http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/491.html
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ドイツシュピーゲル誌が記事にしたドイツ連邦情報局の見解は、事件直後の米国などの主張と同じく具体的な根拠に欠けるものだが、MH17便の撃墜にロシアが関与していないことを示したところに重大な意味があると思う。
ダイナモ氏投稿の「マレーシア機「親ロ派が撃墜」、独情報局が結論 ウクライナの事件・独誌報道 シュピーゲル誌 朝日新聞」( http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/485.html )より:
「「親ロシア派がウクライナ軍基地からBUKを奪った」と断定的に説明。その後、親ロシア派がウクライナ東部上空を飛行中のマレーシア機に向けて発射したミサイルが、機体付近で爆発した、と議会側に説明した。
事件後、米国やウクライナが親ロシア派による撃墜を主張したのに対し、ロシアはウクライナ軍がミサイルを発射した可能性を示唆した。この点について長官は、ロシアの見方は「誤りだ」と否定したという。」
仮に親露派がMH17便を撃墜したとしても、このドイツ連邦情報局の見解は、ウクライナ政権の主張と決定的に違う部分がある。
それは、「親ロシア派がウクライナ軍基地からBUKを奪った」というものである。
この情報は、事件直後にも少し流れたが、英国駐在ウクライナ大使などが行った否定により消えた。
事故直後にウクライナ政権が展開した主張は、ロシア軍からBUKがウクライナ親露派武装勢力に供与されたものというものである。
だからこそ、ロシア側から場所が違うと笑われた「BUK、故郷ロシアへ帰る」の映像“公開”にも意味があった。
欧米がロシアに対して行っている制裁の理由の一つに、MH17便の撃墜に直接関与していないとしても、ロシア・プーチン政権が危険極まりない兵器を親露派武装勢力に供与したことが原因であるとの考えがある。
それゆえ、ドイツ連邦情報局のように、「親ロシア派がウクライナ軍基地からBUKを奪った」ことでMH17便が撃墜されたとしたら、間接的な責任論の観点からでも、責任があるのは、ロシア側ではなく、重要な兵器を奪われてしまい実際に使われてしまったウクライナ側ということになる。
ドイツ連邦情報局の結論を認めれば、ウクライナ内戦への関与でロシアの責任を問えるとしても、MH17便撃墜そのものでロシアの責任を問うことはできなくなる。
ドイツ連邦情報局=ドイツ政府は、対ロシア政策の転換をはかる契機の一つとして、「親露派が、ウクライナ軍基地から奪ったBUKを使い、“誤って”ウクライナ軍用機の近くを飛行していたMH17を撃墜した」という結論を明らかにしたと考えたほうがいいだろう。
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