爆テロ、外国人の拉致、公開処刑を繰り返して来た史上最悪の暴力集団の末裔だった。
アルカイダですらも、「彼らは暴力的過ぎる」と袂を分かったほどの暴力主義者が、よりによってシリアからイラクにかけての広大な領土を制圧し、巨大な暴力集団となって欧米の前に立ちふさがるようになってしまった。
アメリカはイラクを統治できずに、10年以上も延々とイラクは「暴力地帯」だった。
そんな「暴力」の空気を吸い、「暴力」と共存しながら生きてきた男たちが、「暴力」を徹底行使することで生きるようになっていた。
生まれながらにして爆弾テロや銃撃戦が起きる世界で暮らしてきたのだから、彼らが「暴力」を行使することを人生のテーマにしたとしても何ら不思議ではない。
戦争という巨大な暴力の中では、女・子供も関係なく虐殺される。
■イスラム圏では、「暴力」がモノを言う無法地帯
今や中東からアフガニスタン・パキスタンまでの広大な地域で、子供たちは暴力の中で暮らしており、暴力に染まった子供たちが生き残れる世界と化している。
アフガニスタンでも、早い段階から子供たちが殺戮の現場で実際に大人から殺人の方法を学んでいる。(12歳の少年に人間の首を切断させるタリバン。狂気の一部始終)
イスラム国でも、兵士たちが自分たちの子供に殺人の英才教育を行っている。(銃を持ち、生首を蹴れ。殺人の英才教育を受ける子供たち)
もう中東一帯のイスラム圏では、「暴力」がモノを言う無法地帯となっていて、いかに他人を殺せるかが生き残るための必須事項となっている。
暴力が蔓延した地では、暴力をまとわなければ生きていけない。だから、暴力は暴力を呼ぶ。
圧倒的な暴力地帯で生き残れるのは、圧倒的な暴力を振るえる人間だけという地獄のような世界がそこに出現している。
当然、こうした暴力は生産性はまったくないので、必要なものや欲しいものがあれば、他から奪って来るしかない。つまり、暴力集団は、生産の代わりに略奪を必要とする。
だから、暴力はその周辺に向かってどんどん拡大していくことになる。
イスラム国が休むことなく領土を拡大していくのは、焼き畑農法と同じだ。何も生産しないから、周囲からどんどん奪っていくしか生き残れないからである。
そして、そういった暴力集団の性質が、どんどん野火のように周囲を焼き尽くして、暴力を蔓延させていく。
生きたまま斬首されていく兵士。残虐な暴力が蔓延している。
■憎悪や暴力は、行き着くところまで行く
暴力は暴力を生み出す。そして、憎悪は憎悪を生み出す。暴力からも、憎悪からも、平和は決して生まれない。したがって、いったん生み出された憎悪や暴力は行き着くところまで行くのが自然だ。
この中東アラブ圏で起きている暴力の渦は、今や欧米諸国にも飛び火していこうとしている。
たとえばユーロ圏の多くは移民として多くのイスラム教徒を国内に引き入れたが、このイスラム移民と現地の白人たちの間で激しい対立が生み出されている。
今や極右と呼ばれる民族主義の政党がオランダでもフランスでもドイツでもフィンランドでもイギリスでも、次々と台頭して与党を揺るがせており、イスラム移民と対立している。
現在、ユーロ圏では相次ぐテロ計画の発覚で極度の緊張状態にある。
カナダやアメリカでも、斧を持って警官に襲いかかる「イスラム過激思想に共鳴した男によるテロ攻撃」が起きているが、これは暴力蔓延のプロローグであると言われている。
すでに、互いの憎悪に火が付いているのだ。
この憎悪は消えるよりも、むしろ拡大し、もっと膨れあがっていくと考える方が自然だ。膨れあがった憎悪はやがて衝突するのは当然のことであり、民族憎悪は紛争や戦争を引き起こす。
このまま推移していくと、世界中に「暴力」が蔓延していくのは避けられそうにない。憎悪の空気、暴力の蔓延は、まるでウイルスのように次々とまわりに感染し、蔓延していく。
2001年から始まった「暴力」は着実に育ち、全世界に「暴力の空気」をまき散らしている。次の時代は、世界中で暴力が渦巻く地獄の世界になっていく可能性もある。
子供たちも暴力の日常の中で暮らしている。これは、今起きている現実だ。
次の時代は、世界中で暴力が渦巻く地獄の世界となるのだろうか。
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